JAVADA情報マガジン4月号 フロントライン-キャリア開発の最前線-
◆2016年4月号◆
第一回 自社内のキャリアコンサルティングの実施の経緯、感想等 |
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キャリアカウンセラー、ファイナンシャルプランナー、調理師、自動車整備士 |
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わたくしは、観光宿泊行業を行う、有限会社ブルージュにて、マネージャーとして業務全般を携わってまいりました。 また、経営側として勉強をしていく中で、縁あって偶然にもキャリア学に接する機会を得てキャリアコンサルティング技能士2級を取得、現在本業のOffシーズンを中心に、キャリアコンサルタントとしても活動をしており、その活動を通して得られたことなども含めながら、今回の記事を掲載したいと考えておりまして、今回のコラムでは、4回構成ということで、以下の内容について、取り上げていこうかと予定しております。 第一回 自社内のキャリアコンサルティングの実施の経緯、感想等 自己紹介にも、簡単に記載いたしましたが、弊社は、新潟県のゲレンデの近くにて、ウィンターシーズンを中心とした宿泊施設を運営しております。 その大半は、学生の住み込みアルバイトと言う形態を中心に賄って来ておりますが、そんな中でも、リーダークラスの人材は、やはり冬期に繰り返し働いていただいた形になっておりました。もちろん、年間雇用をしていたメンバーもおります。 そんな好条件とは言い切れない職場に長らく働いてくれた方々が、なぜいたのか? その魅力となった一因は、キャリアコンサルティングにあったのではないか?とも思うのです。 まずは、なぜキャリアコンサルティングを行い始めたか?ですが、 当社での雇用形態は、シーズン中、なぜ住み込みで働いていただくケースが大半だったかといえば、当社の就業の形態は、開業当初から永らく、エリアの一般的な宿泊営業の形態とは、違っておりました。 住み込みで働いていただいていることもあり、従業員とは長い時間お付き合いをするケースが多く、いろいろなお話を伺う機会も多かった業態です。 そのような職場がゆえ、学生さんで数年間来てくれたがたがたは、卒業に近づくにつれ、夢や進路の話なども沢山してくれていました。 このような形で、キャリアカウンセリングという概念を持つ以前から、従業員の人生相談に乗ってきたというのが始まりです。 話の内容については様々でした。もちろん、仕事やキャリアに関係のない悩みも沢山含まれていました。 こういった中で、長く働いてくれた人、長く付き合いが続く人たちは、楽しんで働いてくれた人たちや、当方の仕事のスタイルと人生の目的が一致しやすい内容が多く合った人たちが、多かったように思われます。 雇用時から、興味や流行で雇用先を当社に決めた人間よりも、やはり目的感を持っていた方々、たとえば、将来宿泊施設を経営したいという独立的意向を持っている人や、スノーボード、スキーなどの技術向上を目的に、シーズンの居場所と収入源を確保したいといった意識を持っている人が、より長続きしたということだと思います。 キャリアの学習をしてみると、ここでやってきた事が、キャリアカウンセリングが含まれていたと気づかされました。 現在では以前のような人生相談だけではなく、もう少し洗練された形でキャリアコンサルティングという形態も導入しておりますが、人生相談的な相談は今も続けており、その発展として、必要なある時点で、キャリアコンサルティングの形式に切り替えて行うという形にて実施しておりますので、社内で制度的にきっちりとした形でのキャリアコンサルティングを行うというものとは少々違うものかもしれません。 このような流れから当社では、自然にキャリアコンサルティングを行う雰囲気が発生してきたわけで、一般の会社の感覚から考えると大変特殊な形態といえると思います。 ただ、この中から感じてきたことは、使い方が正しければ、キャリアコンサルティングは、会社と従業員の結びつきを強くし、ひいては会社を強くすることができる。と感じている次第です。 ただし、キャリアコンサルティングを行うことで、不利益もあるとは思っていますが、そのことはキャリアコンサルティングを行わず当面表面化しなかったとしても、会社の中で、いずれ違う形で問題として内包し続けたり、噴出したりする原因になりやすい事柄であるとも考えられるのです。 このあたりのお話につきましては、次回のテーマである 第二回 キャリアコンサルで、会社を強くするには? 実施のメリットとデメリット さて、キャリアコンサルティングや人生相談を受けている中で、私がひとつ注意していることがあります。 人生相談からの発展的、キャリアコンサルティングと記載しましたが、やはり、枠組みという事柄は重要で、今の状況は知り合いの人生相談なのか、上司と部下なのか、キャリアコンサルティングを行っているのかは、自分側でけじめを持って切り替えています。それぞれの中では、役割が違いますし、範囲も立場も違うからです。本来は、二重の関係というのは好ましくなく、分離すべきですが、分離できなければ、立場ごとに矛盾があっても、各々のその立場から考え、発言の立場を伝えながらキチンと話をすることと、それでも切り分けができない場合は、その先の部分はリファーを行うつもりで、話をしています。 第三回 実施に当たり、社内(社外)キャリコンの現状と能力の問題について でも関係する話となりますので、そのあたりで、もう少し詳しく記載させていただければと考えています。
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