企業事例 山岸株式会社



 会社概要

設立   2015年(新設分割による)

従業員数 39名

本社   神奈川県小田原市鬼柳203番地18

事業内容 包装容器・材料、物流機器類の製造・販売 等



中小企業が生産性を上げるためには社員が勉強すること
-ビジキャリで幅広い学習の機会を-

山岸株式会社は、包装・物流をメインに、包装機械・容器・資材や各種パレット、物流機器などの製造・販売をはじめ機械・器具の設置工事やメンテナンス、運送業など幅広い事業を展開している。前身の山岸製函所は1950年に小田原で創業、現在は小田原本社のほか下田・伊東・西東京・釧路にも営業所を有する。山岸功治代表取締役社長は人材育成に重きを置き、ビジキャリを大いに活用しているという。

通信教育で勉強できるのが好都合

どのような経緯でビジネス・キャリアを導入されたのでしょうか。
山岸 バブル崩壊の頃、創業者の父から社長として会社を託された時、厳しい経営環境の中で企業として最も重要なのは人材であり、社員教育であると考え、1994年に教育訓練規程を制定しました。当時、職業訓練や監督者訓練のために社員を職業訓練校に行かせていたんですが、その中で2001年頃ビジキャリを知り、導入を決めました。通信教育で勉強できることが良かったですね。それで基本的に全社員受験するようにしたんです。こうした方針に対して会社を離れる人も出たんですが、結果として学習意欲のある社員が残りました。
ビジキャリの活用目的はどういったところでしょうか。
山岸 人材育成については、研修・教育の機会を継続的に作り、公的・業界資格認定取得を奨励していて、現場の技能、営業員の営業力・提案力等の向上を図っています。ビジキャリは幅広い分野をカバーしているので、例えば営業職には営業・マーケティングに加えて生産管理オペレーションやロジスティクス・オペレーションなど、提案営業に不可欠なものもあります。当社は包装・物流関連商品全般のワンストップ・サービスの提供を行うため、営業担当者はお客様のニーズの把握からニーズに応じた企画、関連のサービスを包括的に提供するための提案が必要です。営業のスキルだけではなく生産管理やロジスティクスなど現場の言葉、専門用語を知らないと会話ができないし、いろいろな提案ができないんです。

社内制度としてはどのように整えられていますか。
山岸 学習する組織づくりを目指して、職業能力開発には公平な学習機会を提供しています。職務等級資格要件に業界資格認定とともにビジキャリが中核的に組み込まれており、全社員共通のものと職種別(営業系、業務・サービス系、営業アシスタント・経理事務系、製造系)、各等級(一般職、監督職、管理職、上級管理職:9級~1級)ごとに決められた体系があり、資格手当制度を設けています。また、社内試験と外部研修受講について必修のもの、推奨のものを規定しています。
ビジキャリの通信教育の受講料は全額(講座未修了の場合は個人負担)、試験の受験料は3級は2回、2級は3回まで会社負担にしています。

人材育成の重要性

人材育成、社員教育をかなり重視されているようですね。
山岸 父から「俺の目の黒いうちは勉強しとけ」と言われ、勉強させてくれましたから、今はみんなに勉強しとけって言っているんですね。みんな一緒にやってきてくれて今があるわけですし、みんなに勉強する機会を与えたい。採用面接の時にも「学校を卒業してこれからは勉強しなくていいかと思ってるかもしれないけど、うちは勉強しない人は採用しないことになってるから覚悟してくれ」と言っているくらいです。向上心のない人にとっては厳しい環境ということになるでしょうね。勉強するというハードルを越えられそうな人を採用しています。勉強すれば力がつくし成長できるということです。毎日ただ働いているだけだとやっぱりやりがいがないですよね。中小企業はあまり社員教育をしていないところも多い。勉強の機会を与えていないんですよね。当社には勉強の機会はあるよ、と。ビジキャリに受かれば手当がすぐ付きますし。
例えば社員の結婚式でも、営業3級なりマーケティング3級なりを取っていれば「新郎はこれだけ資格を持ってますよ」ということをお披露目できるじゃないですか、新婦さんの親族にも。私がみんなの前で褒めることができる(笑)。
社員のみんなも命令され管理されるより、勉強して自分で考えて自分たちで改善したり、ああしようこうしようって決めていきたいって思っているのではないですかね。中小企業は従業員に働かせるだけではなくて、勉強する機会を与えることが重要だと私は思います。日本の中小企業の生産性が低いのは、ただ従業員をワーカーとして働かせているだけだからというのが一番の原因ではないかという気がします。

今後に向けて

今後についてはどのように考えていらっしゃいますか。
山岸 企業は社会の公器ですから、顧客・地域・従業員・株主・サプライヤー、みんなのおかげで成り立っているわけですし、それぞれにとって良い存在になり、貢献していきたい。お陰様でビジネス・キャリア検定試験では7つ持っている人が1人、4つ持っている人も10人ほどいます。勉強したことによって基本的なことは身につけてくれて、知識を得ることで問題解決力がついていくんですね。1人ひとりが活躍できるようになってもらえたらいい。会社としては、給与面やワークライフバランス、職場環境等の向上を図っていかないといけないと考え、力を入れて取り組んでいるところです。


 ビジネス・キャリア合格者に聞きました

<知見を広げてトータルな提案営業に力を発揮>
かなり前に営業の3級は取ったんですが、2級は難しくて4回目でやっと合格しました。
子どもが小さいこともあって、勉強の時間を作るのに苦労しました。基本的には夜と休日ですね。妻やお互いの両親に協力してもらいながらフリーの日をなんとか捻出して、数年分の過去問題をやったり、テキストを読み込んだりして勉強しました。
私は営業をしているんですけれども、仕事をしている中でこの言葉はテキストに出てきたなと思う頻度が増えてきたと思います。
当社では基本的に全社員がビジキャリを受けています。営業、工場の生産部門、配送員、内勤の事務等、それぞれが業務に合わせ、複数分野を受験していますね。私も営業、ロジスティクス・オペレーション、ロジスティクス管理、マーケティング、生産管理オペレーションと取りまして、次に労務管理を受ける予定です。
営業の立場上、いろいろな方とお話しすることがあるので、ロジスティクスでもマーケティングでもそれなりに知識は持っておかないといけません。知見を広げて様々な側面から見ることができると、ワンストップでトータルにお客様に提案していくという営業の仕事にとても役立ちます。ビジキャリにはいつも大変お世話になっていると思いますね。


※掲載内容は取材当時(令和4年)のものです。

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