企業事例 日本調剤株式会社



 会社概要

設立   1980年

従業員数 5,221名(連結 2021年3月現在)

本社   東京都千代田区丸の内1-9-1 グラントウキョウノースタワー37階

事業内容 小売業(保険調剤薬局チェーンの経営)



社員の成長のための具体的な手段を提供する
-自分の業務の意味を理解しながら実務に即した知識を-

処方せん調剤を行う保険調剤薬局を全国で経営する日本調剤株式会社および同社を中心とする日本調剤グループは、総合ヘルスケアカンパニーとして医薬品製造販売事業、医療従事者派遣・紹介事業、情報提供・コンサルティング事業なども含む医療関連事業を多角的に展開している。
日本調剤人事部では、2年ほど前から部内の社員教育にビジネス・キャリア検定を活用している。人事部の大内部長にお話を伺った。

実務に即し、分野を網羅した検定試験として導入

どのような経緯でビジキャリを活用することになったのでしょうか。
大内 人事部のメンバーの1人が弊社に入社する前の職場で、人事や総務の人たちが体系的知識を学ぶための資格が何かないか調べたことがあって、その時にビジキャリのことを知り、良いと思って自分で実際に受験もしたそうです。それで紹介してくれたということですね。「最も実務に即した形で、過不足なく分野を網羅している検定試験として推薦したい」と。



お聞きになっていかがでしたか。
    
大内 日本調剤の人事部として相応の専門性を身に付けて、しっかりと業務をやっていきたいということがまず前提としてあります。弊社の場合は毎年新卒社員を採用していて、新人がベースの部分をきちんと固めていくのは組織としても重要です。人事部に入ってきた人たちにそうした基本的な人事・労務の知識をどのように習得してもらうか常々考えていたところ、ビジキャリの紹介を受けたのです。その内容を見ると、非常に網羅的だったし、わかりやすかったし、これは特に若手の社員が最初の勉強としてステップを踏むにはとてもいいなというのが率直な感想でした。
どのような形で導入されたのでしょうか。
    
大内 人事部の新卒社員は入社1年目の者から入社7、8年目ぐらいの者まで所属していますが、ベースとして当然必要な内容ということで、最初の年はまず全員に「労務管理」を受けてもらい、次の年からは自分の担当している業務に関連したものや自分の将来のキャリアの中でより強めていきたい分野を受けるなど、それぞれの目標に応じてやっていくという形です。
人事部は30名超の部員がおり、業務が分化していますが、部員育成の観点から言えば、今自分が直接担当していない業務であっても、誰がどのような目的で何をやっているのかということを判断できるようになってほしい、という狙いもあります。
人事部全体でこの試験の合格を目標にしましょう、と推奨する形でこうした体系的な取り組みをするのは初めてでした。受験料は会社負担にしています。

社員もポジティブに受けとめている

部内の方々はどのように受けとめられていますか。
大内 こうした機会があって良かったという声が多いようです。若手の場合は、会社の規模が大きくてなかなか全体を見通しづらい中で、ビジキャリを受けることによって、自分の業務の意味、身に付けるべきスキルというところがわかった気がした、と。また、ベテラン社員も知識を整理できて、実務にも役に立つようになったと言う者もいました。
業務に活きている、役に立った、と概ねポジティブに受けとめられていると思います。
ビジキャリを導入してから、具体的な効果、良い変化などを感じられたことはありますか。
大内 こういう目的があるからこの業務はあるんだということが、理論的な部分と同時に実務のレベルでもはっきりしたのではないでしょうか。自分たちの仕事が何のためにあるのか理解できるようになったと思います。業務の前提となる知識を体系的に身につけたことで、実務的な話がしやすくなったという面もあります。
従来から「継続的に自分で勉強しましょう」とか「人事としても専門性が必要ですよね」というメッセージを出してはいたものの、なかなか具体的な手段を提供していなかった。それがビジキャリという具体的な手段としてわかりやすく社員には受けとめてもらえたのでは、と思っています。やはり具体的な手段があれば勉強をしようと思うわけですよね。試験分野が実際にはそれほど業務に直結していない人でも、次の上の等級を目指そうということが見えてくると、自分のためになる勉強を、少し長い目線でやろうという意識が強くなったのではないでしょうか。

1人ひとり専門性を高めることによる成長を支援

今後についてはいかがでしょうか。
大内 人事部としてだけではなく、特に弊社の場合は医療従事者が多く、専門性を極めていくということは会社全体として求めているものですので、1人ひとり専門性を高めることによる成長を積極的に支援していきたい。ビジキャリを1つの手段として提示することで社員も勉強しやすくなったり、意識が上がったりするということが非常によくわかりました。まだ2年目ですが、毎年やっていってこれからも定着させたいですね。引き続き良いものがあればどんどん取り入れて、それを促していきたいと考えています。


 ビジネス・キャリア合格者に聞きました

<自分で意味を理解しながら業務にあたれるように>
今の仕事は、主に薬局店舗の職員の勤怠の管理、休職や育児・介護・看護休暇、労災の対応などです。
令和3年度前期にビジキャリ労務管理3級を受けて合格しました。
社内で「こういう試験がある、できれば受けたほうがいい」という周知を受け、かなり実務に結びつく内容が多いということだったので、自分の役に立つのではないかと思い、受験しました。
2ヵ月ぐらい前から往復の通勤電車内で1日2時間ほど勉強しました。テキストを読んで過去問題集を解いて、解けなかったところはテキストで確認していきました。
もともと第二種衛生管理者の免許を持っていて、初めて触れるわけではないところもありましたが、内容的には仕事に重なる部分はかなり多くあったと思います。
店舗の職員から勤怠や休憩、育休などについての質問を受けることが多いのですが、そうした時に自信を持って回答ができるようになりました。
また、会社の施策もこうしたルールに基づいているんだなということをあらためて認識することができ、各業務がどのような理由で行われているのかを理解できるようになりましたね。なんとなく指示された通りにやるというより、自分の中で理解をしながら業務にあたれるようになったので、意識の面でもかなり変わったのではないでしょうか。
店舗の方が迷った時に相談できる窓口でありたいですし、その相談にも専門性を持って応えていきたい。そのためにも2級にもチャレンジして専門性をより深めていけたらと思っています。


<業務の前提となる知識を系統立てて身に付けられた>
入社・退職や人事異動等の人事情報の回収・管理・活用と、人事システムの管理・メンテナンスなどの業務を行っています。
令和2年度後期にビジキャリ労務管理の3級、令和3年度後期に2級に合格しました。
実務に直結した内容がバランスよく網羅されているということでしたし、それまで業務の前提となる知識を系統立ててしっかり勉強する機会があまりなかったので、いいきっかけだと思い、受験しました。私は最初知らなかったのですが、他社で働く友人でビジキャリのことを知っている人はいましたね。
試験対策の勉強としては、主に土日に時間をとって、過去問を解きながらテキストを参照しつつ、内容を理解していきました。
テキストは、人事部員が知識として持っているべき内容が網羅されていると思いました。普段の業務であまり関わりのない部分など新しく知ることも多くあり、幅広く学ぶことができたと感じます。
契約書や社会保険など基本的な手続きについても、前提となる法律等を知識として持つことができたので実務に役立ちますし、最近はシステム寄りの業務が増えているのですが、法律の知識はシステム運用面でのベースにもなりますから、今後とも活用していければと思っています。


※掲載内容は取材当時(令和4年)のものです。

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