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企業事例 株式会社あらた会社概要
「ビジキャリ」を奨励資格と位置づけ社員の自己啓発意識の高揚を実現株式会社あらたは、全国各地の有力な卸企業各社が長年の歴史と伝統を一つに集結し2002年に設立された国内最大級の卸商社で、流通経済の一翼を担い産業社会・地域社会に貢献されている企業です。2014年よりあらたの奨励資格として「ビジキャリ」ロジスティクス分野を採用し、多くの社員が資格取得に励む職場風土を醸成しています。 「ビジキャリ」を知ったきっかけ2010年に物流雑誌で「ビジキャリ」の記事を見て興味を抱き、個人としてロジスティクス分野を受験しました。自社業務では海外物流やモーダルシフト(貨物輸送のトラックから鉄道等への転換)も範疇外でしたが、「ビジキャリ」を受験して世の中の物流の範囲がわかり、幅広い知識を持つことの重要性を実感しました。 「ビジキャリ」導入の背景営業部門の取得必須資格はあるものの、物流部門の業務に沿った資格制度やOFF-JTの機会が無かったためです。また、全社を挙げて標準化やレベルの底上げを図りたかったので、「ロジスティクス管理」を奨励資格に組み込みました。 「ビジキャリ」導入の決め手明確な基準(職業能力評価基準)に準拠した試験基準により実施される試験であったことが決め手となりました。これによりあらた・ロジスティクスの基準・目安ができると考えました。また、公的資格試験であったこともポイントでした。 「ビジキャリ」の活用目的この資格は取得を義務付けている必須資格ではありません。資格取得ではなくあくまでも勉強して広い知識、見識を持ってもらうことが目的です。そのために受験を強制していません。とはいえ多くの社員に積極的に受験してもらうためにも、合格者へ受験料を還付しています。 「ビジキャリ」導入後の効果自主的に受験するといった雰囲気ができてきています。実際に3級合格者が次回2級を受験したり、不合格者の再受験が見受けられ、モチベーションアップにつながっています。今後はバランスの良い社員が増えていくと思います。受験者の話の一例で、「上司から、常々在庫を減らせという指示を受けていたが、なぜ減らさなければならないのかはわからなかった。「ビジキャリ」に取り組み、知識を得たことで、具体的にどのような費用損失につながっているのか理解できた」といった話も聞かれるようになってきました。 「ビジキャリ」普及にあたっての工夫本部長方針としての具体的な指針を出したり、キャッチコピーを考えてポスターを製作・掲示して試験の認知度、更には受験率を上げることに成功しました。今後はいかに合格率を向上させるかが課題です。 BASIC級ロジスティクスについてBASIC級ロジスティクスのテキストは、ロジスティクスの全体像を体系的かつ効率的に理解するのに非常に良いと思います。早速、今年度の新入社員研修からBASIC級テキストの使用を開始しました。 「ビジキャリ」の今後の方向性今後は「ビジキャリ」ロジスティクスを、現在の奨励資格から、必須資格に昇格させ、最終的には管理職への登用要件とすることにより、社員全体の知識水準の平準化と向上につなげたいと思います。現状は2・3級を奨励資格としていますが、まずはBASIC級ロジスティクスを新入社員の必須資格の位置づけに持っていき、その後に2・3級を必須資格化していきたいと思います。 ※記載内容は取材当時(平成28年)のものです。 |
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