企業事例 株式会社タナカ



 会社概要

設立   1961年

従業員数 454名(2021年8月現在)

本社   茨城県土浦市藤沢3495-1

事業内容 住宅関連の接合金物の開発・製造・販売、ダイレクトメール等の印刷・販売、選挙用公営ポスター掲示板の製造・販売



学ぶ風土を醸成して、厳しい時代に対応できる新たな発想につなげたい
-基礎知識を土台としてスペシャリスト、プロフェッショナルへ-

茨城県土浦市に本社を構える株式会社タナカは、住宅資材(木造住宅用補強金物)、情報メディア(印刷)、選挙ディスプレイ(選挙ポスター掲示板)という3部門体制によるモノづくり事業を展開している。1961年の創業以来、各部門でオリジナル製品の開発・販売を続け、さらなる進化と成長を目指す。住宅資材物流部でビジキャリのロジスティクス分野の導入を進める宮田一朗部長にお話を伺った。

リーズナブルに社員に基礎知識を

どのような経緯でビジネス・キャリアを導入されたのでしょうか。
宮田 私は当社の前に映像事務機業界の会社で物流部門を担当しておりまして、いかにして社内の人材に物流のスペシャリスト、プロフェッショナルになってもらえるかということにずっと取り組んでいました。以前から物流業界の団体の資格もあるんですが、なにぶん費用が高いのでもう少しコストを抑えながらできるだけ広く社員に勉強してもらって物流全般の知識をつけてもらえないかと思っていました。何かいいものはないかと探していたところビジネス・キャリア検定試験というのを教えていただいたんです。
当社でも2020年からビジキャリのロジスティクス3級を受けるように社員に推奨しています。社内的に知識の不足・偏りなどがあると感じていましたので、全般的な物流の基礎知識を持ってもらいたいと考えました。そうした基礎知識を踏まえてスペシャリストやプロフェッショナルというところに結びついていけばよいな、と。ですからまずは3級からというイメージですね。

今後制度として位置づけていきたい

人材育成の中でビジキャリはどういった位置づけになりますか。
宮田 まだ始めてまもないですから、制度化などはこれからになりますが、昇格・昇進の要件の1つにしようかと考えてはいますね。例えば、課長になるのであれば2級を取りましょうといった形です。昨年から年度方針の目標の中に謳いましたので、今後はより周知もされていくでしょうし、みんなもさらに受けてくれるようになるのではと思っています。
ただ物流以外の事業部の人たちについてどうするか、ビジキャリのほかにどういう資格取得を要件とするかという点などが、人事制度として取り入れるためにクリアにしないといけない課題ですね。今は合格者への受験料とテキスト代補助という形をとっています。
ビジキャリを導入する前と後で変わったと思われる点、効果を感じられることなどはありますでしょうか。
宮田 会議の中で今まであまり意見は出なかったんですが、いろいろな視点から意見が出てくるようになりましたし、提案なんかも出てくるようになりましたね。そうしたことは1つの効果ではないかなと考えています。

学ぶ風土作りと新たな発想の土台となる基本的な知識のために

今後の抱負、期待などについてはいかがでしょうか。
宮田 企業規模を問わず物流を取り巻く環境は、これから非常に厳しい時代に入ってくると思います。これまでのようなコスト削減一辺倒ではなかなか回っていかない時代になってきますので、新しい考え方で改善・改革をしてくれる人が必要になってくるでしょう。そのためにはビジネス・キャリア検定を勉強の1つの取っ掛かりにして、勉強する、学ぶ文化・風土というものを会社の中で醸成できればと思っています。また、学んだことを日常業務に活かし、タナカの経営理念である『安心をお届けし、信頼される会社』の実現につなげてもらいたい。
これからのDXの時代には、やはり基本的な知識の土台がしっかりないと、その上に発展させていくことができない。OJTだけで学ぶような世の中ではなくなってきています。いかにサステイナブルを目指すかということになりますので、そのためには専門性を身に付け、いろんなことを知った上で中長期的な視点で発想していってほしいと思っています。


 ビジネス・キャリア合格者に聞きました

<勉強したことで仕事上の判断に自信が持てるように>
2020年にロジスティクス・オペレーション3級に合格しました。
テキストのページ数を試験までの期間の日数で割って1日何ページやれば全部終わるかという目安を決めて、2カ月ほど勉強しました。サボったらその分さらに勉強しなくちゃいけないというプレッシャーを自分にかけて取り組みました。
過去問をやるだけでなく、テキストの内容を理解していないと解けない問題もあり、きちんと勉強していなければ合格できない試験だったなという印象を受けました。
試験を受けた後、仕事上の判断などで自信を持てることが多くなったということはあります。例えばパレットの規格やパレットに載せる方法なども、勉強したことを基準に大きさを決めたり、良し悪しを判断したりすることがありますし、作業の中で考える拠り所になっていたりしますね。また、物流用語を理解することで、協力会社さん等とのコミュニケーションもスムーズになったと思います。
まだ2級、1級とありますので、挑戦して視野を広げていければと考えています。


<後輩への指導にも深みが増す>
2021年にロジスティクス・オペレーション3級に合格しました。
会社の年度計画方針でビジキャリ取得が推奨されていたこともあって、自分も物流業に携わっている以上、資格取得に向けて学んでいきたいと思ったのが受験のきっかけでした。
勉強は、仕事を終えて家に帰ってから時間が取れる時にやりました。テキストは結構前に買ってありましたが、分厚くて「読むの、きっつー!」みたいなボリュームで、読むだけでもかなり時間がかかってしまいましたね。
普段の業務に関わることもありましたが、テキストを読んで理解しないと解けない問題もあって、身に付けた知識は自分のスキルアップにつながったと思います。
今は後輩に作業指導を行うこともあるんですが、以前なら深く知らない部分は「これはこうするんだよ、でも意味はわかんないけど」という教え方だったりしたんですね、正直。でもこの資格取得によって知識がついて、「これはこういうことだからこういうことなんだよ」と深く説明できるようになったのは大きいですね。
次はロジスティクス管理3級が当面の目標なんですが、さらにスキルアップしていくために必要であれば物流関係の他の資格取得も目指したいと思っています。


※掲載内容は取材当時(令和4年)のものです。

ページの先頭へ