実施職種・作業内容
技能検定職種・作業に関する仕事内容、受検対象者、試験のねらい、レベル等は以下のとおりです。
特級
特級技能検定試験対象者としては、製造現場における職長・部課長等の「管理者又は監督者」を対象としています。現在、25職種に設定されており、それぞれ管理者・監督者に必要となる共通的な工程管理、作業管理、品質管理、原価管理、安全衛生管理、作業指導及び設備管理の技能・知識と、各職種における高度な専門的技能・知識が試験内容となっています。
鋳造
金属熱処理
機械加工
非接触除去加工
金型製作
金属プレス加工
工場板金
めっき
仕上げ
機械検査
ダイカスト
電子機器組立て
電気機器組立て
半導体製品製造
プリント配線板製造
自動販売機調整
光学機器製造
内燃機関組立て
空気圧装置組立て
油圧装置調整
建設機械整備
婦人子供服製造
紳士服製造
プラスチック成形
パン製造
1・2級
園芸装飾(室内園芸装飾作業)
「園芸」とは広い意味では、植物を育てることで農業として果物を育てることも園芸の一分野に含まれますが、「園芸装飾」は「インドア・グリーンサービス」と呼ばれ、オフィスやリビングに観葉植物など適切に配置し、人々に潤いある空間を楽しんで頂けるよう植物を通じて貢献する仕事です。「園芸装飾職種」「室内園芸装飾作業」は、観賞用植物による装飾及びその維持管理に必要な技能・知識を対象としています。内容は、設計図及び仕様書の作成、床・壁等の保護、植物などの配置・剪定・養生等の室内園芸装飾の方法、用土作成・植物判別・繁殖等の観賞用植物の維持管理、積算・見積りなどに関する技能・知識と、併せて、庭園、植物一般、園芸施設、安全衛生などの知識も含まれています。1級は設計図及び仕様書の作成、積算・見積りを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
造園(造園工事作業)
日本の庭園は、日本の宗教・歴史・思想・文化などを庭園という一つのかたちに凝縮し、まとめあげられた総合芸術として、長い歴史を有して今日まで続いています。また、「造園」は、庭造りはもとより公園緑地や街並みを計画し、快適な住環境をつくることが重要な役割となっています。「造園職種」「造園工事作業」は、造園の設計図に基づく造園工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、造園設計図の作成、地割り、庭木・庭石の選定、造園工事の施工、玉掛けなどに関する技能・知識と、併せて、庭園・公園、造園に使用する材料、設計図書、測量、関係法規、安全衛生などの知識も含まれています。1級は、見取図、平面図及び断面図の作成、積算を含んだレベルとしており、2級は平面図の作成が含まれ、積算が含まれていないレベルです。
さく井(パーカッション式さく井工事作業)
「さく井(さくせい)」とは、地中・海底等から石油・天然ガスや温泉・水等を採取するための井戸等を掘削することで、従事者には掘削に使われる機械を操作・運転する技能や、地質構造等を判定するための知識・技能が必要となります。「さく井職種」は、さく井の仕事を対象としています。さく井工法のうち、パーカッション式さく井工法とは、ワイヤーロープの先端につけられたビットを自由落下させ、その衝撃により地層を掘り進むものです。「パーカッション式さく井工事作業」では、パーカッション式さく井工法に必要な技能・知識を対象としています。内容は、地質柱状図作成、さく井工事施工、揚水ポンプ据付け、揚水試験、積算などの工事作業に関する技能・知識と、併せて、井戸一般、施工法一般、材料、ポンプ、揚水試験、地質柱状図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は高度な堀削・遮水、複雑な地層での採水層の判定、電気検層と設計図・仕様書などによる積算を含んだレベルとしており、2級は通常の堀削・遮水、単純な地層での採水層の判定などが出来るレベルとしており、積算は含まれていません。
さく井(ロータリー式さく井工事作業)
「さく井(さくせい)」とは、地中・海底等から石油・天然ガスや温泉・水等を採取するための井戸等を掘削することで、従事者には掘削に使われる機械を操作・運転する技能や、地質構造等を判定するための知識・技能が必要となります。「さく井職種」は、さく井の仕事を対象としています。さく井工法のうち、ロータリー式さく井工法とは、ビットと呼ばれる刃先を回転させながら地層を堀り進むものです。「ロータリー式さく井工事作業」では、ロータリー式さく井工法に必要な技能・知識を対象としています。内容は、地質柱状図作成、さく井工事施工、揚水ポンプ据付け、揚水試験、積算などの工事作業に関する技能・知識と、併せて、井戸一般、施工法一般、材料、ポンプ、揚水試験、地質柱状図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は高度な堀削・遮水、堀削孔の複雑な曲がりの測定・修正、複雑な地層での採水層の判定と設計図・仕様書などによる積算を含んだレベルとしており、2級は通常の堀削・遮水、堀削孔の単純な曲がりの測定・修正、単純な地層での採水層の判定などが出来るレベルとしており、積算は含まれていません。
金属溶解(鋳鉄溶解作業)
各種工業部品等に使用される鋳鉄材料の溶解にはキュポラ及び誘導炉が多く使われています。「金属溶解職種」における「鋳鉄溶解作業」は、その作業に従事している方々の鋳鉄溶解に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、溶解計画作成、鋳鉄の顕微鏡組織判定、装入材料配合、操炉、炉前試験、キュポラ、誘導炉及びとりべの築炉・補修、溶解作業記録作成などの溶解作業に関する技能・知識と、併せて、金属溶解炉一般、材料試験、機械工作法、製図、電気、安全衛生、品質管理などに関する知識も含まれます。1級は、鋳鉄の顕微鏡組織判定などを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
金属溶解(鋳鋼溶解作業)
金属は溶解炉で溶解されて使用されます。そして鋳造用溶解炉は、鋳鉄用、鋳鋼用、銅、アルミニウムその他の非鉄合金溶解用に大別されます。いずれも溶解条件の違いや、溶解金属の性質の違いから炉の構造や熱源を異にし、所期の製品を得るために最適の炉が使用されています。主な溶解炉を燃料の燃焼による燃焼炉と、電力を熱源とする電気炉とに分類すれば、前者にはキュポラ、るつぼ炉、反射炉、平炉があり、後者にはアーク炉、誘導炉及び抵抗炉の方式があります。「金属溶解職種」「鋳鋼溶解作業」は、鋳鋼アーク炉や鋳鋼誘導炉の溶解作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、装入材料の配合、操炉、炉前試験、誘導炉及びとりべの築炉及び補修、溶解作業記録の作成に関する技能・知識と、併せて、金属溶解炉一般、品質管理、材料試験、機械工作法、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、溶解計画の作成(鋼の種類、品質及び溶解量に応じた操業条件の決定、溶解時間の見積り)、鋼の顕微鏡組織の判定ができるレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルとしています。
鋳造(鋳鉄鋳物鋳造作業)
「鋳造」とは、溶かした金属を鋳型に流し込み製品を製造することで、その製品は「鋳物」と呼ばれています。「鋳造職種」は、鋳物製造工程における造型及び鋳込みの作業を対象としています。「鋳物」には材質の違いによって鉄鋳物、銅鋳物、軽合金鋳物などの種類があり、製品の種類・材質や生産方式の違いによって異なります。「鋳鉄鋳物鋳造作業」は、鋳鉄を使用する鋳物製造工程における造型及び鋳込み作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、鋳造方案決定、鋳型造型段取り、鋳物砂調砂、鋳型の造型・補修、鋳込作業、鋳鉄品の破面検査・外観検査、造型作業工数見積りなどの鋳造作業に関する技能・知識と、併せて、鋳造一般、機械工作法、製図、電気、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、鋳鉄品の破面検査・外観検査と造型作業の工数見積りを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
鋳造(鋳鋼鋳物鋳造作業)
「鋳造」とは、溶かした金属を型に流し込み製品を製造することで、その製品は「鋳物」と呼ばれています。「鋳造職種」は、鋳物製造工程における造型及び鋳込みの仕事を対象としています。「鋳物」には材質の違いによって鉄鋳物、銅鋳物、軽合金鋳物などの種類があり、製品の種類・材質や生産方式の違いによって異なります。「鋳鋼鋳物鋳造作業」は、鋳鋼鋳物の製造工程における造型及び鋳込み作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、鋳造方案決定、鋳物造型段取り、鋳物砂調砂、鋳型の造型・補修、鋳込作業、鋳鋼品の顕微鏡組織判定・外観検査、造形作業工数見積りなどの鋳造作業に関する技能・知識と、併せて、鋳造一般、機械工作法、製図、電気、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、鋳鋼品の顕微鏡組織判定・外観検査と造型作業の工数見積りを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
鋳造(非鉄金属鋳物鋳造作業)
「鋳造」とは、溶かした金属を鋳型に流し込み製品を製造することで、その製品は「鋳物」と呼ばれています。「鋳造職種」は、鋳物製造工程における造型及び鋳込みの作業を対象としています。「鋳物」には材質の違いによって鋳鉄鋳物、銅合金鋳物、軽合金鋳物などの種類があり、製品の種類・材質や生産方式の違いによって異なります。「非鉄金属鋳物鋳造作業」は、銅合金及び軽合金の非鉄金属を使用する鋳物製造工程における造型及び鋳込作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、鋳造方案決定、鋳型造型段取り、鋳型の造型・補修、鋳込作業、軽合金鋳物の外観検査、造型作業工数見積りなどの鋳造作業に関する技能・知識と、併せて、鋳造一般、機械工作法、製図、電気、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、軽合金鋳物の外観検査と造型作業工数見積りを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
鍛造(ハンマ型鍛造作業)
「鍛造」とは、金属を打撃・加圧することで強度を高めたり、目的の形状にすることです。「鍛造職種」は鍛工品の製作及び製造の仕事を対象としています。鍛造は、その加工方法の違いにより、自由鍛造、ハンマ型鍛造、プレス型鍛造などに分かれます。「ハンマ型鍛造作業」は、型鍛造用ハンマ機を用いて作業を行うために必要な技能・知識を対象としています。内容は、材料検査・顕微鏡組織の判定、ハンマ型鍛造、ハンマ型鍛造品の欠陥の判別、ハンマ型鍛造品の検査などのハンマ型鍛造作業に関する技能・知識と、併せて、鍛造一般、材料、機械工作法、製図、電気、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、鍛造方案の決定を含んだレベルとしており、2級は鍛造方案の決定が含まれていないレベルです。
鍛造(プレス型鍛造作業)
「鍛造」とは、金属を打撃・加圧することで強度を高めたり、目的の形状にすることです。「鍛造職種」は鍛工品の製作及び製造の仕事を対象としています。鍛造は、その加工方法の違いにより、自由鍛造、ハンマ型鍛造、プレス型鍛造などに分かれます。「プレス型鍛造作業」は、型鍛造用プレス機を用いて作業を行うために必要な技能・知識を対象としています。内容は、鍛造方案決定、材料検査・顕微鏡組織の判定、プレス型鍛造、プレス型鍛造品の欠陥判別、鍛造品検査などのプレス型鍛造作業に関する技能・知識と、併せて、鍛造一般、材料、機械工作法、製図、電気、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、鍛造方案の決定を含んだレベルとしており、2級は鍛造方案の決定が含まれていないレベルです。
金属熱処理(一般熱処理作業)
「金属熱処理」とは、金属を加熱したり、冷やしたりすることで用途に応じた様々な性質(強度、硬さ、ねばり強さなど)に変化させることです。熱処理は大きく分けて、全体熱処理と表面熱処理に分けられます。「金属熱処理職種」は、金属の熱処理を行う仕事を対象としています。「一般熱処理作業」は、焼ならし、焼なまし、焼入れなどの一般的な熱処理を行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、作業計画の作成、一般熱処理の段取り、熱処理設備の点検・調整、材料試験、材料検査などに関する技能・知識と、併せて、鉄鋼材料の組織・変態、基本的熱処理方法、加熱装置・冷却装置、前処理・後処理、温度測定法・温度自動制御法、金属材料、材料の試験・検査、機械工作法、品質管理、製図、電気、関係法令、安全衛生などの知識も含まれています。1級は高精度を要する一般熱処理作業ができるレベルとしており、2級は通常の一般熱処理作業ができるレベルです。
金属熱処理(浸炭・浸炭窒化・窒化処理作業)
「金属熱処理」とは、金属を加熱したり、冷やしたりすることで用途に応じた様々な性質(強度、硬さ、ねばり強さなど)に変化させることです。熱処理は大きく分けて、全体熱処理と表面熱処理に分けられます。「金属熱処理職種」は、金属の熱処理を行う仕事を対象としています。「浸炭・浸炭窒化・窒化処理作業」は、表面熱処理の1種である浸炭・浸炭窒化・窒化処理による熱処理を行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、作業計画の作成、浸炭処理・浸炭窒化処理・窒化処理、熱処理設備の点検・調整、材料試験、材料検査などに関する技能・知識と、併せて、鉄鋼材料の組織・変態、基本的熱処理方法、加熱装置・冷却装置、前処理・後処理、温度測定法・温度自動制御法、金属材料、材料の試験・検査、機械工作法、品質管理、製図、電気、関係法令、安全衛生などの知識も含まれています。1級は高精度を要する浸炭・浸炭窒化・窒化処理作業ができるレベルとしており、2級は通常の浸炭・浸炭窒化・窒化処理作業ができるレベルです。
金属熱処理(高周波・炎熱処理作業)
「金属熱処理」とは、金属を加熱したり、冷やしたりすることで用途に応じた様々な性質(強度、硬さ、ねばり強さなど)に変化させることです。熱処理は大きく分けて、全体熱処理と表面熱処理に分けられます。「金属熱処理職種」は、金属の熱処理を行う仕事を対象としています。「高周波・炎熱処理作業」は、表面熱処理の1種である高周波・炎熱処理による熱処理を行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、作業計画の作成、高周波熱処理・炎熱処理、熱処理設備の点検・調整、材料試験、材料検査などに関する技能・知識と、併せて、鉄鋼材料の組織・変態、基本的熱処理方法、加熱装置・冷却装置、前処理・後処理、温度測定法・温度自動制御法、金属材料、材料の試験・検査、機械工作法、品質管理、製図、電気、関係法令、安全衛生などの知識も含まれています。1級は高精度を要する高周波・炎熱処理作業ができるレベルとしており、2級は通常の高周波・炎熱処理作業ができるレベルです。
粉末冶金(成形・再圧縮作業)
「粉末冶金」とは、金属粉末を「金型」に入れて圧縮して固めて、融点以下の温度で「焼結」して機械部品などをつくることです。複雑な形ができることや、高精度部品を大量生産できることなどが特徴です。「粉末冶金職種」「成形・再圧縮作業」は、焼結機械部品、焼結含油軸受等の成形・再圧縮作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、成形加工・再圧縮加工、製品検査、工程分析・作業時間の見積りなどに関する技能・知識と、併せて、粉末冶金一般、素形材、焼結機械部品及び焼結含油軸受の製造法・原材粉・粉末冶金材料、品質管理、製図、関係法規、安全衛生などの知識も含まれています。1級は、工程分析・作業時間の見積りが含まれているレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
粉末冶金(焼結作業)
「粉末冶金」とは、金属粉末を「金型」に入れて圧縮して固めて、融点以下の温度で「焼結」して機械部品などをつくることです。複雑な形ができることや、高精度部品を大量生産できることなどが特徴です。「粉末冶金職種」「焼結作業」は、焼結機械部品、焼結含油軸受等の焼結作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、焼結加工、製品検査、工程分析・作業時間の見積りなどに関する技能・知識と、併せて、粉末冶金一般、素形材、焼結機械部品及び焼結含油軸受の製造法・原料粉・粉末冶金材料、品質管理、製図、関係法規、安全衛生などの知識も含まれています。1級は、工程分析・作業時間の見積りが含まれているレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
機械加工(普通旋盤作業)
機械加工とは、旋盤、フライス盤、ボール盤などの各種工作機械や切削工具を用いて金属材料などを加工することで、切削加工、研削加工等の様々な方法があります。製品の部品等を加工により作成するというまさにものづくりの基本です。近年、プログラミングにより自動的に加工を行う数値制御式の工作機械が現場では主流になっていますが、技能という観点からは、いわゆる手加工による技能の重要性は変わりません。「機械加工職種」は、工作機械による金属等の切削加工、研削加工等を行う仕事を対象としています。「普通旋盤作業」は、工作機械の中でも最も代表的な「旋盤」を使用して切削加工を行う加工に必要な技能・知識を対象としており、普通旋盤による技能を対象としています。内容は、各種切削工具の取付け・加工段取り、円筒・テーパ・曲面・平面・偏心の切削、穴あけ・穴ぐり、ねじ切り、切込み・切削速度の決定、切削工具の寿命判定、刃先の再研削、作業時間見積りなどに関する技能・知識と、併せて、工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、複雑かつ高精度な切削並びに穴あけ・穴ぐりができるレベルとなっており、2級は通常精度の切削並びに穴あけ・穴ぐりができるレベルです。
機械加工(数値制御旋盤作業)
機械加工とは、旋盤、フライス盤、ボール盤などの各種工作機械や切削工具を用いて金属材料などを加工することで、切削加工、研削加工等の様々な方法があります。製品の部品等を加工により作成するというまさにものづくりの基本です。近年、プログラミングにより自動的に加工を行う数値制御式の工作機械が現場では主流になっていますが、技能という観点からは、いわゆる手加工による技能の重要性は変わりません。「機械加工職種」は、工作機械による金属等の切削加工、研削加工等を行う仕事を対象としています。「数値制御旋盤作業」は、いわゆるNC旋盤と呼ばれる「数値制御旋盤」を使用して切削加工を行う加工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、加工順序決定、切削条件決定、ツーリング図作成、プロセスシート作成、プログラム入力などのプログラミング、各種切削工具の取付け・加工段取り、直線切削、円弧切削、ねじ切り、穴あけ・穴ぐり、切込み・切削速度の決定、切削工具の寿命判定などの数値制御旋盤加工、刃先の再研削、作業時間見積りなどに関する技能・知識と、併せて、工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、複雑な部品のプログラミング及び高精度な加工ができるレベルとなっており、2級は通常部品のプログラミング及び通常精度の加工ができるレベルです。
機械加工(フライス盤作業)
機械加工とは、旋盤、フライス盤、ボール盤などの各種工作機械や切削工具を用いて金属材料などを加工することで、切削加工、研削加工等の様々な方法があります。製品の部品等を加工により作成するというまさにものづくりの基本です。近年、プログラミングにより自動的に加工を行う数値制御式の工作機械が現場では主流になっていますが、技能という観点からは、いわゆる手加工による技能の重要性は変わりません。「機械加工職種」は、工作機械による金属等の切削加工、研削加工等を行う仕事を対象としています。「フライス盤作業」は、被工作物を回転させて切削加工を行う「旋盤」に対して、被工作物は固定して、フライスと呼ばれる切削工具を回転させながら切削加工を行う「フライス盤」による切削加工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、各種切削工具の取付け・加工段取り、平面・曲面・みぞの切削、割出し、切削工具の寿命判定、切削条件の決定などに関する技能・知識と、併せて、工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、複雑かつ高精度な平面、曲面及びみぞの切削や各種支障の調整ができるレベルとなっており、2級は通常精度の平面、曲面及びみぞの切削や簡単な支障の調整ができるレベルです。
機械加工(数値制御フライス盤作業)
機械加工とは、旋盤、フライス盤、ボール盤などの各種工作機械や切削工具を用いて金属材料などを加工することで、切削加工、研削加工等の様々な方法があります。製品の部品等を加工により作成するというまさにものづくりの基本です。近年、プログラミングにより自動的に加工を行う数値制御式の工作機械が現場では主流になっていますが、技能という観点からは、いわゆる手加工による技能の重要性は変わりません。「機械加工職種」は、工作機械による金属等の切削加工、研削加工等を行う仕事を対象としています。「数値制御フライス盤作業」は、いわゆるNCフライス盤と呼ばれる「数値制御フライス盤」による切削加工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、加工順序決定、切削条件決定、ツーリング図作成、プロセスシート作成、プログラム入力などのプログラミング、ツールプリセット、各種切削工具の取付け・加工段取り、切削条件決定、切削工具の寿命判定などの数値制御フライス盤加工、作業時間見積りなどに関する技能・知識と、併せて、工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、高精度を要する加工と各種支障の調整ができるレベルとなっており、2級は通常精度の加工と簡単な支障の調整ができるレベルです。
機械加工(平面研削盤作業)
機械加工とは、旋盤、フライス盤、ボール盤などの各種工作機械や切削工具を用いて金属材料などを加工することで、切削加工、研削加工等の様々な方法があります。製品の部品等を加工により作成するというまさにものづくりの基本です。近年、プログラミングにより自動的に加工を行う数値制御式の工作機械が現場では主流になっていますが、技能という観点からは、いわゆる手加工による技能の重要性は変わりません。「機械加工職種」は、工作機械による金属等の切削加工、研削加工等を行う仕事を対象としています。平面研削盤は、工作物の平面をといし車の外周面又は側面により研削仕上げをする機械で、工作物は直線往復運動又は回転運動ををするテーブルの上に固体されています。「平面研削盤作業」は、「平面研削盤」による加工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、研削といしの形直し・目直し・バランス調整等研削といしの取付け及び加工段取り、研削加工、支障の調整、研削といしの選択・切込み及び研削速度の決定、作業時間見積りなどに関する技能・知識と、併せて、工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、複雑かつ高精度な研削と各種支障の調整ができるレベルとなっており、2級は通常精度の研削と簡単な支障の調整ができるレベルです。
機械加工(円筒研削盤作業)
機械加工とは、旋盤、フライス盤、ボール盤などの各種工作機械や切削工具を用いて金属材料などを加工することで、切削加工、研削加工等の様々な方法があります。製品の部品等を加工により作成するというまさにものづくりの基本です。近年、プログラミングにより自動的に加工を行う数値制御式の工作機械が現場では主流になっていますが、技能という観点からは、いわゆる手加工による技能の重要性は変わりません。「機械加工職種」は、工作機械による金属等の切削加工、研削加工等を行う仕事を対象としています。円筒研削盤は、円筒工作物の外周を研削する機械で、工作物を両センタにより支持し、回転させ、高速回転しているといしを押し当てて、削ります。「円筒研削盤作業」は、「円筒研削盤」による加工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、研削といしの形直し・目直し・バランス調整等研削といしの取付け及び加工段取り、外周・内面・端面研削加工、支障の調整、研削といしの選択・切込み・といし周速度及び工作物周速度の決定、作業時間見積りなどに関する技能・知識と、併せて、工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、高精度な研削と各種支障の調整ができるレベルとなっており、2級は通常精度の研削と簡単な支障の調整ができるレベルです。
機械加工(心無し研削盤作業)
機械加工とは、旋盤、フライス盤、ボール盤などの各種工作機械や切削工具を用いて金属材料などを加工することで、切削加工、研削加工等の様々な方法があります。製品の部品等を加工により作成するというまさにものづくりの基本です。近年、プログラミングにより自動的に加工を行う数値制御式の工作機械が現場では主流になっていますが、技能という観点からは、いわゆる手加工による技能の重要性は変わりません。「機械加工職種」は、工作機械による金属等の切削加工、研削加工等を行う仕事を対象としています。心無し研削盤は、工作物をといし車、調整車及び受け板で支えて、主としてその円筒外周面又は内周を研削する研削盤です。「心無し研削盤作業」は、「心無し研削盤」による加工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、研削といしの形直し・目直し・バランス調整等研削といしの取付け及び加工段取り、通し送り・送り込み研削加工、支障の調整、研削といしの選択・送り・切込み及び研削速度の決定、作業時間見積りなどに関する技能・知識と、併せて、工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、高精度な研削と各種支障の調整ができるレベルとなっており、2級は通常精度の研削ができるレベルです。
機械加工(ホブ盤作業)
機械加工とは、旋盤、フライス盤、ボール盤などの各種工作機械や切削工具を用いて金属材料などを加工することで、切削加工、研削加工等の様々な方法があります。製品の部品等を加工により作成するというまさにものづくりの基本です。近年、プログラミングにより自動的に加工を行う数値制御式の工作機械が現場では主流になっていますが、技能という観点からは、いわゆる手加工による技能の重要性は変わりません。「機械加工職種」は、工作機械による金属等の切削加工、研削加工等を行う仕事を対象としています。ホブ盤は、ホブと呼ばれる円筒の外周にねじ状に多くの切れ刃が取り付けられた切削工具を、ホブ軸に取付け、ホブと歯車材に回転運動を与えて、各種歯車の歯切り加工を行う工作機械です。「ホブ盤作業」は、「ホブ盤」による加工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、各種切削工具の取付け及び加工段取り、各種歯車の切削、支障の調整、切削工具の寿命判定、円筒歯車の各種測定、送り・切込み・切削速度・切削油剤の決定、歯車の簡単な解析、作業時間見積りなどに関する技能・知識と、併せて、工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、平歯車・はすば歯車・ウォームホイール・クラウニング付歯車・素数歯の歯車の切削、各種支障の調整ができるレベルとなっており、2級は平歯車、はすば歯車の歯車の切削、簡単な支障の調整ができるレベルです。
機械加工(数値制御ホブ盤作業)
機械加工とは、旋盤、フライス盤、ボール盤などの各種工作機械や切削工具を用いて金属材料などを加工することで、切削加工、研削加工等の様々な方法があります。製品の部品等を加工により作成するいうまさにものづくりの基本です。近年、プログラミングにより自動的に加工を行う数値制御式の工作機械が現場では主流になっていますが、技能という観点からは、いわゆる手加工による技能の重要性は変わりません。「機械加工職種」は、工作機械による金属等の切削加工、研削加工等を行う仕事を対象としています。ホブ盤は、ホブと呼ばれる円筒の外周にねじ状に多くの切れ刃が取り付けられた切削工具を、ホブ軸に取付け、ホブと歯車材に回転運動を与えて、各種歯車の歯切り加工を行う工作機械です。「数値制御ホブ盤作業」は「数値制御ホブ盤」による加工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、数値制御ホブ盤作業について、プログラミング、数値制御ホブ盤加工、歯車の解析などに関する技能・知識と、併せて、工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、作業時間の見積りができるレベルとしており、2級は作業時間見積りが含まれていないレベルです。
機械加工(マシニングセンタ作業)
機械加工とは、旋盤、フライス盤、ボール盤などの各種工作機械や切削工具を用いて金属材料などを加工することで、切削加工、研削加工等の様々な方法があります。製品の部品等を加工により作成するというまさにものづくりの基本です。近年、プログラミングにより自動的に加工を行う数値制御式の工作機械が現場では主流になっていますが、技能という観点からは、いわゆる手加工による技能の重要性は変わりません。「機械加工職種」は、工作機械による金属等の切削加工、研削加工等を行う仕事を対象としています。マシニングセンタとは、自動工具交換機能があり、フライス・穴あけ・中ぐり・ねじ立てなどの各種の加工ができる数値制御工作機械です。「マシニングセンタ作業」は、そのマシニングセンタによる加工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、加工順序決定、工具通路図作成、切削条件決定、ツーリング図作成、プロセスシート作成、プログラミング、ツールプリセット、各種切削工具の取付け・加工段取り、各種切削加工、支障の調整、切削工具の寿命判定、作業時間見積りなどに関する技能・知識と、併せて、工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、より複雑な部品のプログラミングと高精度の加工ができるレベルとなっており、2級は一般的な部品のプログラミングと一般精度の加工ができるレベルです。
機械加工(精密器具製作作業)
機械加工とは、旋盤、フライス盤、ボール盤などの各種工作機械や切削工具を用いて金属材料などを加工することで、切削加工、研削加工等の様々な方法があります。製品の部品等を加工により作成するというまさにものづくりの基本です。近年、プログラミングにより自動的に加工を行う数値制御式の工作機械が現場では主流になっていますが、技能という観点からは、いわゆる手加工による技能の重要性は変わりません。「機械加工職種」は、工作機械による金属等の切削加工、研削加工等を行う仕事を対象としています。「精密器具製作作業」は旋盤、フライス盤、平面研削盤等の工作機械及び各種手工具を使用し、精密器具を製作するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、工作機械による加工、手仕上げ、精密器具の分解・組立て・調整、刃先の再研削、軟ろう付けなどに関する技能・知識と、併せて、工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、より複雑な精密器具を製作できるレベルとなっており、2級は一般的な精密器具を製作できるレベルです。
非接触除去加工(数値制御形彫り放電加工作業)
放電加工とは、火花放電エネルギーにより電極を用いて被加工物の金属表面を溶融して加工する方法です。複雑な形状を高精度で材料の硬さに関係なく加工できる特長があり、金型製作などの現場を中心に広く用いられています。当作業は、放電加工機による金属の加工を行う仕事を対象としています。放電加工の方法は大きく分けると形彫放電加工とワイヤ放電加工の2つに分けられます。「数値制御形彫り放電加工作業」は、数値制御形彫り放電加工機による金属の加工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、放電加工方案の決定、プログラミング、数値制御形彫り放電加工、作業時間の見積り等に関する技能・知識と、併せて、非接触除去加工一般、機械要素、機械工作法、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、高度な放電加工法案の決定や高度なプログラミング、そして高精度な放電加工ができるレベルとなっており、2級は、通常の放電加工法案の決定や通常のプログラミング、そして通常精度の放電加工ができるレベルです。
非接触除去加工(ワイヤ放電加工作業)
放電加工とは、火花放電エネルギーにより電極を用いて被加工物の金属表面を溶融して加工する方法です。複雑な形状を高精度で材料の硬さに関係なく加工できる特長があり、金型製作などの現場を中心に広く用いられています。当作業は、放電加工機による金属の加工を行う仕事を対象としています。放電加工の方法は大きく分けると形彫放電加工とワイヤ放電加工の2つに分けられます。「ワイヤ放電加工作業」は、ワイヤ放電加工機による金属の加工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、放電加工方案の決定、プログラミング、ワイヤ放電加工、作業時間の見積り等に関する技能・知識と、併せて、非接触除去加工一般、機械要素、機械工作法、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、高度な放電加工法案の決定や高度なプログラミング、そして高精度な放電加工ができるレベルとなっており、2級は、通常の放電加工法案の決定や通常のプログラミング、そして通常精度の放電加工ができるレベルです。
非接触除去加工(レーザー加工作業)
レーザー加工は、レーザーの光吸収で材料表面に熱反応を起こさせて、材料を加工する非接触の加工方法です。型などを要さずにプログラム上で曲面や輪郭形状の切断を容易に処理できることから自由度が大きく、近年、多くの製造現場でレーザー加工機が導入されており、その加工技術は従来のものづくりに大きな変革をもたらしました。「レーザー加工作業」では、レーザー加工機による金属の切断加工に必要な技能、知識を対象としています。内容は、レーザー加工方案の決定、プログラミング、レーザー加工、作業時間の見積り等に関する技能・知識と、併せて、非接触除去加工一般、機械要素、機械工作法、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、高度なレーザー加工方案の決定や高度なプログラミング、そして高精度なレーザー加工ができるレベルとなっており、2級は通常のレーザー加工方案の決定や通常のプログラミング、そして通常精度のレーザー加工ができるレベルです。
金型製作(プレス金型製作作業)
「金型」は、各種製品を製造するための型であり、製品の性能や生産性を左右する重要なものです。「金型製作職種」は、金型製作の仕事を対象としています。金型の種類にはプレス金型、プラスチック成形用金型などがありますが、金型を製作する仕事は様々な工作機械を駆使する高度な熟練技能と専門知識が必要です。「プレス金型製作作業」は、プレス金型を製作するために必要な技能・知識を対象としています。内容は、金型部品の切削加工・研削加工、金型の組立て・調整、試し打ち、金型検査、金型補修、材料試験、作業時間見積りなどの金型製作作業に関する技能・知識と、併せて、金型一般、金型製作法一般、機械要素、金型用材料、材料力学、製図、電気、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、高精度の金型部品の切削加工・研削加工、材料試験と作業時間見積もりを含んだレベルとしており、2級は一般的な精度の金型部品の切削加工・研削加工レベルで、材料試験と作業時間見積りが含まれていないレベルです。
金型製作(プラスチック成形用金型製作作業)
「金型」は各種製品を製造するための型であり、製品の機能や生産性を左右する重要なものです。「金型製作職種」は、金型製作の仕事を対象としています。金型の種類にはプレス金型、プラスチック成形用金型などがありますが、金型を製作する仕事は様々な工作機械を駆使する高度な熟練技能と専門知識が必要です。「プラスチック成形用金型製作作業」は、プラスチック成形用金型を製作するために必要な技能・知識を対象としています。内容は、プラスチック成形用金型部品の切削加工及び研削加工、金型の組立て及び調整、金型の検査などのプラスチック成形用金型製作作業に関する技能・知識と、併せて金型一般、金型製作法一般、機械要素、金型用材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、作業時間の見積りができるレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルとしています。
金属プレス加工(金属プレス作業)
金属プレス加工とは、金型を用いて金属材料にプレス機械で荷重を加えて、曲げ、成形、絞り等を行い成形する方法で、金属材料の板材加工及び鍛造に適し、自動車産業を含め多くの生産現場で多種多様な部品の生産に活用されています。「金属プレス加工職種」「金属プレス作業」は、プレス機械による金属薄板の加工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、作業段取り・材料選定及び板取り、プレス加工などの金属プレス加工、金型の組立て・取付け・分解、製品検査、工程分析・作業時間見積りなどに関する技能・知識と、併せて、金属プレス加工法、材料、材料試験、材料力学、機械工作法、油圧・空気圧、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、複雑な加工段取り等が必要な高度なプレス加工ができるレベルとなっており、2級は通常のプレス加工ができるレベルです。
鉄工(製缶作業)
鉄工とは、広い意味では鉄鋼材料を加工して製品を作ることで、日本の近代化に大きな役割を果たしました。「鉄工職種」は、鉄鋼材の加工、取付け、組立てなどに関する仕事を対象としています。「製缶作業」は、ボイラー、圧力容器やタンクなどを板取り、曲げ加工、溶接などにより製品加工するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、現図作成、製缶加工、製品検査、作業時間の見積りなどに関する技能・知識と、併せて、鉄工作業法一般、材料、材料力学、機械工作法、製図、試験及び検査、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、高度な板取り・曲げ加工ができるレベルとなっており、2級は、通常の板取り・曲げ加工ができるレベルです。
鉄工(構造物鉄工作業)
鉄工とは、広い意味では鉄鋼材料を加工して製品を作ることで、日本の近代化に大きな役割を果たしました。「鉄工職種」は、鉄鋼材の加工、取付け、組立てなどに関する仕事を対象としています。「構造物鉄工作業」は、建築物、橋、造船、各種プラントの機器、車両等の幅広い溶接構造物を加工するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、加工・組立て段取り、けがき・型板製作、切断・穴あけ・研削、ガス切断、曲げ加工、ひずみ取り、組立てなどの構造物鉄工加工、作業時間の見積りなどに関する技能・知識と、併せて、鉄工作業法一般、材料、材料力学、機械工作法、製図、試験及び検査、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、けがき・切断・曲げ加工・組立て・溶接などに高度な加工技術、高い品質・精度が要求されるレベルとなっており、2級は、通常レベルの加工技術、品質・精度が要求されるレベルです。
建築板金(内外装板金作業)
「板金加工」とは、薄い平らな金属を塑性加工することで、建築板金、自動車板金などの種類がありますが、「建築板金職種」は、建築物の屋根や外壁、ダクト(空気調和、換気、排煙、厨房排気用等の風導管)、水回り(キッチン流し台)などの建築板金工事の仕事を対象としています。なかでも「内外装板金作業」は屋根工事や雨どい、その他各種の内外装板金工事を行うために必要な技能・知識を対象としています。内容は、段取り、曲面製品の板金作業、屋根・雨どい・壁・天井工事、はぜ組みによる接合作業、リベット締めによる組立作業、接合などの内外装板金工事、積算・見積りなどに関する技能・知識と、併せて、建築板金加工法一般、建築板金用機械・器工具一般、材料力学、建築構造、製図、電気、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、高度な板金工事作業と図面、仕様書などにより積算・見積りができるレベルとしており、2級は積算・見積りを除く通常の板金工事作業のレベルです。
建築板金(ダクト板金作業)
「板金加工」とは、薄い平らな金属を塑性加工することで、建築板金、自動車板金などの種類がありますが、「建築板金職種」は、建築物の屋根や外壁、ダクト(空気調和、換気、排煙、厨房排気用等の風導管)、水回り(キッチン流し台)などの建築板金工事の仕事を対象としています。「ダクト板金作業」はダクトの製作及び取付け工事に必要な技能・知識を対象としています。内容は、段取り、直線・わん曲・分岐部分の板金作業、各種相貫体の板金作業、はぜ組みによる接合作業、リベット締め・溶接による組立作業などのダクト製作、ダクト取付工事、積算・見積りなどに関する技能・知識と、併せて、建築板金加工法一般、建築板金用機械・器工具一般、材料力学、建築構造、製図、電気、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、高度なダクト製作作業と図面、仕様書などにより積算・見積りができるレベルとしており、2級は通常のダクト製作作業と積算・見積りが含まれていないレベルです。
工場板金(曲げ板金作業)
「板金加工」とは、薄い平らな金属を曲げや打出しで加工することで、建築板金、自動車板金などの種類がありますが、「工場板金職種」は、主に各種工業製品に使われる金属薄板の加工・組立ての仕事を対象としています。「曲げ板金作業」は、板金加工の主流である曲げ加工による板金加工を行うために必要な技能・知識を対象としています。内容は、展開図作成などの段取り、複雑な曲面のある製品の板金作業、各種相貫体の板金作業、板金加工用機械の操作・調整、板金製品のひずみ取り、はんだ付け・ろう付け・溶接による組立、板金製品・部品の検査、作業時間見積りなどの板金作業に関する技能・知識と、併せて、工場板金加工法一般、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、複雑な曲面のある板金製品の板金作業、各種相貫体(立体の組合せ)の板金作業と作業時間見積りを含んだレベルとしており、2級は通常曲面のある板金製品の板金作業のレベルであり、各種相貫体(立体の組合せ)の板金作業と作業時間見積りが含まれていないレベルです。
工場板金(打出し板金作業)
「板金加工」とは、薄い平らな金属を曲げや打出しで加工することで、建築板金、自動車板金などの種類がありますが、「工場板金職種」は、主に各種工業製品に使われる金属薄板の加工・組立ての仕事を対象としています。打出し板金は金属の薄板をハンマーなどで叩いて、微妙な曲面などの立体形状を作る加工法で、専用金型が不要であるため、試作品や極少量の単品製品製作に必要な加工法です。「打出し板金作業」は、打出し板金加工を行うために必要な技能・知識を対象としています。内容は、展開図作成などの段取り、板金の打出し加工と絞り加工、縁折り・刈出し、表面仕上げ、板金製品のひずみ取り・変形修正、溶接・ろう付け・リベット締めによる組立、板金製品・部品の検査、作業時間見積りなどの板金作業に関する技能・知識と、併せて、工場板金加工法一般、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、複雑な板金製品の打出し加工・絞り加工、複雑なひずみ取り、作業時間見積りができるレベルとしており、2級は通常板金製品の打出し加工・絞り加工・ひずみ取り、簡単の縁折り・刈出しができるレベルで、作業時間見積りが含まれていないレベルです。
工場板金(機械板金作業)
「板金加工」とは、薄い平らな金属を塑性加工することで、建築板金、自動車板金などの種類がありますが、「工場板金職種」は、主に各種工業製品に使われる金属薄板の加工・組立ての仕事を対象としています。「機械板金作業」はプレスブレーキ等の板金加工用機械を用いて板金加工を行うために必要な技能・知識を対象としています。内容は、段取り、板金製品のひずみ取り・変形修正、はんだ付け・ろう付け・溶接による組立、板金製品・部品の検査、作業時間見積りなどの板金作業に関する技能・知識と、併せて、工場板金加工法一般、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、複雑な板金製品の機械板金加工と作業時間見積りを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
工場板金(数値制御タレットパンチプレス板金作業)
「板金加工」とは、薄い平らな金属を塑性加工することで、建築板金、自動車板金などの種類がありますが、「工場板金職種」は、主に各種工業製品に使われる金属薄板の加工・組立ての仕事を対象としています。「数値制御タレットパンチプレス板金作業」は、数値制御タレットパンチプレス板金加工を行うために必要な、プログラミング等の技能・知識を対象としています。内容は、展開図作成、プログラミング、段取り、数値制御タレットパンチプレスの操作・調整、数値制御タレットパンチプレスによる板金加工、金型取扱い・調整・寿命判定、作業時間見積りなどの板金作業に関する技能・知識と、併せて、工場板金加工法一般、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、複雑な板金製品の展開図作成・プログラミング・板金加工と作業時間見積りを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
めっき(電気めっき作業)
「めっき」とは、腐食防止等のため金属等の材料表面に薄い金属を被覆することで、その方法によって電気めっき、化学めっき、溶融亜鉛めっきなどの種類があります。「めっき職種」は、めっきの仕事を対象としたものです。電気めっきは、めっきされる金属製品をマイナス極、付着させたい金属をプラス極にして電界液中で電流を流してめっきする方法です。「電気めっき作業」は、その方法によるめっき作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、めっき液・処理液の調合・調整、めっき液の測定・分析、前処理・治具の製作、めっき操作・後処理・皮膜のはく離などの電気めっき処理、めっき皮膜試験などに関する技能・知識と、併せて、めっき一般、品質管理、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、めっき皮膜試験を含んだレベルとしており、2級はめっき皮膜試験が含まれていないレベルです。
めっき(溶融亜鉛めっき作業)
「めっき」とは、腐食防止等のため金属等の材料表面に薄い金属を被覆することで、その方法によって電気めっき、化学めっきなどの種類があります。「めっき職種」は、めっきの仕事を対象としたものです。溶融亜鉛めっきは、化学めっきの一つで、鋼材の表面に亜鉛の被膜を施すものです。「溶融亜鉛めっき作業」は、その方法によるめっき作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、前処理液の調合・調整・測定・分析、前処理・めっき処理・仕上げ・検査、めっき皮膜試験などのめっき作業に関する技能・知識と、併せて、めっき一般、品質管理、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、めっき被膜試験を含んだレベルとしており、2級はめっき被膜試験が含まれていないレベルです。
アルミニウム陽極酸化処理(陽極酸化処理作業)
「陽極酸化処理」とは、アルミニウム、マグネシウム、チタンあるいは亜鉛等で作製された対象となる製品を陽極(プラス極)として、主に強酸性や強アルカリ性の電解液中で電気分解により製品表面を酸化させることです。酸化皮膜を形成することにより機械的に化学的に表面を保護する効果があります。陽極酸化処理の代表例として、アルミニウムの表面を酸化させ、酸化アルミニウムの皮膜を生成させることがアルミニウム陽極酸化処理です。「アルミニウム陽極酸化処理職種」「陽極酸化処理作業」は、アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化処理に必要な技能・知識を対象としています。内容は、電解液の調合・分析・調整、陽極酸化処理作業、陽極酸化皮膜試験などに関する技能・知識と、併せて、電気及び電気化学、陽極酸化処理一般、陽極酸化処理作業法、材料、試験・測定・分析、関係法規、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、アルミニウムの定量、電解着色処理、染色処理、アルカリ耐食性試験を含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
金属ばね製造(線ばね製造作業)
「ばね」は、金属などの弾性体の復元力を利用しているもので多くの工業製品等で使用されています。「金属ばね製造職種」は、鋼などの金属を素材とした線ばね及び薄板ばねを製造する仕事を対象としたものです。「線ばね製造作業」は、細長い金属線を螺旋状に巻いたコイルばねなどの線ばねを製造するために必要な技能・知識を対象としています。内容は、材料装着、製造装置及び附属装置の操作・調整、低温熱処理加工、端面研削加工、ショットピーニング加工、製品検査、工程分析・作業時間見積りなどの製造作業に関する技能・知識と、併せて、ばね一般、材料、材料力学、品質検査、電気、油圧・空気圧、機械潤滑、製図、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、工程分析と作業時間見積りを含んだレベルとしており、2級は工程分析と作業時間見積りが含まれていないレベルです。
金属ばね製造(薄板ばね製造作業)
「ばね」は、金属などの弾性体の復元力を利用しているもので多くの工業製品等で使用されています。「金属ばね製造職種」は、鋼などの金属を素材とした線ばね及び薄板ばねを製造する仕事を対象としたものです。「薄板ばね製造作業」は、板状の金属を用いた薄板ばねを製造するために必要な技能・知識を対象としています。内容は、材料選定・段取り、製造装置及び附属装置の操作・調整、熱処理加工、バレル研磨、ショットピーニング加工、金型組立て・型合わせ・試し加工・調整・分解、製品検査、工程分析・作業時間見積りなどの製造作業に関する技能・知識と、併せて、ばね一般、材料、材料力学、品質検査、電気、油圧・空気圧、機械潤滑、製図、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、工程分析と作業時間見積りを含んだレベルとしており、2級は工程分析と作業時間見積りが含まれていないレベルです。
ロープ加工(ロープ加工作業)
荷下し、運搬等に使用されるワイヤロープなどの各種ロープについては、安全な作業を行うためのその強度、加工方法などが重要な要素となっています。「ロープ加工職種」「ロープ加工作業」は、ロープの加工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、作業指示書作成、現寸図作成、アイスプライス・ショートスプライス・グロメット加工などの各種ロープ加工、仕様書・指示図等による積算などのロープ加工作業に関する技能・知識と、併せて、ロープ一般、品質管理、材料、関係法規、安全衛生等に関する知識も含まれています。1級は、現寸図作成、ベケット加工・ソケット加工・もっこ・ネット積算を含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
仕上げ(治工具仕上げ作業)
各種精密機器や機械部品を最終的な機器や部品に仕上げたり、組立てする際には、工作機械で加工を行い仕上げて、手作業により部品を加工、調整し、精度を高めたりする技能が重要になります。「仕上げ職種」は、手工具及び工作機械による機械部品の仕上げ及び組立ての仕事を対象としています。「治工具仕上げ作業」は、治工具の仕上げ及び組立てに必要な技能・知識を対象としています。内容は、治工具の仕上げ・組立て、部品のはめ合せ・心出し、平面の摺り合せなどの治工具仕上げ加工、鋼の熱処理、作業時間の見積りなどに関する技能・知識と、併せて、仕上げ法、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、油圧・空気圧、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、高精度を要する治工具仕上げができるレベルとしており、2級は、通常精度の治工具仕上げができるレベルです。
仕上げ(金型仕上げ作業)
各種精密機器や機械部品を最終的な機器や部品に仕上げたり、組立てする際には、工作機械で加工を行い仕上げて、手作業により部品を加工、調整し、精度を高めたりする技能が重要になります。「仕上げ職種」は、手工具及び工作機械による機械部品の仕上げ及び組立ての仕事を対象としています。「金型仕上げ作業」は、金型の仕上げ及び組立てに必要な技能・知識を対象としています。内容は、金型の仕上げ・組立て、部品のはめ合せ・心出し、平面・曲面の摺り合せなどの金型仕上げ加工、鋼の熱処理、作業時間の見積りなどに関する技能・知識と、併せて、仕上げ法、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、油圧・空気圧、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、高精度を要する金型仕上げができるレベルとしており、2級は、通常精度の金型仕上げができるレベルです。
仕上げ(機械組立仕上げ作業)
各種精密機器や機械部品を最終的な機器や部品に仕上げたり、組立てする際には、工作機械で加工を行い仕上げて、手作業により部品を加工、調整し、精度を高めたりする技能が重要になります。「仕上げ職種」は、手工具及び工作機械による機械部品の仕上げ及び組立ての仕事を対象としています。「機械組立て仕上げ作業」は、機械装置や部品などの仕上げ及び組立てに必要な技能・知識を対象としています。内容は、機械装置の分解・組立て・調整・心出し、部品のはめ合せ・心出し、平面の摺り合せなどの機械組立仕上げ加工、作業時間の見積りなどに関する技能・知識と、併せて、仕上げ法、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、油圧・空気圧、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、複雑、高精度な機械組立仕上げができるレベルとしており、2級は、通常の機械組立仕上げができるレベルです。
切削工具研削(工作機械用切削工具研削作業)
切削とは、金属などに切削用の工具を押し付け、表面を削る加工方法です。切削工具は、工作機械の刃物台などに取り付けられ、その加工には高い精度が求められます。「切削工具研削職種」は、切削工具の研削の仕事を対象としています。「工作機械用切削工具研削作業」は、各種工作機械で使用される切削工具の研削に必要な技能・知識を対象としています。内容は、研削といしの形直し・目直し・バランス調整、刃部の研削・成形、研削盤の是正、研削といしの選定及び研削条件の決定、作業時間の見積りなどに関する技能・知識と、併せて、研削一般、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、高精度を要する刃部の研削・成形ができるレベルとしており、2級は、通常精度の刃部の研削・成形ができるレベルです。
切削工具研削(超硬刃物研磨作業)
切削とは、金属などに切削用の工具を押し付け、表面を削る加工方法です。切削工具は、工作機械の刃物台などに取り付けられ、その加工には高い精度が求められます。「切削工具研削職種」は、切削工具の研削の仕事を対象としています。「超硬刃物研磨作業」は、丸のこ盤、かんな盤、ルーター等の木工機械に取り付けられ、木材、合板、軽合金等の切削加工用に用いられる超硬刃物の研磨に必要な技能・知識を対象としています。内容は、超硬刃物研磨法について超硬刃物の種類、形状、機能及び用途、超硬刃物の各部の名称、研磨用機械の種類、構造、機能及び用途、研磨加工、切削加工、ジグ及び取付け具の種類、用途及び使用方法、被切削材の性質及び用途、超硬刃物の検査及び補修の方法、木工機械の種類、構造及び用途などに関する技能・知識と、併せて、研削一般、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、作業時間の見積りができるレベルとしており、2級は、作業時間見積りが含まれていないレベルです。
機械検査(機械検査作業)
「機械検査」は、各種測定機器などを用いて機械部品の検査を行うもので、製造現場での専門的な検査工程に限らず、共通的な基本技能として重要なものとなっています。「機械検査職種」「機械検査作業」は、機械部品の検査に必要な技能・知識を対象としています。内容は、測定機器の精度検査・調整、寸法・角度等の精密測定、部品の寸法・形状検査、統計的品質管理手法などの機械検査作業に関する技能・知識と、併せて測定法、検査法、品質管理、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、上級技能者レベルとしており、2級は中級技能者レベルです。
ダイカスト(ホットチャンバダイカスト作業)
ダイカストは、溶融金属を金型に圧入して高い精度の鋳物を短時間で大量に生産する鋳造法の一つです。「ダイカスト職種」は、ダイカストマシンによる製品の製造の仕事を対象としています。ダイカストは大きく分けて、ホットチャンバダイカストとコールドチャンバダイカストに分けられます。ホットチャンバダイカストは、射出部、グースネックが溶湯中にあり、加熱されており、コールドチャンバダイカストは、射出部が溶湯中になく、加熱されていないものです。「ホットチャンバダイカスト作業」は、ホットチャンバダイカストマシンで製品の製造をするのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、鋳造方案の決定、マシン操作・調整、原材料の溶解・溶湯管理、金型の取付け・組立て・調整等、製品の欠陥判定・防止対策・仕上げ加工などのダイカスト加工、不良率・鋳造歩留まり等の計算、作業時間の見積りなどに関する技能・知識と、併せて、ダイカスト法、金型、材料、機械工作法、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、良品を製造するために最適な鋳造条件の設定・維持管理、金型の良否判定、金型の簡単な補修ができるレベルとしており、2級は、設定された鋳造条件の維持管理、製品の簡単な欠陥判定などができるレベルです。
ダイカスト(コールドチャンバダイカスト作業)
ダイカストは、溶融金属を金型に圧入して高い精度の鋳物を短時間で大量に生産する鋳造法の一つです。「ダイカスト職種」は、ダイカストマシンによる製品の製造の仕事を対象としています。ダイカストは大きく分けて、ホットチャンバダイカストとコールドチャンバダイカストに分けられます。ホットチャンバダイカストは、射出部、グースネックが溶湯中にあり、加熱されており、コールドチャンバダイカストは、射出部が溶湯中になく、加熱されていないものです。「コールドチャンバダイカスト作業」は、コールドチャンバダイカストマシンで製品の製造をするのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、鋳造方案の決定、マシン操作・調整、原材料の溶解・溶湯管理、金型の取付け・組立て・調整等、製品の欠陥判定・防止対策・仕上げ加工などのダイカスト加工、不良率・鋳造歩留まり等の計算、作業時間の見積りなどに関する技能・知識と、併せて、ダイカスト法、金型、材料、機械工作法、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、良品を製造するために最適な鋳造条件の設定・維持管理、金型の良否判定、金型の簡単な補修ができるレベルとしており、2級は、設定された鋳造条件の維持管理、製品の簡単な欠陥判定などができるレベルです。
電子機器組立て(電子機器組立て作業)
携帯電話、各種電化製品、そして電子化が進む自動車など、小型・軽量化や高機能・高性能化が進むこれらの工業製品には、各種の電子機器が組み込まれています。電子機器は、抵抗器、コンデンサ、集積回路、マイクロプロセッサなど、種々の電子部品をプリント配線板に実装した電子回路を中心に構成されています。「電子機器組立て職種」「電子機器組立て作業」は、電子機器の組立て及びこれに伴う修理に必要な技能・知識を対象としています。内容は、電子機器組立ての作業段取り・組立て・修理、電子回路の点検、工数見積りなどに関する技能・知識と、併せて、電子機器、電子及び電気、組立て法、材料、製図、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、高度で複雑な電子機器組立てと工数見積りを含んだレベルとしており、2級は通常の電子機器組立てと工数見積りを含んでいないレベルです。
電気機器組立て(回転電機組立て作業)
「電気機器組立て職種」における電気機器は、回転電機、変圧器、配電盤・制御盤などの産業用機器を対象としています。「電気機器組立て職種」は、電気機器を組み立てたり、それに伴う電気系やメカニズム系の調整や検査を行ったりする仕事を対象としています。「回転電機組立て作業」は、発電機や電動機等の回転電機の組立て・修理などを行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、鉄心積み、結線・総合組立て、据付け・調整などの組立て、電気試験、簡単な修理、工数見積り等に関する技能・知識と、併せて、電気機器組立て一般、電気、製図、機械工作法、材料、関係法規、安全衛生などに関する知識が含まれています。1級は、上級技能者レベルとしており、2級は中級技能者レベルです。
電気機器組立て(変圧器組立て作業)
「電気機器組立て職種」における電気機器は、回転電機、変圧器、配電盤・制御盤などの産業用機器を対象としています。「電気機器組立て職種」は、電気機器を組み立てたり、それに伴う電気系やメカニズム系の調整や検査を行ったりする仕事を対象としています。変圧器は、交流電力の電圧の高さを電磁誘導を利用して変換する電気機器・電子部品で、トランスとも呼ばれています。「変圧器組立て作業」は、変圧器の組立て・修理などを行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、鉄心やコイルの製作、鉄心とコイルの組合せ、導体の加工及び接続、配線、総合組立て、乾燥絶縁処理、据付けなどの変圧器組立て、修理、電気試験、工数見積り等に関する技能・知識と、併せて、電気機器組立て一般、電気、製図、機械工作法、材料、関係法規、安全衛生などに関する知識が含まれています。1級は、上級技能者レベルとしており、2級は中級技能者レベルです。
電気機器組立て(配電盤・制御盤組立て作業)
「電気機器組立て職種」における電気機器は、回転電機、変圧器、配電盤・制御盤などの産業用機器を対象としています。「電気機器組立て職種」は、電気機器を組み立てたり、それに伴う電気系やメカニズム系の調整や検査を行ったりする仕事を対象としています。配電盤・制御盤は、電力会社から電力の供給を受ける部分、受電点に設置され各所必要な場所に電気を供給し、各種の制御を行う重要な働きがあります。「配電盤・制御盤組立て作業」は、配電盤・制御盤の組立て・修理などを行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、作業段取り、組立て・加工、器具の取付け、配線・接続、点検、据付け・調整などの配電盤・制御盤の組立て、電気試験、簡単な修理、工数見積り等に関する技能・知識と、併せて、電気機器組立て一般、電気、製図、機械工作法、材料、関係法規、安全衛生などに関する知識が含まれています。1級は、上級技能者レベルとしており、2級は中級技能者レベルです。
電気機器組立て(開閉制御器具組立て作業)
「電気機器組立て職種」における電気機器は、回転電機、変圧器、配電盤・制御盤などの産業用機器を対象としています。「電気機器組立て職種」は、電気機器を組み立てたり、それに伴う電気系やメカニズム系の調整や検査を行ったりする仕事を対象としています。開閉制御器具は、電気回路の保護などを目的として必要な電気の流れの遮断・制御などを行うもので、各種の電気機器に使用されています。「開閉制御器具組立て作業」は、開閉制御器具の組立て・修理などを行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、部品の加工・組立て、配管、配線・接続、点検、総合組立て・調整などの組立て、電気試験、簡単な修理、工数見積り等に関する技能・知識と、併せて、電気機器組立て一般、電気、製図、機械工作法、材料、関係法規、安全衛生などに関する知識が含まれています。1級は、上級技能者レベルとしており、2級は中級技能者レベルです。
電気機器組立て(回転電機巻線製作作業)
「電気機器組立て職種」における電気機器は、回転電機、変圧器、配電盤・制御盤などの産業用機器を対象としています。「電気機器組立て職種」は、電気機器を組み立てたり、それに伴う電気系やメカニズム系の調整や検査を行ったりする仕事を対象としています。巻線は回転電機の性能を決定する重要な部分です。「回転電機巻線製作作業」は、回転電機の巻線を製作するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、回転コイルの巻線成形、絶縁テープ巻き、巻線組立・結線、導体の加工・接続、絶縁処理などの巻線製作、電気試験、簡単な修理、工数見積り等に関する技能・知識と、併せて、電気機器組立て一般、電気、製図、機械工作法、材料、関係法規、安全衛生などに関する知識が含まれています。1級は、上級技能者レベルとしており、2級は中級技能者レベルです。
シーケンス制御(シーケンス制御作業)
シーケンス制御は、機械設備等を電気制御回路によってあらかじめ定められた順序、手続きに従って自動的に動かすもので、工場内の自動化設備をはじめ、エレベーターや自動ドア等、さまざまな装置や設備に使われています。「シーケンス制御職種」「シーケンス制御作業」は、シーケンス制御作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、プログラマブルコントローラシステムの企画・設計・製作・動作試験・保全などの制御作業に関する技能・知識と、併せて、シーケンス制御法、メカトロニクス一般、電気、製図、機械工作法、安全衛生などに関する知識が含まれています。1級は、上級技能者レベルとしており、2級は中級技能者レベルです。
半導体製品製造(集積回路チップ製造作業)
「半導体製品製造職種」は、クリーンルーム内で自動化された設備・装置・機械を用いて、半導体材料を物理的・化学的に処理・加工し、個別半導体製品や半導体集積回路を製造する仕事を対象としています。「集積回路チップ製造作業」は、各種の機能を持たせるため多数の素子を一つにまとめた電子部品である集積回路チップを製造するために必要となる技能・知識を対象としています。内容は、作業指示書による作業段取りと作業時間見積り、材料良否判定、加工、防塵管理・清浄化、ガス・純水・薬品の取扱い、不良原因対策などの製造作業に関する技能・知識と、併せて、半導体一般、電気、半導体製品製造法一般、製図、安全衛生、公害防止その他環境保全などに関する知識も含まれます。1級は、作業指示書による作業段取りと作業時間見積りを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
半導体製品製造(集積回路組立て作業)
「半導体製品製造職種」は、クリーンルーム内で自動化された設備・装置・機械を用いて、半導体材料を物理的・化学的に処理・加工し、個別半導体製品や半導体集積回路を製造する仕事を対象としています。「集積回路組立て作業」は、製造された集積回路チップをIC(集積回路)製品に組み立てるために必要となる技能・知識を対象としています。内容は、作業指示書による作業段取りと作業時間見積り、材料良否判定、組立て、防塵管理・静電対策、ガス・純水・薬品の取扱い、製品良否判定・不良原因対策などの組立て作業に関する技能・知識と、併せて、半導体一般、電気、半導体製品製造法一般、製図、安全衛生、公害防止その他環境保全などに関する知識も含まれます。1級は、作業指示書による作業段取りと作業時間見積りを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
プリント配線板製造(プリント配線板設計作業)
プリント配線板は多くの電子機器の主要な構成部品として使用されています。「プリント配線板製造職種」は、半導体等の電子部品を搭載・接続するためのプリント配線板を製造する仕事を対象としています。「プリント配線板設計作業」は、プリント配線板のパターン設計を行うために必要となる技能・知識を対象としています。内容は、作業段取り、パターン設計、製造仕様作成、回路動作読取り等の設計作業に関する技能・知識と、併せてプリント配線板一般、電気回路・電子回路、プリント配線板製造法一般、実装、関係法規、安全衛生などに関する知識を含んでいます。1級は高精度を要求されるプリント配線板のレベルで、2級は一般的な精度であるプリント配線板のレベルで出題されます。
プリント配線板製造(プリント配線板製造作業)
プリント配線板は多くの電子機器の主要な構成要素として使用されています。「プリント配線板製造職種」は、半導体等の電子部品を搭載・接続するためのプリント配線板を製造する仕事を対象としています。「プリント配線板製造作業」は、プリント配線板製造を行うために必要となる技能・知識を対象としています。内容は、生産設計、ツール作成、材料加工、めっき、ペースト、パターン形成、エッチング・はく離、ソルダレジスト・マーク印刷、表面処理、試験・検査、品質保証、実装などのプリント板製造作業に関する技能・知識と、併せてプリント配線板一般、電気回路・電子回路、プリント配線板製造法一般、実装、関係法規、安全衛生などに関する知識を含んでいます。1級は、高精度を要求されるプリント配線板のレベルで、2級は一般的な精度のレベルとしています。
自動販売機調整(自動販売機調整作業)
飲料用、食品用、切符用など現在、多くの自動販売機が使用されていますが、「自動販売機調整職種」「自動販売機器調整作業」は、各種自動販売機調整に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、組立て、はんだ付け、端子圧着、検査、故障診断、調整などの組立て・調整作業に関する技能・知識と、併せて、自動販売機一般、販売商品の種類・管理、材料、自動販売機調整法、電気・化学一般、関係法規、安全衛生(安全据付けを含む。)などに関する知識も含まれます。1級は、2級よりも高精度・短時間の組立て・調整作業能力と詳細な知識を要するレベルになっています。
産業車両整備(産業車両整備作業)
産業車両とは、工場構内や倉庫構内などで使用されるフォークリフトなどの荷役運搬用の車両です。「産業車両整備職種」「産業車両整備作業」は、産業車両の整備に必要な技能・知識を対象としています。内容は、整備作業段取り、故障発見、修理、点検・分解・組立て・調整、整備に必要な測定、工数見積りなどに関する技能・知識と、併せて、産業車両、産業車両整備法、材料、機械要素、燃料及び油脂類、力学及び材料力学、製図、電気、関係法規、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、整備作業の段取り、工数見積りを含んだレベルとしており、2級は、それらが含まれていないレベルです。
鉄道車両製造・整備(機器ぎ装作業)
鉄道車両とは、レールを敷設した線路上で乗客や貨物などを載せたりするために使われる動力を用いて走行する車両です。「鉄道車両製造・整備職種」は、この鉄道車両を製造したり、整備する仕事を対象としています。「機器ぎ装作業」は、鉄道車両のブレーキ装置、床下機器などの車両用機器の組み立て、取り付け、車体と台車の組み付けなどの機器ぎ装に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、段取り、機器の取付け及び調整、台車の取付け及び調整、工数見積りに関する技能・知識と、併せて、鉄道車両一般、材料、機械要素、電気、機械工作法、製図、品質管理、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、工数見積りを含んだレベルとしており、2級は工数見積りが含まれていないレベルです。
鉄道車両製造・整備(内部ぎ装作業)
鉄道車両とは、レールを敷設した線路上で乗客や貨物などを載せたりするために使われる動力を用いて走行する車両です。「鉄道車両製造・整備職種」は、この鉄道車両を製造したり、整備する仕事を対象としています。鉄道車両内部には、天井、床、窓、座席、戸などの各種の構成品が使用されており、最近ではこれらのデザインも様々な種類のものがあります。「内部ぎ装作業」は、これらの各種構成品の内部ぎ装に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、段取り、各種接合作業、内部の造作、ジグ製作、工数見積りなどの内部ぎ装作業に関する技能・知識と、併せて、鉄道車両一般、材料、機械要素、電気、機械工作法、製図、品質管理、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、工数見積りを含んだレベルとしており、2級は工数見積りが含まれていないレベルです。
鉄道車両製造・整備(配管ぎ装作業)
鉄道車両とは、レールを敷設した線路上で乗客や貨物などを載せたりするために使われる動力を用いて走行する車両です。「鉄道車両製造・整備職種」は、この鉄道車両を製造したり、整備する仕事を対象としています。鉄道車両のブレーキ装置、給排水装置、空気圧縮装置、戸閉装置には各種配管が使用されています。「配管ぎ装作業」は、これらの配管ぎ装に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、段取り、管の加工、管及び管装置の取付け、管及び管装置の点検、工数見積りに関する技能・知識と、併せて、鉄道車両一般、材料、機械要素、電気、機械工作法、製図、品質管理、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、工数見積りを含んだレベルとしており、2級は工数見積りが含まれていないレベルです。
鉄道車両製造・整備(電気ぎ装作業)
鉄道車両とは、レールを敷設した線路上で乗客や貨物などを載せたりするために使われる動力を用いて走行する車両です。「鉄道車両製造・整備職種」は、この鉄道車両を製造したり、整備する仕事を対象としています。鉄道車両には、集電装置、補助電源装置、ブレーキ装置、自動列車停止装置、照明装置、冷暖房装置などの多くの電気関連装置が使われています。「電気ぎ装作業」は、これらの各種電気関連装置の電気ぎ装に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、配線図及び機器配置図による簡単な配線分解表の作成、配線及び結線、配線及び結線の試験、工数見積りなどの電気ぎ装作業に関する技能・知識と、併せて、鉄道車両一般、材料、機械要素、電気、機械工作法、製図、品質管理、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、工数見積りを含んだレベルとしており、2級は工数見積りが含まれていないレベルです。
鉄道車両製造・整備(鉄道車両現図作業)
鉄道車両とは、レールを敷設した線路上で乗客や貨物などを載せたりするために使われる動力を用いて走行する車両です。「鉄道車両製造・整備職種」は、この鉄道車両を製造したり、整備する仕事を対象としています。「鉄道車両現図作業」は、鉄道車両の製造において、設計図を展開拡大して現寸とし、取付け部品等の位置を記入して現図を作成するほか、必要に応じて型板の製作、材料寸法表及び部品表を作成する作業に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、鉄道車両現図製作法について日本産業規格に定める製図総則、機械製図及び溶接記号、現図の作成方法、用器画法、型取りの方法、部品表の作成方法、車体の主要部分の種類及び構造に関する技能・知識と、併せて、鉄道車両一般、材料、機械要素、電気、機械工作法、製図、品質管理、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、工数見積りを含んだレベルとしており、2級は工数見積りが含まれていないレベルです。
鉄道車両製造・整備(走行装置整備作業)
鉄道車両とは、レールを敷設した線路上で乗客や貨物などを載せたりするために使われる動力を用いて走行する車両です。「鉄道車両製造・整備職種」は、この鉄道車両を製造したり、整備する仕事を対象としています。鉄道車両の走行装置は、車両の走行を担う重要な部分であり、車体の加重を支えたり、スムーズに走行したり、安全にブレーキをかけたりしなければなりません。「走行装置整備作業」は、走行装置整備に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、段取り、走行装置の分解・組立て・調整・検査、測定、工数見積りなどの整備作業に関する技能・知識と、併せて、鉄道車両一般、材料、機械要素、電気、機械工作法、製図、品質管理、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、工数見積りを含んだレベルとしており、2級は工数見積りが含まれていないレベルです。
鉄道車両製造・整備(鉄道車両点検・調整作業)
鉄道車両とは、レールを敷設した線路上で乗客や貨物などを載せたりするために使われる動力を用いて走行する車両です。「鉄道車両製造・整備職種」は、この鉄道車両を製造したり、整備する仕事を対象としています。鉄道車両は、集電装置、戸閉装置、走行装置、連結装置、冷暖房装置、保安装置、ブレーキ装置などの多くの装置、そしてそれらの各装置には制御器、電動機、原動機、空気圧縮機などの多くの機器が使われています。「鉄道車両点検・整備作業」は、それらの多くの装置・機器を点検・調整するために必要となる技能・知識を対象としています。内容は、段取り、走行装置・機器の分解・組立て・点検・調整、部品取替え、故障箇所発見・処置、試験・検査、工数見積りなどの点検・調整作業に関する技能・知識と、併せて、鉄道車両一般、材料、機械要素、電気、機械工作法、製図、品質管理、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、鉄道車両・装置・機器の試験・検査と工数見積りを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
時計修理(時計修理作業)
日常生活に欠かせない時計には、機械式、電子式などの種類があるとともに、一つの時計には、数多くの機械部品や電気・電子部品が使われています。「時計修理職種」「時計修理作業」は、時計の修理に必要な技能・知識を対象としています。内容は、時計の故障診断、電子時計の電気特性測定、交換部品選定・交換、分解・洗浄・組立・注油・修理・調整等の時計修理作業に関する技能・知識と、併せて、時計、時計修理法、機械要素、材料、電子・電気、安全衛生等に関する知識も含まれています。1級は、機械式時計や電子時計を含んだ各種の時計などの修理と工数見積りができるレベルとしており、2級は機械式時計を含まない各種時計の修理などができるレベルで、工数見積りは含まれません。
光学機器製造(光学ガラス研磨作業)
光学機器とは、光の性質や作用を利用した機器類で、カメラ、顕微鏡、測量機器、半導体製造装置などの数多くの種類があります。基本的にはレンズ、ミラーやプリズムなどで構成されています。「光学機器製造職種」は、それらの光学機器を製造する仕事を対象としています。光学機器に使用されているレンズ、プリズムは、光学機器の心臓部とも言える重要な部品となっており、いかに光学ガラスを期待される精度で研磨できるかが重要な技能となっています。「光学ガラス研磨作業」は、光学ガラス研磨に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、レンズ、プリズム及び平面板のはりつけ・すなかけ・みがき・仕上げなどの研磨加工、加工段取りに関する技能・知識と、併せて、光学一般、光学機器製造一般、品質管理、製図、電気一般、安全衛生、公害防止・環境保全に関する知識も含まれています。1級は複雑な加工段取りが必要となる研磨ができるレベルとしており、2級は、通常の加工段取りの研磨ができるレベルです。
光学機器製造(光学機器組立て作業)
光学機器とは、光の性質や作用を利用した機器類で、カメラ、顕微鏡、測量機器、半導体製造装置などの数多くの種類があります。基本的にはレンズ、ミラーやプリズムなどで構成されています。「光学機器製造職種」は、それらの光学機器を製造する仕事を対象としています。「光学機器組立て作業」は、光学機器の組立てや調整に必要な技能・知識を対象としています。内容は、組立て・調整に関する技能・知識と、併せて、光学一般、光学機器製造一般、品質管理、製図、電気一般、安全衛生、公害防止・環境保全に関する知識も含まれています。1級は複雑な組立てや調整が行える上級レベル、2級は基本的な組立てや調整が行える中級レベルとなっています。
内燃機関組立て(量産形内燃機関組立て作業)
内燃機関とは、機関内部で燃料を燃やし、熱エネルギーを機械エネルギーにかえて動力とする、いわゆる原動機やエンジンのことです。「内燃機関組立て職種」は、内燃機関の組立てや調整の仕事を対象としており、火花点火機関や圧縮点火機関などの内燃機関を構成する様々な構造やそれらの特徴を理解して、適切に組み立てたり、調整を行うことが求められます。「量産形内燃機関組立て作業」は、量産形の内燃機関組立ての作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、内燃機関の組立て、主要部の寸法・すき間などの測定・判定、燃料噴射時期・圧力・点火時期等の調整、内燃機関の運転・調整、品質管理・工程管理などの組立て作業に関する技能・知識と、併せて、内燃機関、内燃機関組立て法、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、組立て工数見積りや組立て作業工程解析などの品質管理・工程管理を含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
空気圧装置組立て(空気圧装置組立て作業)
空気圧装置とは、流体のうち「空気」を圧縮又は減圧してその圧力などを利用して機器を動かす装置のことで、油圧装置と同様、様々な機械・設備などに広く用いられています。「空気圧装置組立て職種」「空気圧装置組立て作業」は、空気圧装置の組立てや保全に必要な技能・知識を対象としています。内容は、作業指示書による作業段取り、空気圧回路図の読図、空気圧装置の接続・組立て・点検、保守管理・故障発見・修理、構成要素の分解・点検・取扱い等の作業に関する技能・知識と、併せて、空気圧装置一般、空気圧装置組立て法、材料、製図、電気、油圧、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、作業指示書による作業段取りを含んだレベルとしており、2級は作業指示書による作業段取りが含まれていないレベルです。
油圧装置調整(油圧装置調整作業)
油圧装置とは、流体のうち「油」を利用して、その油圧により機器を動かす装置のことで、空気圧装置と同様、様々な機械・設備などに広く用いられています。「油圧装置調整職種」「油圧装置調整作業」は、油圧装置の組立てや保全に必要な技能・知識を対象としています。内容は、油圧回路図の読図、油圧回路作成・点検、油圧装置据付け・フラッシング、運転整備、保守管理・故障発見・修理、油圧機器の分解・点検・取扱い、作動油の判別・点検・取扱いなどの調整作業に関する技能・知識と、併せて、空気圧装置一般、空気圧装置組立て法、材料、製図、電気、油圧、安全衛生に関する知識も含まれています。1級は、通常の油圧回路の作成、油圧装置の点検等ができるレベルとしており、2級は簡単な油圧回路の作成、油圧装置の点検等ができるレベルです。
縫製機械整備(縫製機械整備作業)
縫製機械とは、工業用ミシンと家庭用ミシンを含めて考えられており、「縫製機械整備」「縫製機械整備作業」は、ミシンの点検、故障個所の判断から分解、組立て及び調整までの一連の作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、ミシンの点検及び検査、ミシンの分解、組立て及び調整に関する技能・知識と、併せて、縫製機械(ミシンの種類、機構及び用途)、縫製機械調整法(ミシンの点検及び検査の方法、ミシンの分解、組立て及び調整の方法、ミシンの測定具及び器工具の種類及び使用方法)、材料(種類、性質及び用途、熱処理及び表面処理、潤滑油の種類、性質及び用途)、製図、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、ミシンの部品交換やミシンのゲージの交換ができるレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルとしています。
建設機械整備(建設機械整備作業)
建設機械とは、土木・建築の作業に使われる機械の総称で、建機や重機とも呼ばれています。ブルドーザ、油圧ショベル、杭打ち機などの各種の種類があります。一般には、内燃機関や油圧シリンダなどを動力源として用いています。「建設機械整備職種」「建設機械整備作業」は、建設機械の整備に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、段取り、故障発見、修理、点検・分解・組立て・調整、測定、工数見積りなどに関する技能・知識と、併せて、建設機械、建設機械整備法、材料、機械要素、燃料・油脂類、力学・材料力学、製図、電気、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、整備作業の段取りと工数見積りを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
農業機械整備(農業機械整備作業)
農業機械は、トラクタやコンバインなどの酪農業などに用いられる内燃機関、電動機などを動力とする機械のことです。「農業機械整備職種」「農業機械整備作業」は、農業機械の整備に必要な技能・知識を対象としています。内容は、農業機械整備用機械・器工具・計測器による点検・調整、故障発見、点検・分解・組立て・調整、試運転・機構試験、工数見積りなどの整備作業に関する技能・知識と、併せて、農業機械一般、農業機械整備法、材料、機械要素、製図、農業一般、燃料・電気等の関連基礎知識、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、工数見積りを含んだレベルとしており、2級は工数見積りが含まれていないレベルです。
冷凍空気調和機器施工(冷凍空気調和機器施工作業)
冷凍空気調和機器とは、冷凍、冷却や空気調和(温度、湿度や清浄度等を調整すること)を行う機器です。これらの機器を組み合わせたものとして、冷暖房設備、温湿度調整装置、換気装置、空気調節装置、乾燥装置、冷凍冷蔵装置、製氷装置等があります。「冷凍空気調和機器施工職種」「冷凍空気調和機器施工作業」は、冷凍、冷却及び空気調和機器の据付け及び整備に必要な技能・知識を対象としています。内容は、据付け・分解・組立て・試運転調整、故障発見・修理、気密試験・機能試験、材料取り、溶接、配管加工等に関する技能・知識と、併せて、冷凍空気調和一般、施工法、機器・設備の整備、材料、電気、製図、関係法規、安全衛生等に関する知識を含んだ内容となっています。1級は、これらに関する詳細な知識と高度な技能レベルとしており、2級は一般的な知識と技能レベルです。
ニット製品製造(靴下製造作業)
「ニット製品製造職種」は、ニット製品を製造する仕事を対象としています。「靴下製造作業」では、靴下製造(ソックス、パンティストッキング)に必要な技能・知識を対象としています。内容は、編立て仕様書の作成、編み機の調整、編み機による編立て、靴下の検査などに関する技能・知識と、併せて、ニット製品一般、材料、意匠図案、色彩、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、これらに関する詳細な知識と高度な技能レベルとしており、2級は一般的な知識と技能レベルです。
婦人子供服製造(婦人子供注文服製作作業)
「婦人子供服製造職種」は、婦人服、子供服を作成する仕事を対象としています。婦人服や子供服にも様々な種類がありますが、大きく分類すると、オーダーメイドと呼ばれる個人毎の注文により個別に作成する注文服と、様々な体型に応じた各種の寸法などをそろえた既製服があります。「婦人子供注文服製作作業」は、婦人子供注文服を製造するために必要な技能・知識を対象としています。内容は、採寸、製図及び型紙の製作、裁断、仮縫い・補正、縫製及び仕上げ、縫製機器の取扱いなどに関する技能・知識と、併せて、婦人子供服一般、材料、色彩・流行、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、高度な技能が要求される製作作業ができる高度技能者のレベルとしており、2級は、中級技能者レベルです。
婦人子供服製造(婦人子供既製服パターンメーキング作業)
「婦人子供服製造職種」は、婦人服、子供服を作成する仕事を対象としています。婦人服や子供服にも様々な種類がありますが、大きく分類すると、オーダーメイドと呼ばれる個人毎の注文により個別に作成する注文服と、様々な体型に応じた各種の寸法などをそろえた既製服があります。「婦人子供既製服パターンメーキング作業」は、婦人子供既製服を製造するために使用するパターン(型紙)作成に必要な技能・知識を対象としています。内容は、作業指示書作成、工程分析、パターンメーキング、製品検査などに関する技能・知識と、併せて、婦人子供服一般、材料、色彩・流行、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、ブランドコンセプトに基づいてパターン作成等の判断がすべてできるレベル、2級は、上司の指示に基づいてパターン作成ができるレベルです。
婦人子供服製造(婦人子供既製服縫製作業)
「婦人子供服製造職種」は、婦人服、子供服の製造の仕事を対象としています。婦人服や子供服にも様々な種類がありますが、大きく分類すると、オーダーメイドと呼ばれる個人毎の注文により個別に作成する注文服と、様々な体型に応じた各種の寸法などをそろえた既製服があります。「婦人子供既製服縫製作業」は、婦人子供既製服縫製作業に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、工程分析、マーキング、カッティング、縫製・仕上げ、製品検査、縫製機械の点検・調整などに関する技能・知識と、併せて、婦人子供服一般、材料、色彩・流行、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は複雑な縫製作業を自ら判断し、正確にできるレベルで、2級は通常の縫製作業を自ら判断し、正確にできるレベルです。
紳士服製造(紳士既製服製造作業)
「紳士服製造職種」は、紳士服を作成する仕事を対象としています。紳士服を製造する作業は、大きく分けて、高級紳士服と言われる個別職人仕立てによる「フルオーダー(Full Order)」と、既製服と言われる工業生産による「レディーメード(Ready Made)」の二つに分かれます。「紳士既製服製造作業」は、紳士既製服製造に必要な技能・知識を対象としています。内容は、指示書の作成、工程分析、レイアウト、製図及び型紙の製作、裁断、縫製・仕上げ、製品検査、縫製機械の点検・調整などに関する技能・知識と、併せて、メンズファッションにおける、素材、色彩、デザイン、流行、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、上級技能者レベルとしており、2級は中級技能者レベルです。
和裁(和服製作作業)
日本文化の象徴である和服は、日本のみならず海外においてもその美しさや裁断方法などが非常に高く評価されています。「和裁職種」「和服製作作業」は、和服の仕立てに必要となる技能・知識を対象としています。内容は、採寸、裁断、縫製作業、仕上げなどの製作作業に関する技能・知識と、併せて、材料、服装美学一般、安全衛生などに関する知識も含まれています。1・2級実技試験課題内容は、女子用あわせ長着の製作課題ですが、その内容により1級は上位技能者レベルで、2級は中級技能者レベルです。
寝具製作(寝具製作作業)
近年、睡眠の重要性が注目されていますが、寝具は睡眠の質に大きく影響を与えるものです。「寝具製作職種・作業」は、ふとんの製作に必要な技能・知識を対象としています。内容は、布の裁断・縫製・わた入れ作業、仕上げ作業、加工見積りなどの製作作業に関する技能・知識と、併せて、各種寝具製作法、特徴、材料、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、かいまき(夜着)を含んだ各種寝具の製作ができるレベルが求められ、2級は、かいまき(夜着)に関することが含まれていないレベルです。
帆布製品製造(帆布製品製造作業)
帆布とは、綿や麻の糸を重ねて撚り、それを平織りした布のことを指し、キャンバスとも呼ばれています。目が詰まっていて丈夫で、水漏れし難くいが通気性に優れているなどの特性があります。現在では、綿や麻に代わり化学繊維のものが多くなり、アパレル・インテリアの素材などに使用されています。また、化学繊維布の表面に樹脂コーティングされた防水布は、産業用資材として広く使用されています。産業用資材として使用されている代表的な帆布製品には、様々な形状・用途に対応したテントがあります。東京ドームなどの野球場もその一例です。「帆布製品製造」「帆布製品製造作業」では、帆布製品製造作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、帆布製品の生地製造に使用する機械及び器工具の種類及び使用法、製造工程、裁断の方法、縫製の手順及び方法、帆布製品取付工事の施工計画、帆布製品取り付工法、力学などの製作作業に関する技能・知識と、併せて、帆布製品に使用する生地、施工用材料の種類・特徴及び用途、帆布製品の種類及び特徴、帆布製品用の日本産業規格、基本デザイン、色彩、各種設計図面の読図、関係法令、安全衛生などに関する知識も含まれています。1・2級実技試験課題内容は、円すい曲面形装飾用テントの製作課題ですが、その内容により1級は上級技能者レベルで、2級は中級技能者レベルです。
布はく縫製(ワイシャツ製造作業)
布はくは、綿、麻、絹、ポリエステルなどを原糸とする織物などの繊維製品の総称で、ワイシャツ、白衣、作業服、学生服などの繊維品のことです。「布はく縫製職種」は、布はく縫製品の製造の仕事を対象としています。「ワイシャツ製造作業」は、ワイシャツの製造に必要な技能・知識を対象としています。内容は、製図及び型紙の製作、裁断、縫製、仕上げ及び検査に関する技能・知識と、併せて、製造方法、材料、製品一般、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、製図、型紙の製作、裁断、縫製及び仕上げを行い、ワイシャツ1枚を製作できるレベルとしており、2級は裁断済みの材料を用いて、ワイシャツ1枚を縫製ができるレベルです。
機械木工(機械木工作業)
木工機械には、のこ盤、かんな盤、ボール盤、ルータ、旋盤などそれらの数値制御機械を含め多くの種類があります。これらの機械を使用し、木工製品が生産されています。「機械木工職種」「機械木工作業」では、機械木工作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、数値制御ルータの種類・構造及び機能、木取り、木材等の接合及び接着、木工機械の使用方法、数値制御ルータの使用方法、プログラミング・加工、調整方法、品質管理などの製作作業に関する技能・知識と、併せて、木工機械の種類・構造及び機能、切削工具の種類・材質及び規格、木材の乾燥、木材及び木質材料(合板含む)の種類・規格・性質及び用途、木工塗装、木工機械精度検査の機能試験及び運転試験、電気、製図、関係法令、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、数値制御(NC)ルータで複雑な製品を製作するためのプログラムシート及びNCデータの作成、吸着治具の製作図の作成が行えるレベルです。2級は、数値制御(NC)ルータで一般的な製品を製作するためのプログラムシート及びNCデータの作成が行えるレベルです。
機械木工(木工機械整備作業)
木工機械には、のこ盤、かんな盤、ボール盤、ルータ、旋盤などとそれらの数値制御機械を含め多くの種類があります。これらの機械を使用して木工製品が生産されています。「機械木工職種」「木工機械整備作業」では、木工機械整備作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、木工機械の装置の種類、構造及び機能、木取りの方法、木材の研削加工、材料の種類及び用途・機械的性質及び物理的性質、潤滑方式及び潤滑剤の種類・性質及び用途、ジグ及び取付け具の製作方法及び使用方法、電気用図記号(シンボル)及び電気回路図(配線図)、空気圧回路、木工機械の据付け方法、木工機械の修理方法、木工機械の調整方法などの調整・整備作業に関する技能・知識と、併せて、木工機械の種類・構造及び機能、切削工具の種類・材質及び規格、木材の乾燥、木材及び木質材料(合板含む)の種類・規格・性質及び用途、木工塗装、木工機械精度検査の機能試験及び運転試験、電気、製図、関係法令、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、自動一面かんな盤のかんな刃の取付けや調整、電気回路の結線作業に加え、丸のこ盤の精度検査が行えるレベルです。2級は、自動一面かんな盤の調整、電気回路の結線作業が行えるレベルです。
家具製作(家具手加工作業)
ストレスの多い現代社会では、木製家具の木の肌ざわりや木目模様には人の気持ちを癒す働きがあります。木製家具には、たんすや書棚のような「箱物類」と、机や椅子に見られる「脚物類」に大別されます。「家具製作職種」は、家具の製作の仕事を対象としています。「家具手加工作業」は、家具を手加工により製作するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、現寸図の作成、木取り、型板及び定規の製作、家具の工作、金具類の取付け、積算及び見積りに関する技能・知識と、併せて、家具一般、製図、電気、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、高度な技能が求められる家具製作ができ、作業時間及び工数の積算・見積りができるレベルとしており、2級は、作業時間及び工数の積算・見積りが含まれていないレベルです。
家具製作(家具機械加工作業)
ストレスの多い現代社会では、木製家具の木の肌ざわりや木目模様には人の気持ちを癒す働きがあります。木製家具には、たんすや書棚のような「箱物類」と、机や椅子に見られる「脚物類」に大別されます。「家具製作職種」は、家具の製作の仕事を対象としています。「家具機械加工作業」は、家具を木工機械を安全に使用して、正確に効率よく製作するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、現寸図の作成、木取り、加工用ジグの製作及び加工方法、木工機械の調整、家具の工作、切削工具の研削・調整、研削工具の選択・調整、積算及び見積りに関する技能・知識と、併せて、家具一般、製図、電気、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、高度な技能が求められる家具製作ができ、作業時間及び工数の積算・見積りができるレベルとしており、2級は、作業時間及び工数の積算・見積りが含まれていないレベルです。
家具製作(いす張り作業)
ストレスの多い現代社会では、木製家具の木の肌ざわりや木目模様には人の気持ちを癒す働きがあります。木製家具には、たんすや書棚のように「箱物類」と、机や椅子に見られる「脚物類」に大別されます。「家具製作職種」は、家具の製作の仕事を対象としています。いす製作の最終工程であるいす張りは、張地に張り具合でいすの座り心地が左右される重要な工程です。「いす張り作業」は、いす張り作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、型紙の作成、力布及びばねの取付け、下ごしらえ、いす張り、仕上げ、積算及び見積りに関する技能・知識と、併せて、家具一般、製図、電気、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、四方あおり、作業時間及び工数の積算・見積りを含んだ高度なレベルとしており、2級は、それらが含まれていないレベルです。
建具製作(木製建具手加工作業)
「建具」とは、建物の外部に使われるものと内部に使われるものの2種類に分かれ、外部の建具は建物への出入口、また建物を風雨から守り建物の外観を整える役割もします。内部の建具は、個室の出入口、大部屋の間仕切、クローゼットの扉、和室では代表的な襖、紙貼り障子、書院障子、欄間等です。それらに使われる組子細工は200種以上もあり、その部屋を美しく創り上げるのに役立っています。建具は木製、アルミ製、樹脂系などとその素材も多くなっていますが、木製建具の製作には高度な技能が求められます。「建具製作職種」は、建具の製作の仕事を対象としています。「木製建具手加工作業」は、木製建具を手加工により製作するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、寸法取り、木取り、型板及び型台の製作、木製建具の工作、建付け、積算及び見積りに関する技能・知識と、併せて、建具一般、建築物一般、製図、電気、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、通常の型板及び型台の製作、高度な墨付け、高度な建付け、積算・見積りができるレベルとしており、2級は、簡単な型板及び型台の製作、通常の墨付け、通常の建付けができるレベルで、積算・見積りは含まれていません。
建具製作(木製建具機械加工作業)
「建具」とは、建物の外部に使われるものと内部に使われるものの2種類に分かれ、外部の建具は建物への出入口、また建物を風雨から守り建物の外観を整える役割もします。内部の建具は、個室の出入口、大部屋の間仕切、クローゼットの扉、和室では代表的な襖、紙貼り障子、書院障子、欄間等です。それらに使われる組子細工は200種以上もあり、その部屋を美しく創り上げるのに役立っています。建具は木製、アルミ製、樹脂系などとその素材も多くなっていますが、木製建具の製作には高度な技能が求められます。「建具製作職種」は、建具の製作の仕事を対象としています。「木製建具機械加工作業」は、木製建具を木工機械を使用して製作するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、寸法取り、木取り、型板及び型台の製作、木製建具の工作、切削工具の研削及び調整、研削工具の選択及び調整建付け、積算及び見積りに関する技能・知識と、併せて、建具一般、建築物一般、製図、電気、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、通常の型板及び型台の製作、高度な墨付け、高度な建付け、積算・見積りができるレベルとしており、2級は、簡単な型板及び型台の製作、通常の墨付け、通常の建付けができるレベルで、積算・見積りは含まれていません。
紙器・段ボール箱製造(印刷箱打抜き作業)
紙器とは厚紙や板紙などを用いた箱の総称であり、技能検定試験では、段ボールを用いた段ボール箱以外の印刷箱、貼箱などを示しています。「紙器・段ボール箱製造職種」は、紙器及び段ボール箱を製造する仕事を対象としています。各種商品などに使われている包装用箱を作成するにはあらかじめ印刷した板紙などを打抜き加工機により打抜き加工を行います。「印刷箱打抜き作業」では、打抜き作業を行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、打抜き型のゴム付け・版締め、溝彫り・面取り・むら取り、見当装置・給排紙装置の調整、加工時間の見積りなどの打抜き作業に関する技能・知識と、併せて、紙器・段ボール箱製造一般、材料、品質管理、電気、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、打抜き加工時間の見積りを含んだレベルとしており、2級は打抜き加工時間の見積りが含まれていないレベルです。
紙器・段ボール箱製造(印刷箱製箱作業)
紙器とは厚紙や板紙などを用いた箱の総称であり、技能検定試験では、段ボールを用いた段ボール箱以外の印刷箱、貼箱などを示しています。「紙器・段ボール箱製造職種」は、紙器と段ボール箱を製造する仕事を対象としています。各種商品などに使われている包装用箱は打抜かれた板紙などを仕上げ加工機(糊箱加工機)により、印刷箱に仕上げます。「印刷箱製箱作業」では、印刷箱を仕上げるのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、給紙装置の調整、送りタイミングの調整、ベルト折り及び折り装置調整、のり付け装置調整、計数装置・圧着装置調整、見積りなどの製箱作業に関する技能・知識と、併せて、紙器・段ボール箱製造一般、材料、品質管理、電気、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、仕上げ加工時間の見積りを含んだレベルとしており、2級は仕上げ加工時間の見積りが含まれていないレベルです。
紙器・段ボール箱製造(貼箱製造作業)
紙器とは厚紙や板紙などを用いた箱の総称であり、技能検定試験では、段ボールを用いた段ボール箱以外の印刷箱、貼箱などを示しています。「紙器・段ボール箱製造職種」は、紙器と段ボール箱を製造する仕事を対象としています。「貼箱製造作業」では、貼箱の展開図を作成し、箱(1級は印籠蝶番箱、2級は被せ貼箱)を作成し、のり付けを行う作業に関する技能・知識と、併せて、紙器・段ボール箱製造一般、材料、品質管理、電気、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、原図作成と箱の作成を含んだレベルとしており、2級は原図作成が含まれていないレベルです。また、のり付け作業は「のり付け機」か「はけ」による方法を選択できます。
紙器・段ボール箱製造(段ボール箱製造作業)
「紙器・段ボール箱製造職種」は、紙器と段ボール箱を製造する仕事を対象としています。「段ボール箱製造作業」では、段ボールへの印刷、インキの調整作業や接合、打抜く作業に関する技能・知識と、併せて、紙器・段ボール箱製造一般、材料、品質管理、電気、安全衛生などに関する知識も含まれています。また、作業は3つのコースに分かれておりいずれか1つを受検者が選択して、1級は、高品質の段ボール箱の製造、包装設計の計算などを行うのレベルとしており、2級は包装設計の計算が含まれていないレベルとしております。
プリプレス(DTP作業)
プリプレスとは、印刷物あるいは印刷する版を製作する工程のことです。 ポスターやパンフレットなどの商業印刷物、書籍や雑誌などの出版印刷物など、ほぼ全ての印刷物は、「DTP作業」としてデザイン、編集、画像処理、ロゴ・イラスト作成、レイアウトなどがコンピュータを用いて作成され、そのデータをもとに印刷物が製作されます。「プリプレス職種」「DTP作業」では、DTP作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、DTP作業の作業設計、入力及びデータ交換作業、文字・線画・画像処理、レイアウト作業、出力作業、修正・仕上げ作業などのDTP作業に関する技能・知識と、併せて、プリプレス・印刷・製本一般、材料、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、編集レイアウトソフト等を用い、画像切抜き処理、文字組版、表組みなどを詳細に行えるレベルで、2級は、編集レイアウトソフト等を用い、画像切抜き処理、文字組版などの基本作業が行えるレベルです。
印刷(オフセット印刷作業)
印刷は、一般には、紙などにインキにより文字や写真などの画像を再現することですが、近年、印刷される対象物も紙などの平面に限らず、曲面へ直接印刷する技術も開発されています。印刷方式も、凸版、凹版、平版など版の方式により各種に分類されます。また、刷版もコンピュータを用いたCTPが主流となるなど、印刷を取り巻く技術革新は著しいものがあります。「印刷職種」は、印刷の仕事を対象としています。多種類の印刷方式の中で、平版印刷の一種であるオフセット印刷は、インキが版からブランケットに一度転写され、その後ブランケットから紙などに転写される方式です。「オフセット印刷作業」は、オフセット印刷を行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、オフセット印刷機の印刷操作、オフセット印刷機の保守・調整、印刷用紙・インキ使用量の算出、印刷時間の積算、オフセット印刷物の品質評価などに関する技能・知識と、併せて、印刷・製版・製本一般、材料、電気、環境、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、高度な技能を要する印刷ができるレベルとしており、2級は通常技能を要する印刷ができるレベルです。
製本(製本作業)
製本とは、印刷された用紙を折って、順序に従って取りまとめて綴じ、本に仕上げることです。技能検定試験では、製本として、書籍製本、雑誌製本と商業印刷物製本の3種類を対象としています。「製本職種」「製本作業」は、それらの製本に必要な技能・知識を対象としています。内容は、断裁・折り・貼込み・丁合い・綴じ・表紙貼りなどの製本作業に関する技能・知識と、併せて、各種製本機械・器工具、製本種類、材料、印刷一般、電気、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、工数見積りを含んだ上製本レベルとしており、2級は工数見積りが含まれていない並製本レベルです。
プラスチック成形(圧縮成形作業)
プラスチック(合成樹脂)とは、熱と圧力を加えたり、又は冷却することにより所定の形に成形できる有機高分子化合物の総称です。プラスチック材料とその成形法にも様々な種類がありますが、一般には成形機、金型、周辺機器などにより成形品を完成させます。「プラスチック成形職種」は、その成形の仕事を対象としています。様々な成形法の中で、圧縮成形は、熱硬化性樹脂の粉末を金型に装入し、加熱圧縮して成形品を作る方法で、食器皿や耐熱性を要する部品・器具などに用いられています。「圧縮成形作業」は、圧縮成形によるプラスチック加工に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、成形条件設定、圧縮成形機、金型、成形機による成形加工、成形材料に関する技能・知識と、併せて、プラスチック成形法一般、各種成形材料、電気、品質管理、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、成形品の寸法測定及び成形収縮率や材料の歩留り計算を含んだレベルとしており、2級は、成形品の寸法測定及び成形収縮率や歩留り計算が含まれていないレベルです。
プラスチック成形(射出成形作業)
プラスチック(合成樹脂)とは、熱と圧力を加えたり、又は冷却することにより所定の形に成形できる有機高分子化合物の総称です。プラスチック材料とその成形法にも様々な種類がありますが、一般には成形機、金型、周辺機器などにより成形品を完成させます。「プラスチック成形職種」は、その成形の仕事を対象としています。様々な成形法の中で、射出成形は、プラスチックを、金型に注入し、成形品を作る方法で、成形法の中で最も一般的なもので多くの製品製造に使用されています。「射出成形作業」は、射出成形によるプラスチック加工に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、成形条件設定、射出成形機、金型、による成形加工、成形材料に関する技能・知識と、併せて、プラスチック成形法一般、各種成形材料、電気、品質管理、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、成形品の寸法測定及び成形収縮率や材料の歩留り計算を含んだレベルとしており、2級は成形収縮率や材料の歩留り計算が含まれていないレベルです。
プラスチック成形(インフレーション成形作業)
プラスチック(合成樹脂)とは、熱と圧力を加えたり、又は冷却することにより所定の形に成形できる有機高分子化合物の総称です。プラスチック材料とその成形法にも様々な種類がありますが、一般には成形機、金型、周辺機器などにより成形品を完成させます。「プラスチック成形職種」は、その成形の仕事を対象としています。様々な成形法の中で、インフレーション成形は、食料用包装フィルムやポリ袋など、薄いフィルムにする成形方法です。「インフレーション成形作業」は、インフレーション成形によるプラスチック加工に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、成形条件設定、成形機による成形加工、成形材料などのインフレーション成形作業に関する技能・知識と、併せて、プラスチック成形法一般、各種成形材料、電気、品質管理、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、成形材料のロス率の計算を含んだレベルとしており、2級はロス率の計算が含まれていないレベルです。
プラスチック成形(ブロー成形作業)
プラスチック(合成樹脂)とは、熱と圧力を加えたり、又は冷却することにより所定の形に成形できる有機高分子化合物の総称です。プラスチック材料とその成形法にも様々な種類がありますが、一般には成形機、金型、周辺機器などにより成形品を完成させます。「プラスチック成形職種」は、その成形の仕事を対象としています。様々な成形法の中で、「ブロー成形作業」は、一般にボトルやタンクなどの中空状の成形品の成形加工として使われているブロー成形によるプラスチック加工に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、成形条件設定、成形材料選定、ダイ・金型の取扱いと保守、成形不良防止、仕上げ、寸法測定、成形品の成形収縮率や歩留り率の計算などの成形作業に関する技能・知識と、併せて、プラスチック成形法一般、成形材料、電気、品質管理、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、成形材料の成形収縮率や歩留り計算を含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
プラスチック成形(真空成形作業)
プラスチック(合成樹脂)とは、熱と圧力を加えたり、又は冷却することにより所定の形に成形できる有機高分子化合物の総称です。プラスチック材料とその成形法にも様々な種類がありますが、一般には成形機、金型、周辺機器などにより成形品を完成させます。「プラスチック成形職種」は、その成形の仕事を対象としています。様々な成形法の中で、「真空成形作業」は、一般に食品容器や冷蔵庫の内箱、バスタブなどの成形品の成形加工として使われている真空成形によるプラスチック加工に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、製品の必用特性に適した材料の選定、品質バラつきと成形条件、型替作業と成形条件の設定、成形不良の原因解析とその防止対策、成形品の寸法測定と収縮率計算、工程管理、品質管理、技術設計、材料歩留り、ロス率の計算などの成形作業に関する技能・知識と、併せて、プラスチック成形法一般、成形材料、電気、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、工程管理、技術設計、材料歩留り、ロス率の計算を含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルです。
強化プラスチック成形(手積み積層成形作業)
強化プラスチックは一般にFRPと呼ばれていて、強化繊維により樹脂の強度を高めたもので自動車の車体、ボート・ヨットなどの舟艇、浴槽、薬品貯槽、薬品による土壌汚染を防ぐためのコンクリート防食と言った環境対策など様々な製品に使用されています。「強化プラスチック成形職種」は、強化プラスチックの成形の仕事を対象としています。「手積み積層成形作業」は、繊維強化材と樹脂を型に積み重ね、硬化後、型から取り外し、成形する手積み積層成形作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、繊維強化材の裁断、樹脂の調合、型の整備、ゲルコート、手積み積層成形、硬化後脱型、二次加工、仕上げ、作業記録作成などの作業に必要な技能・知識と、併せて、強化プラスチック成形一般、材料、製図、危険物取扱い、廃棄物処理、環境保全、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、複雑な形状のゲルコート、複雑な形状の手積み積層成形、精度の高い二次加工、高度の仕上げができるレベルとしており、2級は通常の形状のゲルコート、通常の形状の手積み積層成形、通常精度の二次加工、通常の仕上げができるレベルです。
強化プラスチック成形(エポキシ樹脂積層防食作業)
強化プラスチックとは、一般にFRPと呼ばれていて、強化繊維により樹脂の強度を高めたもので、自動車、ボート・ヨットなどの舟艇、浴槽、薬品貯槽、薬品による土壌汚染を防ぐためのコンクリート防食と言った環境対策など様々な製品に使用されています。「強化プラスチック成形職種」は、強化プラスチックの成形の仕事を対象としています。「エポキシ樹脂積層防食作業」は、エポキシ樹脂を使用した積層防食と呼ばれる成形と防食を行う強化プラスチック成形に必要な技能・知識を対象としています。内容は、繊維強化材の裁断、樹脂の調合、下地処理、プライマー塗り、素地調整、積層防食、仕上げ、作業記録作成などの作業に必要な技能・知識と、併せて、強化プラスチック成形一般、材料、製図、危険物取扱い・廃棄物処理・環境保全、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、高度な積層防食仕上げができるレベルとしており、2級は通常の積層防食仕上げができるレベルです。
強化プラスチック成形(ビニルエステル樹脂積層防食作業)
強化プラスチックとは、一般にFRPと呼ばれていて、強化繊維により樹脂の強度を高めたもので、自動車、ボート・ヨットなどの舟艇、浴槽、薬品貯槽、薬品による土壌汚染を防ぐためのコンクリート防食と言った環境対策など様々な製品に使用されています。「強化プラスチック成形職種」は、強化プラスチックの成形の仕事を対象としています。「ビニルエステル樹脂積層防食作業」は、ビニルエステル樹脂を使用した積層防食と呼ばれる成形と防食を行う強化プラスチック成形に必要な技能・知識を対象としています。内容は、繊維強化材の裁断、樹脂の調合、下地処理、プライマー塗り、素地調整、積層防食、仕上げ、作業記録作成などの作業に必要な技能・知識と、併せて、強化プラスチック成形一般、材料、製図、危険物取扱い・廃棄物処理・環境保全、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、高度な積層防食仕上げができるレベルとしており、2級は通常の積層防食仕上げができるレベルです。
石材施工(石材加工作業)
石材は、生活の様々な分野で使われています。石材にも産地により様々な種類があり、それぞれの特性に応じて建築・土木工事、墓、碑などの用途に使用されています。「石材施工職種」は、それらの石材を用いて、施工する仕事を対象としています。「石材加工作業」は、霊園、神社・仏閣、庭園、建物彫刻に使用される石材加工作業に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、石材選定・墨出し・型板製作・大割り・小割りなどの段取り、表面加工、文字彫刻(丸彫りなど)の石材加工、石製品の据付け、石材の重量判定、積算などの作業に必要な技能・知識と、併せて、石材施工法一般、材料、安全衛生、などの知識が含まれています。その中には、石碑などに使用される文字の書体、紋様などの知識も含まれています。1級は、上級技能者レベルで、2級は中級技能者レベルです。
石材施工(石張り作業)
石材は、生活の様々な分野で使われています。石材にも産地により様々な種類があり、それぞれの特性に応じて建築・土木工事、墓、碑などの用途に使用されています。「石材施工職種」は、それらの石材を用いて、施工する仕事を対象としています。石材施工の中で、石張りとは、壁面や壁面などの保護・仕上げのため、石を取り付けていくことです。「石張り作業」は、石張り作業に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、墨出し・張り石加工・モルタル調合などの石張り工事の段取り、各種工法による石張り・石の据付け、石材重量判定、積算などに関する技能・知識と、併せて、石材施工法一般、材料、安全衛生、などの知識が含まれています。1級は、積算を含んだ上級技能者レベルで、2級は積算が含まれない中級技能者レベルです。
石材施工(石積み作業)
石材は、生活の様々な分野で使われています。石材にも産地により様々な種類があり、それぞれの特性に応じて建築・土木工事、墓、碑などの用途に使用されています。「石材施工職種」は、それらの石材を用いて、施工する仕事を対象としています。石材施工の中で、石積みとは、城郭、住宅、公園の石垣、河川・道路の擁壁など、石を積み上げたもので、石の形、硬・軟、石の目の方向等によって加工方法も異なり、また、積む場所、目的によって石の種類、積み方も変わってきます。「石積み作業」は、この石積み作業に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、石材の選定、丁張り、石の割付け、石の面取り、根石・角石・天端石の石ごしらえなどの石積み工事の段取り、石割りの作業、表面加工などの石材加工、空積み、練積みなどの石積み作業、設計図・仕様書に基づく材料・人工の積算などに関する技能・知識と、併せて、石材施工法一般、材料、安全衛生などの知識が含まれています。1級は、積算を含んだ上級技能者レベルで、2級は積算が含まれない中級技能者レベルです。
パン製造(パン製造作業)
パンは、古代より人類に食べ続けられていますが、様々に変化して現代生活では欠かせない食品の一つになっています。パンの製造方法は、小麦粉を主としたパン生地を作成し、パン酵母により発酵させ、焼成させるのが基本ですが、様々な製法があります。「パン製造職種」「パン製造作業」は、パンを製造するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、材料の選定、生地の調整(材料の配合、仕込み)生地の発酵、生地の加工、熱加工、仕上げ、製品検査、積算・見積りなどのパン製造作業に関する技能・知識と、併せて、食品一般、パン一般、パン製造法、材料、関係法規、安全衛生などの知識も含まれています。1級は、高度な技能・詳細な知識を有するレベルとしており、2級は基本的な技能・知識を有するレベルです。
菓子製造(洋菓子製造作業)
お菓子の起源は国によって様々です。日本でも果物を「水菓子」と呼ぶように、生の果物や乾燥した果物、蜂蜜や甘い樹液などを、はじめは栄養源として摂っていましたが、初歩的な加工調理が行われるようになってからは、食物に対して栄養を求めるだけでなく、甘味や塩味をより楽しむ嗜好品としての要素が強くなりました。更に、パン生地に甘味としての蜂蜜や果物が加えられて菓子に発展し、味覚への追求が菓子を創造する原動力になったとも考えられています。既に、ギリシャ時代には100以上の菓子、菓子パンが作られ、中には現代に通じる菓子も作られていました。「菓子製造職種」は、菓子を製造する仕事を対象としています。「洋菓子製造作業」は、スポンジケーキ、バターケーキ、パイ、ビスケットなどの洋菓子を製造するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、生地調整、成形加工、熱加工、仕上げ、デザインなどの製造作業に関する技能・知識と、併せて、食品一般、菓子一般、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、2級レベルの基本的な技能修得を前提として、プラリネ(ボンボンショコラ)製作等チョコレート作業、飴細工作業等の現代の洋菓子技能者にとって必要な課題としており、2級は、洋菓子技能者にとって基本的な技能として、口金絞りと応用絞り、パイピング線書き、マジパンの扱い、別立てビスキュイ ア ラ キュイエール生地の仕込み、焼成等ができる課題です。
菓子製造(和菓子製造作業)
「菓子製造職種」は、菓子を製造する仕事を対象としています。和菓子は五感の芸術とも言われ、日本の風土・風習の中から生まれてきた伝統あるお菓子で、食生活に欠かせない最高の嗜好品と言われています。和菓子の中に、四季折々の花鳥風月を取り込み、作る楽しみ・食べる喜びを求め、自らの技能修得・技術向上が和菓子技能者に求められています。「和菓子製造作業」は、餅菓子、蒸し菓子、焼き菓子、餡菓子などの和菓子を製造するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、材料選定、生地調整、デザインから仕上げ、製品検査、積算・見積りなどの製造作業に関する技能・知識と、併せて、食品一般、菓子一般、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています1級は、難易度の高いレベルとしており、2級は基本的なレベルです。
ハム・ソーセージ・ベーコン製造(ハム・ソーセージ・ベーコン製造作業)
ハム・ソーセージ・ベーコンは、一般的には原料肉を塩せき・配合した後、ケーシング等に充てん又は充てんしないで、乾燥・くん煙・加熱などの工程を単独又は組み合わせて行い、包装などの加工をしたものです。それぞれ使用する原料肉の部位や製造方法などにより分類されており、内容表示する際もその関係法令に従って表示することになっています。「ハム・ソーセージ・ベーコン製造職種」「ハム・ソーセージ・ベーコン製造作業」は、それらの製品を製造するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、原料肉の処理(分割・骨抜き・仕分け・整形)、原料肉・副材料・添加物などの品質判定、ハム・ソーセージ・ベーコンのそれぞれについて、塩せき・乾燥・充てん・くん煙・加熱・冷却・包装・品質管理・衛生管理、製造検査、積算・見積りなどの製造作業に関する技能・知識と、併せて、食肉加工一般、ハム・ソーセージ・ベーコン製造法、材料、品質管理・衛生管理、化学一般、電気、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、製造作業に関する高度な技能と詳細な知識レベルとしており、2級は通常技能と一般的な知識レベルです。
水産練り製品製造(かまぼこ製品製造作業)
水産練り製品には、かまぼこ、ちくわ、はんぺん、つみれ、揚げかまぼこ(さつま揚げ)などがあります。その製造は、魚肉を主原料として、すりつぶし、これに調味料などを加え、よく練り上げ、蒸す・焼く・ゆでる・揚げるなどの加熱方法により製品化されます。「水産練り製品製造」「かまぼこ製品製造作業」では、かまぼこ製品を製造するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、かまぼこ製品の製造に使用する機械・装置及び器工具の種類・用途・使用方法、かまぼこ製品の製造方法、汚染防止、排水処理、保存方法、製品検査、製造計画、品質管理などの製造作業に関する技能・知識と、併せて、水産練り製品製造の基礎理論、水産練り製品の種類・特徴、原料魚の種類・性質・用途、魚肉の性質、食品衛生法関係法令、農林物資の規格化、品質表示の適正化に関する法律関係法令、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、製造作業に関する高度な技能と詳細な知識レベルとしており、2級は通常技能と一般的な知識レベルです。
みそ製造(みそ製造作業)
「みそ」は我が国古来の伝統的調味料で、食生活に深く密着し、食卓に供される頻度もきわめて高いことから、その品質の安定と安全の確保が、非常に重要になっています。「みそ製造職種」の「みそ製造作業」は、みその製造に必要な技能・知識を対象としています。内容は、原料の判定、及び処理、製麹、仕込み、熟成みその検査などの作業に関する技能・知識と、併せて、みそ製造法、微生物及び酵素、化学一般、電気、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、上級技能者としての米みそ、麦みそ及び豆みその高度なみそ製造作業が、2級は、中級技能者として米みそ、麦みそ又は豆みそのいずれか一つの基本的みそ製造作業が、できるかをそれぞれのレベルとしています。
酒造(清酒製造作業)
いわゆる「お酒」には、清酒、ビール、ウィスキー、焼酎など様々な種類があり、酒税法では原料や製造方法により区分されています。一般的に日本酒と呼ばれる「清酒」は、酒税法では「米、米こうじ及び水を原料として発酵させて、こしたもの」等という定義になっています。「酒造職種」「清酒製造作業」は、清酒製造に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、原料処理、こうじ・酒母・もろみの製造管理、製成・火入れ、品質管理、分析、調合、測定などの製造作業に関する技能・知識と、併せて、清酒製造法、微生物・酵素、化学一般、電気、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、これら清酒製造に関する高度な知識・技能が求められる上級技能者レベルとなっており、2級は、一般的な知識・技能を有する中級技能者のレベルです。
建築大工(大工工事作業)
主に木造住宅などの木造建築物の仕事をしている職人の方々は、いわゆる「大工さん」と呼ばれています。近年、構造物の加工は工場でのプレカットも増えていますが、現場での仕上げ調整などに手加工の技能は不可欠です。「建築大工職種」「大工工事作業」は、木造建築物の大工工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、水盛り・遣方(やりかた)・墨出し、木取り、仕口・継手の工作、軸組、和小屋組・洋小屋組の製作、床組み、木材選定、矩計製作、積算。見積りなどの工事作業に関する技能・知識と、併せて、建築構造、規矩(きく)術、施工法、材料、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、高度な墨付け、高度な和小屋組・洋小屋組の製作、積算・見積りを含んだレベルとしており、2級は通常の各種加工ができるレベルとしています。
かわらぶき(かわらぶき作業)
粘土などを成形し、焼成した瓦は、古くから建物の屋根葺き材として使われており、その種類も産地などにより様々なものがあります。「かわらぶき職種」「かわらぶき作業」は、瓦を屋根に葺く仕事である「かわらぶき」をするのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、かわら選定・寸法取り・かわら割付けなどの段取り、かわら合せ・ふき仕上げ・土の練合せなどのかわらぶき、かわらぶき屋根の補修、屋根見取り図・現寸図作成、積算・見積りなどの作業に関する技能・知識と、併せて、屋根、施工法、材料、建築概要、製図、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、一文字がわら、刻み袖かわらや特殊がわらを含んだかわら合わせ、本ぶきがわら・特殊がわらによるふき上げ、屋根見取り図・現寸図の作成、積算・見積りを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれないレベルとしています。
とび(とび作業)
とび職の作業は、建築・土木工事現場の多様化により作業内容も変化するとともに、広範囲となっています。ただ、建築・土木現場で現場の要として果たす重要な役割に変化はありません。「とび職種」「とび作業」は、とび工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、とび作業の段取り、仮設の建設物等の組立て・解体、掘削・土止め・地業、玉掛け、建設工事に使用する材料運搬などに関する技能・知識と、併せて、施工法、材料、建築構造、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、詳細な各種関連知識が必要な上級技能者レベルで、2級は、中級技能者レベルです。
左官(左官作業)
建築の仕上げ工程として、「左官」の歴史は古く、今から約1300年前の飛鳥時代にまで遡ります。装飾性、耐久性、快適性を目的とした左官作業ですが、近年では消費者の健康志向を背景に土壁や漆喰が見直されています。「左官職種」「左官作業」は、左官工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、見取図・原寸図の作成、墨出し・材料調合・下塗り・中塗り・上塗り・引き型製作・型抜き模様製作などの左官工事施工、積算・見積りなどに関する技能・知識と、併せて、施工法、材料、意匠図案、建築構造、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、見取図・原寸図作成、樹脂プラスター仕上げ塗り工法、かき落し粗面仕上げ工法などの高度な左官工法、引き型製作・引き、型抜き模様の製作・取付けなどを含んだ高度なレベルとなっており、2級は、それらが含まれていないレベルです。
築炉(築炉作業)
築炉とは、化学工場や製鉄所などで使用されている工業用炉を、耐火れんがなど使って、新設・メンテナンスなどを行うことです。「築炉職種」「築炉作業」は、工業用炉の製造及び修理に必要な技能・知識を対象としています。内容は、炉材選別・墨出し・やりかた・れんが割付け等の築炉の段取り、れんが加工・組積、せり枠製作、目地押し・目地仕上げ、不定形耐火物による築炉施工、積算・見積りなどに関する技能・知識と、併せて、築炉作業法、材料、炉、燃料・燃焼、製図、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、れんがの高度な加工・組積、不定形耐火物の高度な施工、積算・見積りを含んだレベルとしており、2級は、通常のれんがの加工・組積、簡単なせり枠製作、通常の不定形耐火物の施工のレベルで積算・見積りは含まれていません。
ブロック建築(コンクリートブロック工事作業)
建築用コンクリートブロックは、補強コンクリートブロック造やブロック塀などの様々な部分に使われています。一般には鉄筋を使用しながらコンクリートブロックを積み重ねて施工されます。「ブロック建築職種」「コンクリートブロック工事作業」は、コンクリートブロック工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、施工図作成、墨出し・やりかた、コンクリートブロック及び縦筋の割付け、コンクリートブロックの選定・加工、目地モルタル・充填モルタルの調合・練り混ぜ、鉄筋・型枠の加工・組立て、組積、目地ずり・化粧目地仕上げなどの施工、積算などに関する技能・知識と、併せて、建築構造、施工法、材料、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、積算を含んだ高度技能者のレベルとなっており、2級は、積算を含まない中級技能者のレベルです。
タイル張り(タイル張り作業)
タイルの歴史は古く、エジプトのピラミッド内部に今日のタイルに近いものが使われていました。建築物の美観や耐久性に優れた建材として、外装材や床材、内装材として今日も広く使われており、熟練の技能で仕上げたタイルの美しさは際立っています。「タイル張り職種」「タイル張り作業」は、タイル工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、タイルの選別・割付け・加工などのタイル工事段取り、張付け材料の調合・混練、下地の下塗り・修正、積上げ張り・接着剤張り・密着張り・圧着張り・マスク張りなどのタイル張り、仕上げ、タイル種類判定、積算などに関する技能・知識と、併せて、施工法、材料、意匠図案、建築構造、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、積み上げ張り、積算を含んだ高度技能者のレベルとしており、2級は、それらが含まれていない中級技能者のレベルです。
畳製作(畳製作作業)
畳は、日本の風土に合った伝統的な床材として、長い歴史があり、日本の建築物の変遷に伴い、各種のサイズ・柄・色があります。近年は、機械による製造が主流ですが、機械仕上げをする場合でも手仕上げによる技能の重要性は変わりません。「畳製作職種」「畳製作作業」は、畳の製作、敷込み及び修理に必要な技能・知識を対象としています。内容は、寸法取り、寸法割出し・割付け、材料選定、加工、材料種類判別などの畳製作、畳の敷込み・補修、積算・見積りなどに関する技能・知識と、併せて、畳及び材料、施工法、建築概要、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、積算・見積りを含んだ高度技能者のレベルとなっており、2級は、積算・見積りが含まれない中級技能者のレベルです。
配管(建築配管作業)
「配管」とは、広い意味では水、蒸気、ガスなどの流体を配送するため、管、継手、弁などを取り付けることです。「配管職種」は、これらの配管に関する仕事を対象としています。「建築配管作業」は、主として建築物に使われている給排水配管の配管工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、配管施工図作成、型取り・心出し、材料取り、管の切断・曲げ・接合、配管・機器類の取付け、管施設調整、工数見積りなどの配管作業に関する技能・知識と、併せて、施工法一般、材料、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、配管施工図作成、管施設の調整、工数見積りを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれないレベルとしています。
配管(プラント配管作業)
「配管」とは、広い意味では水、蒸気、ガスなどの流体を配送するため、管、継手、弁などを取り付けることです。「配管職種」は、これらの配管に関する仕事を対象としています。「プラント配管作業」は、化学工場、食品工場、製鉄所などの各種プラント施設に使われている配管工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、配管施工図作成、型取り、材料取り、管の切断・曲げ・鋼管の仮付け・本溶接接合、プレハブ組立て、附属品取付け、配管施工後の試験、工数見積りなどの配管作業に関する技能・知識と、併せて、施工法一般、材料、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、配管施工図作成、管施設の試験、工数見積りを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれないレベルとしています。
厨房設備施工(厨房設備施工作業)
「厨房設備」とは、各種調理機器を用い調理作業を行い、また食品の貯蔵設備及び配膳設備、食器洗浄・保管設備、残滓処理設備を用い、飲食物を衛生的かつ機能的に提供するための全体的設備のことです。「厨房設備施工職種」「厨房設備施工作業」では、業務用の厨房設備工事の施工に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、レイアウト図に基づいた厨房設備施工図作成、厨房設備の搬入・位置出し・水平出し・取付け、厨房設備の分解・組立て・調整、厨房設備の気密試験・導通試験・機能試験などの施工作業に関する技能・知識と、併せて、施工法、厨房機器、厨房関連設備(建築、給排水、給湯、空気調和と換気、ガス、電気、蒸気、汚水と厨茶処理など)の関連知識、関係法規、安全衛生などの知識も含まれています。1級は、厨房設備施工図作成、複雑な制御装置を有する厨房設備の気密試験・導通試験・機械試験を含んだレベルとしており、2級は厨房設備施工図作成が含まれず、一般的な制御装置を有する厨房設備の気密試験・導通試験・機械試験ができるレベルとしています。
型枠施工(型枠工事作業)
「型枠」は、コンクリートを使用して建物等を建設する際、コンクリートを流し入れ、所定の形状、寸法に保ち固めるために使用される枠組のことで、その枠組を製作・施工することを型枠工事と呼んでいます。「型枠施工職種」「型枠工事作業」は、型枠工事を行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、型枠加工図(下ごしらえ図)作成、型枠及び型枠支保工の組立図作成、型枠材の選定、墨出し、現寸図作成、型枠の組立て、型枠の解体、積算などの工事作業に関する技能・知識と、併せて、施工法、材料、建築構造・土木構造、製図、関係法規、安全衛生に関する知識などを含んでいます。1級は、型枠及び型枠支保工の組立て図作成、設計図・仕様書などによる積算を含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルとしています。
鉄筋施工(鉄筋施工図作成作業)
「鉄筋」は、引張りに強く、曲がりや熱に弱い棒状の鋼材で、コンクリート中に埋め込むことで両者の長所を生かし欠点を補う構造となります。これは鉄筋コンクリート構造(RC造)と呼ばれ、現在、一般的に使用されている構造となっています。「鉄筋施工職種」は、鉄筋工事施工の仕事を対象としています。鉄筋コンクリート構造の施工を行う場合、建物の基礎、柱、はり、スラブなどの各箇所毎に使用する鉄筋の加工形状・組立状態・使用本数などを詳細に示した図面を鉄筋施工図といいます。「鉄筋施工図作成作業」は、その鉄筋施工図を作成するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、躯体施工図・構造詳細図の読図、鉄筋材料の選定、積算などの施工図作成作業に関する技能・知識と、併せて、建築構造、施工法、材料、建築設計図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、複雑な鉄筋施工図作成ができるレベルとしており、2級は一般的な鉄筋施工図作成ができるレベルとしています。
鉄筋施工(鉄筋組立て作業)
「鉄筋」は、引張りに強く、曲がりや熱に弱い棒状の鋼材で、コンクリート中に埋め込むことで両者の長所を生かし欠点を補う構造となります。これは鉄筋コンクリート構造(RC造)と呼ばれ、現在、一般的に使用されている構造となっています。「鉄筋施工職種」は、鉄筋工事施工の仕事を対象としています。「鉄筋組立て作業」は、鉄筋組立てを行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、鉄筋組立て段取り、鉄筋・鉄筋加工材の選定、構造詳細図・鉄筋施工図による鉄筋組立て、鉄筋工事の良否判定、積算などの組立て作業に関する技能・知識と、併せて、建築構造、施工法、材料、建築設計図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、複雑な鉄筋組立てができるレベルとしており、2級は一般的な鉄筋組立てができるレベルとしています。
コンクリート圧送施工(コンクリート圧送工事作業)
コンクリート圧送とは、建設現場で生コンクリートをコンクリートポンプにより所定の型枠内などに圧送し、流し込むことです。様々な条件の建設現場で、コンクリートポンプを操作し、生コンクリートの品質を変えることなく圧送することが重要です。「コンクリート圧送施工職種」「コンクリート圧送工事作業」は、コンクリート圧送工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、工事段取り、輸送管の配管作業、コンクリートポンプの点検・運転・故障箇所判別と処置・操作、筒先作業、ワーカビリティー判別、ホッパー装置・輸送管の洗浄、施工図読図、積算などの工事に関する技能・知識と、併せて、建設一般、施工法、材料、コンクリート圧送性、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、数量積算を含んだレベルとしており、2級は数量積算が含まれていないレベルとしています。
防水施工(アスファルト防水工事作業)
防水施工は、雨水や生活用水などの漏水を防ぐことで建設工事における重要な工事の一つです。防水工事は形状により大きく、面状のメンブレン防水と線状のシーリング防水に分けられ、施工場所、用途、使用防水材の違いにより、様々な施工法があります。「防水施工職種」は、これらの防水工事の施工の仕事を対象としています。「アスファルト防水工事作業」は、メンブレン防水の一つであるアスファルト防水工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、防水下地の点検・処理、割付け・墨出し、アスファルト溶融釜の設置・溶融、プライマー塗り・ルーフィング類張付け・塗り・補修・養生・保護などの施工、積算などの技能・知識と、併せて、建設一般、製図、関係法規、安全衛生などの知識も含まれています。1級は、積算を含んだレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
防水施工(ウレタンゴム系塗膜防水工事作業)
防水施工は、雨水や生活用水などの漏水を防ぐことで建設工事における重要な工事の一つです。防水工事は形状により大きく、面状のメンブレン防水と線状のシーリング防水に分けられ、施工場所、用途、使用防水材の違いにより、様々な施工法があります。「防水施工職種」は、これらの防水工事の施工の仕事を対象としています。「ウレタンゴム系塗膜防水工事作業」は、メンブレン防水の一つであるウレタンゴム系塗膜防水工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、防水下地の点検・処理、墨出し・養生、塗膜防水材の計量・混合・撹拌、プライマー塗り・補強布張り・防水材塗り・補修などの防水工事施工、積算などに関する技能・知識と、併せて、建設一般、製図、関係法規、安全衛生などの知識も含まれています。1級は、積算を含んだレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
防水施工(アクリルゴム系塗膜防水工事作業)
防水施工は、雨水や生活用水などの漏水を防ぐことで建設工事における重要な工事の一つです。防水工事は形状により大きく、面状のメンブレン防水と線状のシーリング防水に分けられ、施工場所、用途、使用防水材の違いにより、様々な施工法があります。「防水施工職種」は、これらの防水工事の施工の仕事を対象としています。「アクリルゴム系塗膜防水工事作業」は、メンブレン防水の一つであるアクリルゴム系塗膜防水工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、防水下地の点検・処理、墨出し・養生、塗膜防水材の粘度調整、プライマー塗り・補強布張り・防水材塗り・補修などの防水工事施工、積算などに関する技能・知識と、併せて、建設一般、製図、関係法規、安全衛生などの知識も含まれています。1級は、積算を含んだレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
防水施工(合成ゴム系シート防水工事作業)
防水施工は、雨水や生活用水などの漏水を防ぐことで建設工事における重要な工事の一つです。防水工事は形状により大きく、面状のメンブレン防水と線状のシーリング防水に分けられ、施工場所、用途、使用防水材の違いにより、様々な施工法があります。「防水施工職種」は、これらの防水工事の施工の仕事を対象としています。「合成ゴム系シート防水工事作業」は、ゴムシートを重ね合わせてつないでいく、メンブレン防水の一つである合成ゴム系シート防水工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、防水下地の点検・処理、割付け・墨出し、プライマー塗り・シート類の増張り等・接着剤塗布とシート類の張りつけ・処理・補修・養生・保護などの施工、積算などの技能・知識と、併せて、建設一般、製図、関係法規、安全衛生などの知識も含まれています。1級は、積算を含んだレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
防水施工(塩化ビニル系シート防水工事作業)
防水施工は、雨水や生活用水などの漏水を防ぐことで建設工事における重要な工事の一つです。防水工事は形状により大きく、面状のメンブレン防水と線状のシーリング防水に分けられ、施工場所、用途、使用防水材の違いにより、様々な施工法があります。「防水施工職種」は、これらの防水工事の施工の仕事を対象としています。「塩化ビニル系シート防水工事作業」は、塩化ビニルシートを使用するメンブレン防水の一つである塩化ビニル系シート防水工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、防水下地の点検・処理、割付け・墨出し、固定金具取付け・シート類の仮敷き・接着剤や溶着剤塗布とシートの張り付け・処理・補修・養生・保護などの施工、積算などの技能・知識と、併せて、建設一般、製図、関係法規、安全衛生などの知識も含まれています。1級は、積算を含んだレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
防水施工(セメント系防水工事作業)
防水施工は、雨水や生活用水などの漏水を防ぐことで建設工事における重要な工事の一つです。防水工事は形状により大きく、面状のメンブレン防水と線状のシーリング防水に分けられ、施工場所、用途、使用防水材の違いにより、様々な施工法があります。「防水施工職種」は、これらの防水工事の施工の仕事を対象としています。「セメント系防水工事作業」は、メンブレン防水の一つであるセメント系防水工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、防水下地の点検・処理、墨出し・養生、防水材の調合・混練り、粘度調整、湧水の止水処理、防水層塗り、塗り仕舞、平面床と排水勾配の仕上げ、役物及び取り合い部の処理、床面の保護層塗り、補修などの防水工事施工、積算などに関する技能・知識と、併せて、建設一般、製図、関係法規、安全衛生などの知識も含まれています。1級は、湧水の止水処理と積算を含んだレベルとしており、2級は湧水の止水処理と積算が含まれていないレベルとしています。
防水施工(シーリング防水工事作業)
防水施工は、雨水や生活用水などの漏水を防ぐことで建設工事における重要な工事の一つです。防水工事は形状により大きく、面状のメンブレン防水と線状のシーリング防水に分けられ、施工場所、用途、使用防水材の違いにより、様々な施工法があります。「防水施工職種」は、これらの防水工事の施工の仕事を対象としています。「シーリング防水工事作業」は、外壁や窓枠に線状に防水するシーリング防水工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、防水下地の点検・処理、バックアップ材の装填、シーリング材の計量・混合・撹拌、マスキングテープ張り、プライマー塗り、シーリング材の充填、仕上げ、マスキングテープ除去、補修などの防水工事施工、積算などに関する技能・知識と、併せて、建設一般、製図、関係法規、安全衛生などの知識も含まれています。1級は、積算を含んだレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
防水施工(改質アスファルトシートトーチ工法防水工事作業)
防水施工は、雨水や生活用水などの漏水を防ぐことで建設工事における重要な工事の一つです。防水工事は形状により大きく、面状のメンブレン防水と線状のシーリング防水に分けられ、施工場所、用途、使用防水材の違いにより、様々な施工法があります。「防水施工職種」は、これらの防水工事の施工の仕事を対象としています。「改質アスファルトシートトーチ工法防水工事作業」は、改質アスファルトに合成ゴムなどを混ぜたものをバーナーで溶かしながら下地に張りつけるメンブレン防水の一つである改質アスファルトシートトーチ工法防水工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、防水下地の点検・処理、割付け・墨出し、プライマー・接着剤塗り・LPガスボンベ及びトーチバーナーの取扱い、シート類の敷き込みと張り付け・増し張り・シート類の溶融や溶着による張り付け、処理・補修・養生・保護などの施工、積算などの技能・知識と、併せて、建設一般、製図、関係法規、安全衛生などの知識も含まれています。1級は、積算を含んだレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
防水施工(改質アスファルトシート常温粘着工法防水工事作業)
防水施工は、雨水や生活用水などの漏水を防ぐことで建設工事における重要な工事の一つです。防水工事は形状により大きく、面状のメンブレン防水と線状のシーリング防水に分けられ、施工場所、用途、使用防水材の違いにより、様々な施工法があります。「防水施工職種」は、これらの防水工事の施工の仕事を対象としています。「改質アスファルトシート常温粘着工法防水工事作業」は、粘着層を施した改質アスファルトシートを裏面の?離紙を?がしながら下地に接着させる改質アスファルトシート常温粘着工法防水工事作業の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、防水下地の点検・処理、割付け・墨出し、プライマー塗り・シート類の敷込みと張り付け・増し張り・シート類の転圧ローラやステッチャーによる張り付け、処理・補修・養生・保護などの施工、積算などの技能・知識と、併せて、建設一般、製図、関係法規、安全衛生などの知識も含まれています。1級は、積算を含んだレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
防水施工(FRP防水工事作業)
防水施工は、雨水や生活用水などの漏水を防ぐことで建設工事における重要な工事の一つです。防水工事は形状により大きく、面状のメンブレン防水と線状のシーリング防水に分けられ、施工場所、用途、使用防水材の違いにより、様々な施工法があります。「防水施工職種」は、これらの防水工事の施工の仕事を対象としています。「FRP防水工事作業」は、メンブレン防水の一つであるFRP防水工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、防水下地の点検・処理、墨出し・養生、FRP防水工事用材料の計量・混合・撹拌、プライマー塗り、防水用ポリエステル樹脂の塗布、補強材張り、防水用ポリエステル樹脂の補強材への塗布・含浸、脱泡、補強材の重ね処理、防水装末端部処理、補修などの防水工事施工、積算などに関する技能・知識と、併せて、建設一般、製図、関係法規、安全衛生などの知識も含まれています。1級は、積算を含んだレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
樹脂接着剤注入施工(樹脂接着剤注入工事作業)
樹脂接着剤注入施工は、建物などの補修・改修方法の一つで、一般には外壁などのモルタル・タイル等の浮き部やひび割れ部箇所などに樹脂を注入して接着・補修することです。「樹脂接着剤注入施工職種」「樹脂接着剤注入工事作業」は、樹脂接着剤注入工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、注入箇所の判別・点検、注入剤の選定、墨出し、穿孔、注入剤の計量・混合・撹拌、接着剤注入・アンカーピン(全ねじ)挿入・注入口付アンカーピン注入・パテ処理・欠損補修やひび割れ部分をUカットし、シール材を充填した上で表面を平滑に仕上げることなどの施工、養生、積算などの注入工事作業に関する技能・知識と、併せて、施工法、材料、建設一般、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、注入箇所の判別及び点検、欠損補修と積算を含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれないレベルとしています。
内装仕上げ施工(プラスチック系床仕上げ工事作業)
建物の内装仕上げ工事は、床、壁、天井の仕上げ工事の他、カーテン・ブラインド工事も含まれ、住環境に影響を与える大切な工事となります。「内装仕上げ施工職種」は、内装仕上げ工事の施工の仕事を対象としています。「プラスチック系床仕上げ工事作業」は、ビニル床シートやビニル床タイルを用いたプラスチック系床仕上げ工事作業の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、床下地の点検・調整、床仕上げ材の選定、割付け・墨出し、平場・立上り部・階段部の施工、幅木の施工、柄合わせ、接合、積算などに関する技能・知識と、併せて、内装仕上げ一般、建築構造、建築製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、積算を含んだレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
内装仕上げ施工(カーペット系床仕上げ工事作業)
建物の内装仕上げ工事は、床、壁、天井の仕上げ工事の他、カーテン・ブラインド工事も含まれ、住環境に影響を与える大切な工事となります。「内装仕上げ施工職種」は、内装仕上げ工事の施工の仕事を対象としています。「カーペット系床仕上げ工事作業」は、床や階段等にカーペットを敷き込む作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、床下地(立ち上り部分を含む。)の種類、構造及び特徴、床仕上げ工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途やカーペット系床仕上げ工事に使用する器工具の種類、用途及び使用方法、また、床仕上げ工事の関連工事の種類及び工程、カーペット系床仕上げ工事の施工計画、段取り及び工法、カーペット系床の維持及び管理についての技能・知識となります。併せて、内装仕上げ一般、建築構造、建築製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、設計図、仕様書等により積算ができるレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
内装仕上げ施工(木質系床仕上げ工事作業)
建物の内装仕上げ工事は、床、壁、天井の仕上げ工事の他、カーテン・ブラインド工事も含まれ、住環境に影響を与える大切な工事となります。「内装仕上げ施工職種」は、内装仕上げ工事の施工の仕事を対象としています。「木質系床仕上げ工事作業」は、単層フローリングや複合フローリングを用いた木質系床仕上げ工事作業の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、床下地の点検・調整、床仕上げ材の選定、割付け・墨出し、平場・立上り部・階段部の施工、幅木の施工、積算などに関する技能・知識と、併せて、内装仕上げ一般、建築構造、建築製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、積算を含んだレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
内装仕上げ施工(鋼製下地工事作業)
建物の内装仕上げ工事は、床、壁、天井の仕上げ工事の他、カーテン・ブラインド工事も含まれ、住環境に影響を与える大切な工事となります。「内装仕上げ施工職種」は、内装仕上げ工事の施工の仕事を対象としています。「鋼製下地工事作業」は、天井や壁に内装仕上げ材を取り付ける鋼製下地の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、取付下地の点検・補修、鋼製下地材の選定、割付け・墨出し、天井下地工事、壁下地工事、積算などに関する技能・知識と、併せて、内装仕上げ一般、建築構造、建築製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、積算を含んだレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
内装仕上げ施工(ボード仕上げ工事作業)
建物の内装仕上げ工事は、床、壁、天井の仕上げ工事の他、カーテン・ブラインド工事も含まれ、住環境に影響を与える大切な工事となります。「内装仕上げ施工職種」は、内装仕上げ工事の施工の仕事を対象としています。「ボード仕上げ工事作業」は、天井や壁の下地に各種ボード類を取り付ける仕上げ工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、取付下地の点検・補修、ボード類の選定、割付け・墨出し、天井ボード仕上げ工事、壁ボード仕上げ工事、積算などに関する技能・知識と、併せて、内装仕上げ一般、建築構造、建築製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、積算を含んだレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
内装仕上げ施工(化粧フィルム工事作業)
建物の内装仕上げ工事は、床、壁、天井の仕上げ工事の他、カーテン・ブラインド工事も含まれ、住環境に影響を与える大切な工事となります。「内装仕上げ施工職種」は、内装仕上げ工事の施工の仕事を対象としています。「化粧フィルム工事作業」は、化粧フィルムの施工に関する下地の処理や仕上げ、加工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、取付け下地の点検・補修、採寸、割付け及び割出し、化粧フィルム施工、積算などに関する技能・知識と、併せて、内装仕上げ一般、建築構造、建築製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、積算を含んだレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
熱絶縁施工(保温保冷工事作業)
熱絶縁は、熱の放散を少なくする保温と熱の浸入を防ぐ保冷があります。オフィスビル、マンションそして工場などの建物の中には、冷暖房設備や各種の熱搬送設備などがあります。それらの機器、配管などの熱の損失を防ぐため、各種の保温保冷材を加工して取り付ける工事が熱絶縁工事で、省エネルギー、地球温暖化対策として、今後益々重要な役割を担うこととなります。「熱絶縁施工職種」は、熱絶縁工事の施工を行う仕事を対象としています。「保温保冷工事作業」は、保温保冷工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、保温保冷工事の段取り、施工仕様書により、保温保冷工事用材料の取付け・充てん、補助剤の取付け・こてぬり、防湿材の取付け、外装仕上げなどに関する技能・知識と、併せて、熱絶縁、関係法規、安全衛生などの知識も含まれます。1級は、保温保冷工事の段取り、高度な防湿材の取付け・外装仕上げができるレベルとなっており、2級は、保冷工事の段取りを含まず、通常の防湿材の取付け・外装仕上げができるレベルです。
熱絶縁施工(吹付け硬質ウレタンフォーム断熱工事作業)
熱絶縁は、熱の放散を少なくする保温と熱の浸入を防ぐ保冷があります。オフィスビル、マンションそして工場などの建物の中には、冷暖房設備や各種の熱搬送設備などがあります。それらの機器、配管などの熱の損失を防ぐため、各種の保温保冷材を加工して取り付ける工事が熱絶縁工事で、省エネルギー、地球温暖化対策として、今後益々重要な役割を担うこととなります。「熱絶縁施工職種」は、熱絶縁工事の施工を行う仕事を対象としています。「吹付け硬質ウレタンフォーム断熱工事作業」は、吹付け硬質ウレタンフォームを用いた断熱工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、断熱工事の段取り、吹付け施工面の前処理、施工仕様書により、発泡準備、施工面への吹付け、表面仕上げなどに関する技能・知識と、併せて、熱絶縁、関係法規、安全衛生などの知識も含まれます。1級は、断熱工事の段取り、複雑な施工面への吹付け、高度な表面仕上げができるレベルとなっており、2級は、保冷工事の段取りを含まず、通常の施工面への吹付け、通常の表面仕上げができるレベルです。
カーテンウォール施工(金属製カーテンウォール工事作業)
カーテンウォールとは、建物の荷重(自重及び積載荷重)を直接負担しない、建築構造上取り外し可能な壁です。外壁重量の軽量化が可能となっています。カーテンウォールの種類としては、金属製、コンクリート製などがあります。「カーテンウォール施工職種」「金属製カーテンウォール工事作業」は、金属製のカーテンウォール工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、図面に基づいた墨出し、主要部材及び附属部材の確認、部材の運搬・揚重に関連する作業、アンカー取付け確認・ファスナー取付け、カーテンウォール本体取付け、附属部材取付けなどの取付け作業、積算などの工事作業に関する技能・知識と、併せて、カーテンウォール施工一般、施工法、材料、建築構造、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、設計図・仕様書等による積算を含んだレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
サッシ施工(ビル用サッシ施工作業)
建築物の外壁の窓などに使用するサッシは、耐風圧性、気密性、水密性、遮音性、断熱性などの性能を備え、アルミニウム合金製や樹脂性サッシなどがあります。「サッシ施工職種」「ビル用サッシ施工作業」は、サッシの施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、サッシ点検・躯体開口部の寸法取り・現場組立てなどのサッシ工事段取り、配置・けがき墨・位置決め・溶接・附属部材の加工取付け・附属金物の取付け・品質確認などの取付け作業、積算・見積りなどに関する技能・知識と、併せて、サッシ施工法、建具一般、建築構造、建築設計図書、関係法規、安全衛生などの知識も含まれます。1級は、設計・見積りを含んだレベルとなっており、2級は、設計・見積りが含まれていないレベルです。
自動ドア施工(自動ドア施工作業)
自動ドアは、人や物を自動的に感知し、電気、空気圧や油圧の動力により扉を開閉するもので、建物や列車・バス等の乗り物など、多くのところで使用されています。「自動ドア施工職種」「自動ドア施工作業」は、建物用自動ドア工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、自動ドア取付け用材料の加工・組立て、自動ドアの組立て・取付け、回路図・組立図による自動ドアの電気機器又は電子機器の配線・接続、自動ドアの分解・調整、自動ドアの検査・故障の発見・修理、作業時間見積りなどの施工作業に関する技能・知識と、併せて、自動ドア一般、施工法、材料、保守点検、建築構造、機械要素、電気・力学の基礎、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、回路図・接続図により自動ドアの電気機器・電子機器の配線・接続、作業時間見積りを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルとしています。
ガラス施工(ガラス工事作業)
板ガラスは、建物の様々な箇所で使用されています。建築用として使用される板ガラスには、フロート板ガラス、網入板ガラス、強化ガラス、合わせガラス、熱線反射ガラス、複層ガラスなど、数多くの種類があり、それぞれに応じた施工方法があります。「ガラス施工職種」「ガラス工事作業」は、それらのガラス工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、ガラス選定・寸法取り・板取りなどのガラス工事段取り、切断・加工・枠などへの取付け・はめ替え・住宅用サッシの組立て・調整加工・取付けなどの施工、積算・見積りなどのガラス工事に関する技能・知識と、併せて、施工法、材料、建築構造、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、設計図・仕様書などによる積算及び見積りを含んだレベルとしており、2級は見積りが含まれていないレベルとしています。
ウェルポイント施工(ウェルポイント工事作業)
ウェルポイント工事とは、ウェルポイントを地盤中に多数打ち込んでウェルポイントポンプを作動させ、地下水を汲み上げることにより、地下水位を低下させて、地盤改良、地盤強化を図る工事のことをいう。この地下水低下工事は、建築工事における地下階の掘削や基礎工事に、また、下水管埋設工事等に利用されており、土木・建築工事の中でも工事全体を左右する重要な工事と言われている。また、最近では、大地震の時の液状化した砂地盤の復旧対策工事として、初期出動に活躍している。「ウェルポイント施工職種」「ウェルポイント工事作業」は、それらのウェルポイント工事に必要な技能・知識を対象としています。内容は、排水施工計画図の作成、ウェルポイントの組立て、フィルタ砂の選択及び充てん、ヘッダーパイプの設置、ウェルポイントの設置、スイングジョイントの接続、ウェルポイントポンプの据付け、ゲートバルブの調整、真空度の管理、ノッチタンクによる揚水量測定、観測井による水位の測定、排水管の設置など、一部ディープウェル工事を含むウェルポイント工事の施工、排水施工計画図・仕様書等により積算などウェルポイント工事に関する技能・知識と、併せて、地下工事一般、地下水一般、土質一般、施工法、材料、排水施工計画図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、排水施工計画図・仕様書等により積算を含んだレベルとしており、2級は積算が含まれていないレベルとしています。
テクニカルイラストレーション(テクニカルイラストレーション手書き作業)
テクニカルイラストレーションは、各種工業製品などのカタログ、取扱説明書、特許図などに用いられる製品、部品などの立体図です。組立図や部品図からだけでは品物の形を読み取れない場合、平面図から各種投影図法を用いて作成した立体図を見ると、理解がしやすくなります。「テクニカルイラストレーション職種」は、そのように人の理解を助ける立体図を作成する仕事を対象としています。テクニカルイラストレーションを作成する方法は、CADアプリケーションを用いて作成する方法と、手書きで作成する方法とに分かれます。「テクニカルイラストレーション手書き作業」は、手書きによるテクニカルイラストレーション作成に必要な技能・知識を対象としています。内容は、手書きによる立体組立断面図作図に関する技能・知識と、併せて、製図、立体図、機械・材料・電気の基礎、立体図作成法、CADなどに関する知識も含まれています。1級は、上級技能者レベルで、2級は中級技能者レベルとしています。
テクニカルイラストレーション(テクニカルイラストレーションCAD作業)
テクニカルイラストレーションは、各種工業製品などのカタログ、取扱説明書、特許図などに用いられる製品、部品などの立体図です。組立図や部品図からだけでは品物の形を読み取れない場合、平面図から各種投影図法を用いて作成した立体図を見ると、理解がしやすくなります。「テクニカルイラストレーション職種」は、このように人の理解を助ける立体図を作成する仕事を対象としています。テクニカルイラストレーションを作成する方法は、CADアプリケーションを用いて作成する方法と、手書きで作成する方法とに分かれます。「テクニカルイラストレーションCAD作業」は、CADアプリケーションを用いたテクニカルイラストレーション作成に必要な技能・知識を対象としています。内容は、CADによる立体組立断面図作図、CADシステム管理、CADによるファイル及びデータの取扱い・管理などのCAD作業に関する技能・知識と、併せて、製図、立体図、機械・材料・電気の基礎、立体図作成法、CADなどに関する知識も含まれています。1級は、上級技能者レベルで、2級は中級技能者レベルとしています。
機械・プラント製図(機械製図手書き作業)
「機械・プラント製図職種」は、機械製図及びプラント製図(プラント配管製図)の仕事を対象としています。機械製図は機械工業の分野で使用する機械装置などの部品図・組立図を対象とし、プラント製図は化学工場などのプラント施設の各種設備機器などの部品図・組立図等を対象としています。いずれも製品作成現場やプラント施設では最終製品価値に影響を与える重要な役割を担っています。「機械製図手書き作業」は、手書きによる機械製図作成に必要な技能・知識を対象としています。内容は、機械装置の組立図と指示事項による部品図作成などの手書きによる機械製図作業に関する技能・知識と、併せて、製図一般、材料、材料力学一般、溶接一般、力学・液体・熱・電気などの基礎などに関する知識も含まれています。1級は、複雑な構造の機械装置の部品図作成、強度計算・性能計算、組立図からその一部変更の類似設計などを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルとしています。
機械・プラント製図(機械製図CAD作業)
「機械・プラント製図職種」は、機械製図及びプラント製図(プラント配管製図)の仕事を対象としています。機械製図は機械工業の分野で使用する機械装置などの部品図・組立図を対象とし、プラント製図は化学工場などのプラント施設の各種設備機器などの部品図・組立図等を対象としています。いずれも製品作成現場やプラント施設では最終製品価値に影響を与える重要な役割を担っています。「機械製図CAD作業」は、CADによる機械製図作成に必要な技能・知識を対象としています。内容は、CADを用いて機械装置の組立図と指示事項による部品図作成、CADシステム管理、CADによるファイル・データの取扱い・管理などのCADによる機械製図作業に関する技能・知識と、併せて、製図一般、材料、材料力学一般、溶接一般、力学・液体・熱・電気などの基礎などに関する知識も含まれています。1級は、CADを用いた、複雑な構造の機械装置の部品図作成、強度計算・性能計算、組立図からその一部変更の類似設計などを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルとしています。
機械・プラント製図(プラント配管製図作業)
「機械・プラント製図職種」は、機械製図及びプラント製図(プラント配管製図)の仕事を対象としています。機械製図は機械工業の分野で使用する機械装置などの部品図・組立図を対象としています。プラント製図は化学工場などのプラント施設の各種設備機器などの部品図・施工図を対象としています。いずれも製品製造現場やプラント施設では最終製品価値に影響を与える重要な役割を担っています。「プラント配管製図作業」はプラント配管製図作成に必要な技能・知識を対象としています。内容は、配管計画図及び配管図の作成に関する技能・知識と、併せて製図一般、材料、材料力学一般、溶接一般、力学・液体・熱・電気などの基礎などに関する知識が含まれています。1級は、配管サポートの簡単な強度計算及び配管サポート図の作成を含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルとしています。
電気製図(配電盤・制御盤製図作業)
電気製図とは、電気設備・機器などの配線図や組立図など電気に関する機能や構造・配置を描いた図面を作成することであり、定められた各種記号、製図方法などに則り作成しなければなりません。「電気製図職種」「配電盤・制御盤製図作業」は、電気設備のうち、配電盤・制御盤の製図に必要な技能・知識を対象としています。内容は、配電盤・制御盤・被制御機器(回転機・静止機等)を含めた回路設計・制御方式・保護方式の設計、配電盤・制御盤の配置図・組立図・接続図の作成、配電盤・制御盤の図面の検査・修正などの製図作業に関する技能・知識と、併せて、製図、配電盤・制御盤一般、電気、材料などに関する知識も含まれています。1級は、配電盤・制御盤・被制御機器(回転機・静止機等)を含めた回路設計・制御方式・保護方式の設計を含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルとしています。なお、現在は、CAD(コンピュータを用いた製図・設計)がほとんどですが、製図の基礎を理解することを踏まえ、手書き作業による実技試験としています。
化学分析(化学分析作業)
物質を構成している元素、イオン、化合物などの化学的成分の種類や量などを明らかにすることが化学分析です。その方法には、目的や対象により各種の方法があります。化学分析は、医療・食品・環境・材料など社会的に広い分野で利用されており、重要な役割を持っています。「化学分析職種」「化学分析作業」は、化学的成分の分析に必要な技能・知識を対象としています。内容は、試薬・標準溶液の調製、定性分析、重量分析、容量分析、機器分析などに関する技能・知識と、併せて、化学分析法、化学一般、安全衛生に関する知識も含まれます。1級は、高度な化学分析ができ、詳細な知識を有するレベルとなっており、2級は、通常の化学分析ができ、一般的な知識を有するレベルです。
金属材料試験(機械試験作業)
数多くの種類がある金属は、それぞれ硬さや延性・展性など各種の特性を有しており、それらの特性を正確に測定・数値化することが設計・品質管理上重要となります。「金属材料試験職種」は、金属材料の各種試験をする仕事を対象としています。金属材料試験は大きく2つの方法に分けられます。引張試験、曲げ試験、硬さ試験などの機械試験と目視・顕微鏡などによりマクロ・ミクロ組織判定を行う組織試験です。「機械試験作業」は、機械試験を行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、機械試験段取り、引張試験・曲げ試験・硬さ試験・シャルピー衝撃試験などの各種機械試験方法などにに関する技能・知識と、併せて、金属材料試験法一般、材料、機械要素、機械工作法、製図、電気、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、機械試験の段取り、硬さ試験機の精度検査・管理、材料試験機用力計による試験などを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルとしています。
金属材料試験(組織試験作業)
数多くの種類がある金属は、それぞれ硬さや延性・展性など各種の特性を有しており、それらの特性を正確に測定・数値化することが設計・品質管理上重要となります。「金属材料試験職種」は、金属材料の各種試験をする仕事を対象としています。金属材料試験は大きく2つの方法に分けられます。引張試験、曲げ試験、硬さ試験などの機械試験と目視・顕微鏡などによりマクロ・ミクロ組織判定を行う組織試験です。「組織試験作業」は、組織試験を行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、組織試験段取り、顕微鏡組織試験・マクロ組織試験・サルファプリント試験・鋼の結晶粒度試験などの各種組織試験方法などに関する技能・知識と、併せて、金属材料試験法一般、材料、機械要素、機械工作法、製図、電気、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、非金属介在物試験、鋼の地きず試験、破面判定などを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルとしています。
貴金属装身具製作(貴金属装身具製作作業)
貴金属装身具は、主に金、白金(プラチナ)と銀などの貴金属と、ダイヤモンド、真珠などの宝石類を用いた、リング、ペンダント、ブローチなどの装身具のことで、一般にはジュエリーと呼ばれています。「貴金属装身具製作職種」「貴金属装身具製作作業」は、貴金属装身具の製作に必要な技能・知識を対象としています。内容は、糸のこ、やすりがけ、ろう付け、研磨などの貴金属装身具の細工・仕上げ、石留めに関する技能・知識と、併せて、貴金属装身具製作法、貴金属・金属、材料、宝石、デザイン・製図、電気・ガス、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、高度な技能を必要とする高度技能者のレベルとなっており、2級は中級技能者のレベルです。
印章彫刻(木口彫刻作業)
個人、会社、団体の責任や権威を証明するものとして印章は、主に中国などのアジア圏で古くから使われています。日本では中国から贈られたとされている「漢委奴国王」の金印が最古のものとして有名です。「印章彫刻職種」は、印材を彫刻して印章を作成する仕事を対象としています。印章の材質である印材も象牙、木、水晶、金属、ゴムなどの種類があります。「木口彫刻作業」は、印材として象牙、牛角、水牛の角、柘(つげ)などを使用して印面彫刻を行い、印章を作成するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、印刀・仕上刀の刃付け、字入れ、荒彫り・仕上げなどの木口彫刻作業に関する技能・知識と、併せて、印章一般、印章彫刻法一般、印章文字、材料、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、上記の技能・知識に加えて判下製作などを含んだレベルとしており、2級は荒彫りが含まれていないレベルとしています。
表装(表具作業)
表装は、絵や書などを裂(布)・紙などを糊を使い仕上げる作業をいい、掛軸、額、屏風、襖などは表具品と呼ばれます。技能検定職種の「表装職種」には、壁紙などを壁下地に張る壁装も含めており、表具品の製作及び壁装の仕事を対象としています。「表具作業」は、表具品の製作に必要な技能・知識を対象としており、内容は、寸法取り・割出し・割付け、材料選定、裏打ち・切継ぎ・下張り・上張りの張り作業、仕口加工・仕上げ、材料種類判定、補修、積算・見積りなどに関する技能・知識と、併せて、表装一般、材料、意匠図案・色彩、建築概要、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、高度な張り作業・仕口加工・仕上げができる高度技能者のレベルとなっており、2級は、通常の作業ができる中級技能者のレベルです。
表装(壁装作業)
表装は、絵や書などを裂(布)・紙などを糊を使い仕上げる作業をいい、掛軸、額、屏風、襖などは表具品と呼ばれます。技能検定職種の「表装職種」には、壁紙などを壁下地に張る壁装も含めており、表具品の製作及び壁装の仕事を対象としています。「壁装作業」は、壁装に必要な技能・知識を対象としており、内容は、採寸・割出し・割付け・裁断、材料選定、下地調整、直張り・袋張り(うけ張り)・ミシン張り・布団張りの仕上げ工法、材料種類判定、仕上げ面補修、積算・見積りなどに関する技能・知識と、併せて、表装一般、材料、意匠図案・色彩、建築概要、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、高度な下地調整、ミシン張り・布団張り仕上げを含んだ高度な仕上げができる高度技能者のレベルとなっており、2級は、通常の下地調整、直張り・袋張り(うけ張り)仕上げができる中級技能者のレベルです。
塗装(木工塗装作業)
塗装とは、塗料を用いて被塗装物を塗膜で覆うことで、その目的は主として、保護、美装、機能性の付与等です。「塗装職種」は、塗装をする仕事を対象としており、被塗装物の種類、目的等によって各作業に分かれています。「木工塗装作業」は、木材を主な材料とする家具、建具、工業製品などの木工製品を塗装するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、へら・たんぽの製作、素地調整、養生・着色剤の調合や着色・目止め材の調合・目止め・着色の補正・塗料の調合や色合わせ・研ぎ・仕上げなどの塗装作業、膜厚・塗り色の判定、塗膜の修整等に関する技能・知識と、併せて、塗装一般、被塗装材、色彩、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、高度な着色補正、高度な塗り、高度な塗膜修正を含んだ高度技能者のレベルとなっており、2級は、通常の形状の被塗装物の養生、通常の色合わせ・塗りを含んだ中級技能者のレベルです。
塗装(建築塗装作業)
塗装とは、塗料を用いて被塗装物を塗膜で覆うことで、その目的は主として、保護、美装、機能性の付与等です。「塗装職種」は、塗装をする仕事を対象としており、被塗装物の種類、目的等によって各作業に分かれています。「建築塗装作業」は、建築物の内装や外装を塗装するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、素地調整、養生、下地材の調合・下地付け、目地処理、目止め材の調合・目止め、塗料の調合・色合わせ、下塗り、中塗り、研ぎ、仕上げ塗り、塗装機操作、塗り色判定等に関する技能・知識と、併せて、塗装一般、被塗装材、色彩、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、高度な形状の被塗装物の養生、高度な色合わせ・塗りを含んだ高度技能者のレベルとなっており、2級は、通常の形状の被塗装物の養生、通常の色合わせ・塗りを含んだ中級技能者のレベルです。
塗装(金属塗装作業)
塗装とは、塗料を用いて被塗装物を塗膜で覆うことで、その目的は主として、保護、美装、機能性の付与等です。「塗装職種」は、塗装をする仕事を対象としており、被塗装物の種類、目的等によって各作業に分かれています。「金属塗装作業」は、金属を塗装するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、素地調整、養生、下地調整、塗料の調合・色合わせ、下塗り、中塗り、研ぎ、仕上げ塗り、塗り色判定等に関する技能・知識と、併せて、塗装一般、塗装材料、色彩、関係法規、安全衛生等に関する知識も含まれています。1級は、高度なパテ付け、高度な色合わせ、メタリック塗装を含んだ高度技能者のレベルとなっており、2級は、通常のパテ付け、通常の色合わせを含んだ中級技能者のレベルです。
塗装(鋼橋塗装作業)
塗装とは、塗料を用いて被塗装物を塗膜で覆うことで、その目的は主として、保護、美装、機能性の付与等です。「塗装職種」は、塗装をする仕事を対象としており、被塗装物の種類、目的等によって各作業に分かれています。「鋼橋塗装作業」は、橋の主桁、主溝、アーチリブなどの主要部材に鋼が使われている「鋼橋」を塗装するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、素地調整、塗料粘度測定、被塗装物養生・塗料調合・塗り、膜厚測定、修整などの塗装作業に関する技能・知識と、併せて、塗装一般、塗料・溶剤などの塗装材料、色彩、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、塗料粘度測定、膜厚測定、高度な塗膜修理などを含んだレベルとしており、2級はそれらが含まれていないレベルとしています。
塗装(噴霧塗装作業)
塗装とは、塗料を用いて被塗装物を塗膜で覆うことで、その目的は主として、保護、美装、機能性の付与等です。「塗装職種」は、塗装をする仕事を対象としており、被塗装物の種類、目的等によって各作業に分かれています。「噴霧塗装作業」は、エアスプレー塗装、エアレススプレー塗装、静電塗装等の塗装方法に必要な技能・知識を対象としています。内容は、エアスプレー塗装機・エアレススプレー塗装機・静電塗装機の調整、素地調整、養生、塗料の調合・色合わせ、塗装、塗装用設備の調整・使用、素地良否判定、膜厚・塗り色判定、塗膜修整などに関する技能・知識と、併せて、塗装一般、塗料・溶剤などの塗装材料、色彩、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、塗装用設備の高度な調整ができ、高度な塗膜修整を含んだ高度技能者のレベルとなっており、2級は、塗装用設備の通常の調整ができ、通常の塗膜修整を含んだ中級技能者のレベルです。
広告美術仕上げ(広告面ペイント仕上げ作業)
看板、広告幕、広告塔など広告物には様々なものがありますが、その形状や色彩は景観に影響を与えるため景観形成の側面から、その設置は歩道に面したビル壁面に対しアンカーボルトなどで固定されるため安全の面から、各種の法律や条例により規制が設けられています。「広告美術仕上げ職種」は、広告物の製作の仕事を対象としています。広告に使われている材料には様々なものがありますが、「広告面ペイント仕上げ作業」は、広告板のペイント仕上げを行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、広告面のデザイン構成・レイアウト・レタリング、調色、原稿作成、塗料の調合・色合せ、塗料等の下地仕上げ、塗料・広告物材料の適切な選定などに関する技能・知識と、併せて、施工法一般、材料、デザイン、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、高度なレタリング・ペイント仕上げ、適切な塗料・広告物材料の選定種が含まれる高度技能者のレベルとなっており、2級は、通常のレタリング・ペイント仕上げができ、適切な塗料・広告物材料の選定ができる中級技能者のレベルです。
広告美術仕上げ(広告面粘着シート仕上げ作業)
看板、広告幕、広告塔など広告物には様々なものがありますが、その形状や色彩は景観に影響を与えるため景観形成の側面から、その設置は歩道に面したビル壁面に対しアンカーボルトなどで固定されるため安全の面から、各種の法律や条例により規制が設けられています。「広告美術仕上げ職種」は、広告物の広告部分の製作の仕事を対象としています。広告に使われている材料には様々なものがありますが、「広告面粘着シート仕上げ作業」は、広告板の粘着シート仕上げを行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、広告面のデザイン構成・レイアウト、原稿作成、カッティング、ベース貼り、文字・図形の転着、立体面への貼込み、適切な粘着シート材・広告物材料の選定などに関する技能・知識と、併せて、施工法一般、材料、デザイン、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、高度な粘着シート仕上げ加工が含まれる高度技能者のレベルとなっており、2級は、通常の粘着シート仕上げ加工ができる中級技能者のレベルです。
義肢・装具製作(義肢製作作業)
義肢とは、身体の一部を失った方の機能を補うために使われる義手や義足などです。装具とは、身体機能が低下した方などが、治療・リハビリ・日常生活の補助のために使うものや、予防・矯正等に使用されるもので、様々な種類があります。「義肢・装具製作職種」は、これらの義肢・装具の製作や修理をする仕事を対象としています。「義肢製作作業」は、義肢を製作・修理するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、採寸及び採型、ソケットの製作・義肢の組立て、義肢の調整及び適合修正、義肢の修理などの義肢製作作業に関する技能・知識と、併せて、義肢及び装具一般、医学一般、義肢・装具に関連する機械要素・作動機構、工作法一般、材料、製図、電気、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級実技試験は、採寸・採型、義肢の調整・適合修正、不適合部分の修正・部品交換などを含んだレベルとしており、2級実技試験はそれらが含まれていないレベルとしています。
義肢・装具製作(装具製作作業)
義肢とは、身体の一部を失った方の機能を補うために使われる義手や義足などです。装具とは、身体機能が低下した方などが、治療・リハビリ・日常生活の補助のために使うものや、予防・矯正等に使用されるもので、様々な種類があります。「義肢・装具製作職種」は、これらの義肢・装具の製作や修理をする仕事を対象としています。「装具製作作業」は、装具を製作・修理するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、採寸・採型、装具各部の製作及び装具組立て、装具の調整及び適合修正、装具の修理などの装具製作作業に関する技能・知識と、併せて、義肢及び装具一般、医学一般、義肢・装具に関連する機械要素・作動機構、工作法一般、材料、製図、電気、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級実技試験は、採寸・採型、装具の調整・適合修正、不適合部分の修正・部品交換などを含んだレベルとしており、2級実技試験はそれらが含まれていないレベルとしています。
舞台機構調整(音響機構調整作業)
劇場やホールの舞台では、スピーカ、スポットライト、緞帳等の幕類を含む吊り物、大道具など様々な設備・装置・機器等が使用されています。広い意味でそれらは舞台機構と呼ばれています。「舞台機構調整職種」「音響機構調整作業」は、それらのうち、劇場・ホール等の舞台における音響機構の調整操作に必要な技能・知識を対象としています。マイクロホンやスピーカ等、各種音響機器を催し物に適した配置・操作などを行う能力が求められます。内容は、音響デザインの理解・作成、音の弁別・音響判定・音楽識別、音響機器の配置・接続・操作・点検などの調整作業に関する技能・知識と、併せて、舞台一般、音楽、映像、ミキシング技術、音響工学、建築音響、電気工学、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。音響操作技能として、2級は、与えられたテーマによるPAミキシングの基本技能が出来るレベルとしており、1級は、より音楽的なミキシング技能が出来るレベルとしています。
工業包装(工業包装作業)
包装はその用途により、消費者包装と工業包装に大別されます。消費者包装は、日常生活の中の食品、日用品、医薬品などの包装が代表的です。工業包装は、工業製品の輸送用の包装(輸送包装)で、工業包装には、工業製品を運びやすくしたり、積みやすくしたりするなどの作業性や、固定性・緩衝性に加え、コンテナサイズに合った大きさなどが求められます。「工業包装職種」「工業包装作業」では、工業製品の輸送包装に必要な技能・知識を対象としています。内容は、製函、梱包作業法、材料、パッキングリスト及び輸出業務、試験法、力学などの工業包装作業に関する技能・知識と、併せて、包装の分類、輸送環境及び条件、包装作業に使用する機械及び器工具の種類・用途及び使用方法、包装の方法、品質管理、包装の材料及び容器、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。1級は、日本産業規格(JIS Z 1403)に準じたA形の枠組箱のうち、2形(密閉合板)の腰下、つま面及び3形(すかし)の側面の3面を製作し組み立てることができるレベルとしており、2級は、日本産業規格(JIS Z 1402)に定める普通木箱1・C-5形を製作することができるレベルとしています。
写真(肖像写真デジタル作業)
写真は、約200年前にフランスで発明され、今日まで様々な技術が開発されています。ダゲレオタイプと呼ばれる銀板写真から、今日のフィルムを用いないデジタル写真へと変化を続けています。写真の用途も、広告写真、報道写真、肖像写真、芸術写真と様々なものがありますが、技能検定の「写真職種」は、いわゆる写真館で人物写真を撮影する肖像写真の撮影・製作の仕事を対象としています。写真館での肖像写真撮影は、100年以上の歴史に培われた伝統的な技術を基礎とする一方、再新のデジタル技術を駆使しなければならなくなってきています。このような現在の状況に合致するように設定されているのが「肖像写真デジタル作業」です。この作業には、日本の伝統衣装である和装の撮影方法や知識、デジタルカメラによる撮影とコンピュータによる画像処理を含め、肖像写真を製作するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、肖像写真デジタル製作に関し、表現目的に対しての適切な写真撮影、仕上がりまでの画像処理、編集作業、出力作業、仕上げ作業、装丁作業、画像のデジタル補修処理などに関する技能・知識と、併せて、写真史を含めた写真一般、写真機材、撮影法、服飾、著作権などの関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。1級は、振袖姿や羽織袴姿などを含めた高度な撮影、高度な画像処理が求められる高度技能者のレベルとなっており、2級は、中級技能者のレベルです。
商品装飾展示(商品装飾展示作業)
「商品装飾展示」とは、ビジュアルマーチャンダイジング(VMD)の考え方をもとに、店舗においてマーチャンダイジングを的確にお客様に視覚伝達をするための商品プレゼンテーション技能及び技術のことです。「商品装飾展示技能士」はマーチャンダイズプレゼンテーションのプロフッショナルであり、店舗や企業におけるVMD担当者として、常に柔軟で効果的な売り場作りと商品プレゼンテーションを担う重要かつ専門的な存在と言えます。「商品装飾展示職種」「商品装飾展示作業」は、商品の魅力的な見せ方に必要な技能・知識を対象としています。内容は、マーチャンダイズプレゼンテーションのデザイン、イメージスケッチ(一点透視図)及び平面図の作成、商品特性に基づく様々なプレゼンテーション手法(ピニング・テグスワーク・パディング・ハンギング等)に関する技能・知識と、併せて、ビジュアルマーチャンダイジング、材料、関係法規、安全衛生などの知識も含まれます。1級は、ビジュアルプレゼンテーションのデザイン、イメージスケッチ(一点透視図)及び平面図の作成が含まれた高度技能者のレベルとなっており、2級は、商品プレゼンテーションのデザインを含みますが、イメージスケッチ(一点透視図)及び平面図の作成が含まれない中級技能者のレベルです。
フラワー装飾(フラワー装飾作業)
結婚式のブラダルブーケ、宴会場等の装飾花、葬式場の祭壇の装飾花等、フラワー装飾された装飾品には様々なものがあり、使われている材料も生花を中心に、ドライフラワーや各種容器、リボン等があります。「フラワー装飾職種」「フラワー装飾作業」は、これらの生花等による花環、花束等の製作及び会場祭壇等の装飾に必要となる技能・知識を対象としています。内容は、デザインプランの作成、ブライダルブーケ・コサージ・花束・アレンジメント・空間と平面装飾並びにディスプレイ、装飾品の配置、維持管理、リボンの製作・包装、水揚げなどに関する技能・知識と、併せて、フラワー装飾一般、フラワー装飾作業法、材料、植物一般、安全衛生などの知識も含まれます。1級は、目的に応じた複雑なデザインプランができる高度技能者のレベルとなっており、2級は、中級技能者のレベルです。
単一等級
溶射(防食溶射作業)
溶射とは、金属やセラミックスなど様々な材料を加熱し、運動エネルギーを付与して基材表面に噴きつけて皮膜を形成する表面処理法の一つです。基材の保護、耐摩耗性・耐熱性向上や絶縁などの各種目的に用いられ、材質・形状において広範囲な素材に施工できます。「溶射職種」は、溶射の作業を行う仕事を対象としています。「防食溶射作業」は、防食溶射作業を行うのに必要となる技能・知識を対象としています。内容は、素地調整・粗さと清浄度判定などの粗面処理、溶射装置調整、防食溶射、封孔処理、溶射皮膜の試験・検査、溶射皮膜の修整などに関する技能・知識と、併せて、溶射一般、電気、安全衛生などの知識も含まれます。
溶射(肉盛溶射作業)
溶射とは、金属やセラミックスなど様々な材料を加熱し、運動エネルギーを付与して基材表面に噴きつけて皮膜を形成する表面処理法の一つです。基材の保護、耐摩耗性・耐熱性向上や絶縁などの各種目的に用いられ、材質・形状において広範囲な素材に施工できます。「溶射職種」は、溶射の作業を行う仕事を対象としています。「肉盛溶射作業」は、肉盛溶射作業を行うのに必要となる技能・知識を対象としています。内容は、素地調整・荒さと清浄度判定・アンダーカット及び荒ねじ切りの適否判定などの粗面処理、溶射装置調整、肉盛溶射、封孔処理、溶射皮膜の試験・検査、溶射皮膜の修整などに関する技能・知識と、併せて、溶射一般、電気、安全衛生などの知識も含まれます。
電子回路接続(電子回路接続作業)
電子回路とは、一般に、抵抗器、コンデンサ、トランジスタなどの各種電子部品を配置・接続し、制御などの目的の動作を行わせる回路です。「電子回路接続職種」「電子回路接続作業」は、電子回路における部品の接続に必要な技能・知識を対象としています。内容は、作業段取り、部品取付け及びはんだ付け・圧着接続・ねじ締め接続による接続、補修などの接続作業に関する技能・知識と、併せて、電子回路接続用自動機・器工具、接続部の検査方法・欠陥の原因・補修方法、品質管理、材料、製図、安全衛生などに関する知識も含まれています。なお、実技試験の回路は、電子回路としての機能は持たないものとなっています。
製麺(機械生麺製造作業)
うどん、そば等の麺には手打ちのものと機械打ちのものとがあるが、最近の麺の需要増加から、機械打ちによる製麺(機械製麺)が主流となってきています。機械製麺には、生麺と乾麺の製造法があり、それぞれの製造技能は異なっています。「製麺職種」「機械生麺製造作業」は、機械による生麺の製造作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、生麺の材料の選定、生地の調整(配合・ミキシング)、成形加工、仕上げ加工、製品検査、積算などの製麺作業に関する技能・知識と、併せて、生地の調整・成形加工・仕上げ加工に使用する機械・装置・器工具の種類・用途・使用方法、生麺の熟成、生めん類の表示に関する公正競争規約、保存の方法、製造計画などとともに、栄養・食品衛生の基礎理論、麺の種類・特徴、麺の材料・食品添加物の種類・性質・用途、麺の材料の成分等の検査法、関係法規(食品衛生法・計量法)、安全衛生などに関する知識も含まれています。
製麺(機械乾麺製造作業)
うどん、そば等の麺には手打ちのものと機械打ちのものとがあるが、最近の麺の需要増加から、機械打ちによる製麺(機械製麺)が主流となってきています。機械製麺には、生麺と乾麺の製造法があり、それぞれの製造技能は異なっています。「製麺職種」「機械乾麺製造作業」は、機械による乾麺の製造作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、乾麺の材料の選定、生地の調整、成形加工、仕上げ、製品検査、積算などの製麺作業に関する技能・知識と、併せて、生地の調整・成形加工・仕上げ加工に使用する機械・装置・器工具の種類・用途・使用方法、乾麺の熟成、乾麺類の表示に関する規格・基準、保存の方法、製造計画などとともに、栄養・食品衛生の基礎理論、麺の種類・特徴、麺の材料・食品添加物の種類・性質・用途、麺の材料の成分等の検査法、関係法規(食品衛生法・計量法)、安全衛生などに関する知識も含まれています。
製麺(手延べ干し麺製造作業)
手延べ製品は、乾燥品が主体であるが、最近では、少し乾燥した半生製品も多く見られる。また、JAS法(乾めん類品質表示基準)によれば製品の太さが「そうめん」と「ひやむぎ」は1.7㎜未満、1.7㎜以上は「うどん」に分かれている。製造工程は、熟成と延ばしを繰り返した後、天日または屋内で乾燥及び裁断して製品とする大変な手間と時間がかかるものです。「製麺職種」「手延べ干し麺製造作業」は、手延べによる干し麺の製造作業に必要な技能・知識を対象としています。内容は、手延べ干し麺の材料の選定、生地の調整(配合・こね)、成形加工、仕上げ加工、製品検査など、製麺作業に関する技能・知識と、併せて、栄養・食品衛生の基礎理論、麺の種類・特徴、麺に使用される材料及び食品添加物の種類・性質・用途・成分等の検査法、関係法規(JAS法・食品衛生法・計量法など)、安全衛生などに関する知識も含まれています。
枠組壁建築(枠組み壁工事作業)
枠組壁工法は、北米、カナダなどで主に木造住宅の建築技法として発展し、わが国にも導入されたものである。この工法は、数種類の規格木材を用いて組まれた枠組に、構造用合板などを専用くぎを用いて打ち付けた床、壁によって建築物を建築する工法で、通称、ツーバイフォー工法と呼ばれている。「枠組壁建築職種」「枠組み壁工事作業」は、枠組み壁工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、水盛り、やりかた及び墨出し、 土台・ 床組・ 壁組・ 階段・ 小屋組・ 建て起し・ 仮止め・ ゆがみ直し・ 墨付け・仕口及び継手の製作・内部及び外部の造作・開口部回りの造作・枠組壁工法用製材の種類の判定・くぎや接合金物等による緊結などの施工、矩計の製作、設計図、仕様書等により積算及び見積りなどに関する技能・知識と、併せて、建築構造、規矩術、施工法、材料、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。
エーエルシーパネル施工(エーエルシーパネル工事作業)
エーエルシー(ALC)は、"Autoclaved Lightweight aerated Concrete"(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)の頭文字をとって名付けられた建材で、板状に成型したものが「エーエルシーパネル」です。エーエルシーパネルの主原料は珪石、セメント、生石灰、発泡剤のアルミ粉末、補強材で、厳しい品質管理のもとに生産される工業化製品です。エーエルシーパネルは、品質、精度ともにきわめて信頼性が高く、しかも多孔質、軽量、無機質という性質が建物に多くのメリットをもたらします。「エーエルシーパネル施工職種」「エーエルシーパネル工事作業」は、エーエルシーパネル工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、エーエルシーパネルの選別・拾い出、墨出し、取付け下地の点検及び処理、屋根及び床・外壁及び間仕切の各種パネルの建込み工事、積算及び見積りなどに関する技能・知識と、併せて、施工法、材料、建設一般、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。
バルコニー施工(金属製バルコニー工事作業)
バルコニーとは、建物の外に張り出ている屋根のない手すりつきのスペースのことで、屋根がある場合はベランダと呼ばれています。バルコニー施工とは、バルコニーの組立てや取付けなどを行う工事のことです。「バルコニー施工職種」「金属製バルコニー工事作業」は、バルコニー工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。内容は、墨出し、工事段取り、基礎工事・部材加工・組立て・取付け、積算など施工工事作業に関する技能・知識と、併せて、バルコニー一般、施工法、材料、建築構造、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。
路面標示施工(溶融ペイントハンドマーカー工事作業)
道路の路面に描かれている車道中央線、車道外測線、横断歩道、停止線などの各種の表示が路面標示です。区画線と道路標示に区別され、これらの標示の形や大きさなどは、道路関係法令により定められています。「路面標示施工職種」は、路面標示工事の施工の仕事を対象としています。「溶融ペイントハンドマーカー工事作業」は、溶融ペイントハンドマーカー工事作業の施工を行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、しん出し、作図、路面の処理、塗料の溶融、プライマー塗布、溶融ペイントハンドマーカーによる路面標示、ガラスビーズの散布、塗膜の形状・寸法・色・膜厚の判定、ガラスビーズ散布の良否判定、積算などに関する技能・知識と、併せて、路面標示一般、路面標示作図方法、路面標示施工方法一般、関係法規、安全衛生などの知識も含まれます。
路面標示施工(加熱ペイントマシンマーカー工事作業)
道路の路面に描かれている車道中央線、車道外測線、横断歩道、停止線などの各種の表示が路面標示です。区画線と道路標示に区別され、これらの標示の形や大きさなどは、道路関係法令により定められています。「路面標示施工職種」は、路面標示工事の施工の仕事を対象としています。「加熱ペイントマシンマーカー工事作業」は、加熱ペイントマシンマーカー工事作業の施工を行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、しん出し、作図、路面の処理、塗料の加熱・加圧、加熱ペイントマシンマーカーによる路面標示、ガラスビーズの散布、塗膜の形状・寸法・色・膜厚の判定、ガラスビーズ散布の良否判定、積算などに関する技能・知識と、併せて、路面標示一般、路面標示作図方法、路面標示施工方法一般、関係法規、安全衛生などの知識も含まれます。
塗料調色(調色作業)
塗料調色、いわゆる塗料の色合わせは、指定された塗料の色と容量をできるだけ少ない原色数で、かつ短時間で行うことが求められます。そのためには色彩、塗料、塗装に関する基本的な知識のほか、経験に培われた高度な技能が必要となります。「塗料調色職種」「調色作業」は、塗料調色作業に必要とされる技能・知識を対象としています。内容は、原色選定、配合及び混合、色合わせ、色見本帳の作成、色の判定、仕上げなどに関する技能・知識と、併せて、調色一般、調色作業法、材料、塗装一般、試験及び検査、色、関係法規、安全衛生などの塗料に関する総合的な知識も含まれます。
産業洗浄(化学洗浄作業)
公共施設の上・下水道管、生産工場等の給・排水管、プラント設備等の各種配管等を、洗浄し、施設・設備の機能を蘇らせることが、産業洗浄の役割です。「産業洗浄職種」は、産業用設備・機器、上下水道管等の洗浄の仕事を対象としています。産業洗浄の方法は、大きく分けて、酸・アルカリ・界面活性剤・溶剤などを使用して汚れ・汚染を除去する化学洗浄と、高圧水発生装置で加圧された高圧水をノズルから噴射した時の衝撃力で洗浄する高圧洗浄とに分けられます。「化学洗浄作業」は、化学洗浄作業を行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、洗浄対象付着物・堆積物の判定、化学薬品の選定、洗浄方法の決定、洗浄系統図の作成、作業計画の作成、循環法・浸漬法・スプレー法等の各種洗浄方法による洗浄作業や洗浄の終了判定などに関する技能・知識と、併せて、産業洗浄一般、対象施設・設備・装置・機器、付着物、関連基礎知識、図面、関係法規、安全衛生などの知識も含まれます。
3級
園芸装飾(室内園芸装飾作業)
「園芸」とは広い意味では、植物を育てることで農業として果物を育てることも園芸の一分野に含まれますが、「園芸装飾」は「インドア・グリーンサービス」と呼ばれ、オフィスやリビングに観葉植物など適切に配置し、人々に潤いある空間を楽しんで頂けるよう植物を通じて貢献する仕事です。「園芸装飾職種」「室内園芸装飾作業」は、観賞用植物による装飾及びその維持管理に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、植物などの配置・剪定・養生等の室内園芸装飾の方法、用土の作成、植物名・原生地の判別などの観賞用植物の維持管理などに関する技能・知識となっており、2級に含まれている添景物や附属資材の配置は含まれていないレベルです。併せて、庭園、植物一般、園芸施設、安全衛生などの知識も含まれています。
造園(造園工事作業)
日本の庭園は、日本の宗教・歴史・思想・文化などを庭園という一つのかたちに凝縮し、まとめあげられた総合芸術として、長い歴史を有して今日まで続いています。また、「造園」は、庭造りはもとより公園緑地や街並みを計画し、快適な住環境をつくることが重要な役割となっています。「造園職種」「造園工事作業」は、造園の設計図に基づく造園工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、地割り、樹種判定、造園工事の施工、玉掛けなどに関する技能・知識となっており、2級に含まれている平面図の作成、庭木・庭石の選定、庭石・石敷きの配置などが含まれていないレベルです。併せて、庭園・公園、造園に使用する材料、設計図書、関係法規、安全衛生などの知識も含まれています。
鋳造 (鋳鉄鋳物鋳造作業)
「鋳造」とは、溶かした金属を鋳型に流し込み製品を製造することで、その製品は「鋳物」と呼ばれています。「鋳造職種」は、鋳物製造工程における造型及び鋳込みの作業を対象としています。「鋳物」には材質の違いによって鉄鋳物、銅鋳物、軽合金鋳物などの種類があり、製品の種類・材質や生産方式の違いによって異なります。「鋳鉄鋳物鋳造作業」は、鋳鉄を使用する鋳物製造工程における造型及び鋳込作業などに必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、鋳型造型段取り、鋳型の造型・補修、鋳込作業に関する技能・知識となっており、2級に含まれている鋳造方案の決定、鋳物砂の調整が含まれていないレベルです。併せて、鋳造一般、機械工作法、電気、安全衛生などに関する知識も含まれます。
金属熱処理(一般熱処理作業)
「金属熱処理」とは、金属を加熱したり、冷やしたりすることで用途に応じた様々な性質(強度、硬さ、ねばり強さなど)に変化させることです。熱処理は大きく分けて、全体熱処理と表面熱処理に分けられます。「金属熱処理職種」は、金属の熱処理を行う仕事を対象としています。「一般熱処理作業」は、焼ならし、焼なまし、焼入れなどの一般的な熱処理を行うのに必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、熱処理設備の点検・調整、材料試験などに関する技能・知識となっており、2級に含まれている作業計画の作成、一般熱処理の段取り、一般熱処理作業、材料検査が含まれていないレベルです。併せて、鉄鋼材料の組織・変態、基本的熱処理方法、加熱装置・冷却装置、前処理・後処理、金属材料、材料の試験、品質管理、安全衛生などの知識も含まれています。
金属熱処理(浸炭・浸炭窒化・窒化処理作業)
「金属熱処理」とは、金属を加熱したり、冷やしたりすることで用途に応じた様々な性質(強度、硬さ、ねばり強さなど)に変化させることです。熱処理は大きく分けて、全体熱処理と表面熱処理に分けられます。「金属熱処理職種」は、金属の熱処理を行う仕事を対象としています。「浸炭・浸炭窒化・窒化処理作業」は、表面熱処理の1種である浸炭・浸炭窒化・窒化処理による熱処理を行うのに必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、熱処理設備の点検・調整、材料試験などに関する技能・知識となっており、2級に含まれている作業計画の作成、浸炭処理・浸炭窒化処理・窒化処理作業、材料検査が含まれていないレベルです。併せて、鉄鋼材料の組織・変態、基本的熱処理方法、加熱装置・冷却装置、前処理・後処理、金属材料、材料の試験、品質管理、安全衛生などに関する知識も含まれています。
金属熱処理(高周波・炎熱処理作業)
「金属熱処理」とは、金属を加熱したり、冷やしたりすることで用途に応じた様々な性質(強度、硬さ、ねばり強さなど)に変化させることです。熱処理は大きく分けて、全体熱処理と表面熱処理に分けられます。「金属熱処理職種」は、金属の熱処理を行う仕事を対象としています。「高周波・炎熱処理作業」は、表面熱処理の1種である高周波・炎熱処理による熱処理を行うのに必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、熱処理設備の点検・調整、材料試験などに関する技能・知識と、2級レベルに含まれている作業計画の作成、高周波熱処理・炎熱処理作業、材料検査が含まれていないレベルです。併せて、鉄鋼材料の組織・変態、基本的熱処理方法、加熱装置・冷却装置、前処理・後処理、金属材料、材料の試験、品質管理、安全衛生などに関する知識も含まれています。
機械加工(普通旋盤作業)
機械加工とは、旋盤、フライス盤、ボール盤などの各種工作機械や切削工具を用いて金属材料などを加工することで、切削加工、研削加工等の様々な方法があります。製品の部品等を加工により作成するというまさにものづくりの基本です。近年、プログラミングにより自動的に加工を行う数値制御式の工作機械が現場では主流になっていますが、技能という観点からは、いわゆる手加工による技能の重要性は変わりません。「機械加工職種」は、工作機械による金属等の切削加工、研削加工等を行う仕事を対象としています。「普通旋盤作業」は、工作機械の中でも最も代表的な「旋盤」を使用して切削加工を行う加工に必要な技能・知識を対象としており、普通旋盤による技能を対象としています。3級の内容は、各種切削工具の取付け・加工段取り、通常精度の円筒・テーパ・平面の切削、通常精度の穴あけ・穴ぐり、通常精度の三角ねじのねじ切り、切込み・切削速度の決定、切削工具の寿命判定などの普通旋盤加工作業に関する技能・知識となっており、2級に含まれている曲面・偏心の切削や刃先の再研削などは含まれていないレベルです。そのほか、工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。
機械加工(数値制御旋盤作業)
機械加工とは、旋盤、フライス盤、ボール盤などの各種工作機械や切削工具を用いて金属材料などを加工することで、切削加工、研削加工等の様々な方法があります。製品の部品等を加工により作成するというまさにものづくりの基本です。近年、プログラミングにより自動的に加工を行う数値制御式の工作機械が現場では主流になっていますが、技能という観点からは、いわゆる手加工による技能の重要性は変わりません。「機械加工職種」は、工作機械による金属等の切削加工、研削加工等を行う仕事を対象としています。「数値制御旋盤作業」は、いわゆるNC旋盤と呼ばれる「数値制御旋盤」を使用して切削加工を行う加工に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、加工順序決定、切削条件決定、ツーリング図作成、プロセスシート作成、プログラム入力などのプログラミング、各種切削工具の取付け・加工段取り、直線切削、円弧切削、ねじ切り、穴あけ・穴ぐり、切込み・切削速度の決定、切削工具の寿命判定などの数値制御旋盤加工に関する技能・知識となっており、2級に含まれている支障の調整、刃先の再研削などは含まれていないレベルです。併せて、工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。
機械加工(フライス盤作業)
機械加工とは、旋盤、フライス盤、ボール盤などの各種工作機械や切削工具を用いて金属材料などを加工することで、切削加工、研削加工等の様々な方法があります。製品の部品等を加工により作成するというまさにものづくりの基本です。近年、プログラミングにより自動的に加工を行う数値制御式の工作機械が現場では主流になっていますが、技能という観点からは、いわゆる手加工による技能の重要性は変わりません。「機械加工職種」は、工作機械による金属等の切削加工、研削加工等を行う仕事を対象としています。「フライス盤作業」は、被工作物を回転させて切削加工を行う「旋盤」に対して、被工作物は固定して、フライスと呼ばれる切削工具を回転させながら切削加工を行う「フライス盤」による切削加工に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、各種切削工具の取付け・加工段取り、平面・みぞの切削、切削工具の寿命判定、切削条件の決定などに関する技能・知識となっており、2級に含まれている、割出し、支障の調整などは含まれていないレベルです。併せて、工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。
機械加工(平面研削盤作業)
機械加工とは、旋盤、フライス盤、ボール盤などの各種工作機械や切削工具を用いて金属材料などを加工することで、切削加工、研削加工等の様々な方法があります。製品の部品等を加工により作成するというまさにものづくりの基本です。近年、プログラミングにより自動的に加工を行う数値制御式の工作機械が現場では主流になっていますが、技能という観点からは、いわゆる手加工による技能の重要性は変わりません。「機械加工職種」は、工作機械による金属等の切削加工、研削加工等を行う仕事を対象としています。平面研削盤は、工作物の平面をといし車の外周面又は側面により研削仕上げをする機械で、工作物は直線往復運動又は回転運動ををするテーブルの上に固体されています。「平面研削盤作業」は、「平面研削盤」による加工に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、研削といしの形直し・目直し・バランス調整等研削といしの加工段取り、研削加工、研削といしの選択・切込み及び研削速度の決定などに関する技能・知識となっており、2級に含まれている研削といしの取付け、支障の調整などは含まれていないレベルです。併せて、工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。
機械加工(マシニングセンタ作業)
機械加工とは、旋盤、フライス盤、ボール盤などの各種工作機械や切削工具を用いて金属材料などを加工することで、切削加工、研削加工等の様々な方法があります。製品の部品等を加工により作成するというまさにものづくりの基本です。近年、プログラミングにより自動的に加工を行う数値制御式の工作機械が現場では主流になっていますが、技能という観点からは、いわゆる手加工による技能の重要性は変わりません。「機械加工職種」は、工作機械による金属等の切削加工、研削加工等を行う仕事を対象としています。マシニングセンタとは、自動工具交換機能があり、フライス・穴あけ・中ぐり・ねじ立てなどの各種の加工ができる数値制御工作機械です。「マシニングセンタ作業」は、そのマシニングセンタによる加工に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、加工順序決定、工具通路図作成、切削条件決定、ツーリング図作成、プロセスシート作成、プログラム入力などのプログラミング、ツールプリセット、各種切削工具の取付け・加工段取り、各種切削加工、切削工具の寿命判定などに関する技能・知識となっており、2級に含まれている各種加工に関わる支障の調整などは含まれていないレベルです。併せて、工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。
建築板金 (内外装板金作業)
「板金加工」とは、薄い平らな金属を塑性加工することで、建築板金、自動車板金などの種類がありますが、「建築板金職種」は、建築物の屋根や外壁、ダクト(空気調和、換気、排煙、厨房排気用等の風導管)、水回り(キッチン流し台)などの建築板金工事の仕事を対象としています。なかでも「内外装板金作業」は屋根工事や雨どい、その他各種の内外装板金工事を行うために必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、段取り、曲面製品の板金作業、屋根・雨どい・壁・天井工事、はぜ組みによる接合作業、リベット締めによる組立作業、接合などの内外装板金工事などに関する技能・知識となっており、2級に含まれている溶接による接合は含まれていないレベルです。併せて、建築板金加工法一般、建築板金用機械・器工具一般、建築構造、製図、電気、安全衛生などに関する知識も含まれます。
工場板金 (曲げ板金作業)
「板金加工」とは、薄い平らな金属を曲げや打出しで加工することで、建築板金、自動車板金などの種類がありますが、「工場板金職種」は、主に各種工業製品に使われる金属薄板の加工・組立ての仕事を対象としています。「曲げ板金作業」は、板金加工の主流である曲げ加工による板金加工を行うために必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、展開図作成などの段取り、曲面のある製品の板金作業、板金加工用機械の操作・調整、板金製品のひずみ取り、リベット締めによる組立て、板金製品・部品の検査、器工具の選択・取扱い・修正などに関する技能・知識となっており、2級に含まれているはんだ付け・ろう付け・溶接による組立などは含まれていないレベルです。併せて、工場板金加工法一般、機械工作法、材料、製図、電気、安全衛生などに関する知識も含まれます。
工場板金 (打出し板金作業)
「板金加工」とは、薄い平らな金属を曲げや打出しで加工することで、建築板金、自動車板金などの種類がありますが、「工場板金職種」は、主に各種工業製品に使われる金属薄板の加工・組立ての仕事を対象としています。打出し板金は金属の薄板をハンマーなどで叩いて、微妙な曲面などの立体形状を作る加工法で、専用金型が不要であるため、試作品や極?量の単品製品製作に必要な加工法です。「打出し板金作業」は、打出し板金加工を行うために必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、展開図作成などの段取り、板金の打出し加工と絞り加工、縁折り・刈出し、表面仕上げ、板金製品のひずみ取り・変形修正、リベット締めによる組立、板金製品・部品の検査、器工具の選択・取扱い・修正などの板金作業に関する技能・知識となっており、2級に含まれている溶接・ろう付けによる組立などは含まれていないレベルです。併せて、工場板金加工法一般、機械工作法、材料、製図、電気、安全衛生などに関する知識も含まれます。
めっき(電気めっき作業)
「めっき」とは、腐食防止等のため金属等の材料表面に薄い金属を被覆することで、その方法によって電気めっき、化学めっき、溶融亜鉛めっきなどの種類があります。「めっき職種」は、めっきの仕事を対象としたものです。電気めっきは、めっきされる金属製品をマイナス極、付着させたい金属をプラス極にして電界液中で電流を流してめっきする方法です。「電気めっき作業」は、その方法によるめっき作業に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、めっき液の測定、めっき操作・簡単な引っかけの製作などに関する技能・知識となっており、2級に含まれているめっき液・処理液の調合・調整、めっき液の分析、前処理・後処理・皮膜のはく離などの電気めっき処理は含まれていないレベルです。併せて、めっき一般、安全衛生などに関する知識も含まれます。
仕上げ(機械組立仕上げ作業)
各種精密機器や機械部品を最終的な機器や部品に仕上げたり、組立てする際には、工作機械で加工を行い仕上げて、手作業により部品を加工、調整し、精度を高めたりする技能が重要になります。「仕上げ職種」は、手工具及び工作機械による機械部品の仕上げ及び組立ての仕事を対象としています。「機械組立て仕上げ作業」は、機械装置や部品などの仕上げ及び組立てに必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、機械装置の分解・組立て・調整・心出し、部品のはめ合せ・心出し、平面の摺り合せなどの機械組立仕上げ加工などに関する技能・知識となっており、初級技能者のレベルです。併せて、仕上げ法、機械要素、機械工作法、材料、製図、安全衛生などに関する知識も含まれます。
機械検査(機械検査作業)
「機械検査」は、各種測定機器などを用いて機械部品の検査を行うもので、製造現場での専門的な検査工程に限らず、共通的な基本技能として重要なものとなっています。「機械検査作業」「機械検査職種」は、機械部品の検査に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、測定機器の精度検査・調整、寸法・角度等の精密測定、部品の寸法・形状検査などの機械検査作業に関する初級技能者として必要な技能・知識となっており、併せて測定法、検査法、品質管理、機械要素、機械工作法、材料、製図、電気、安全衛生に関する知識が含まれています。3級は初級技能者のレベルです。
電子機器組立て(電子機器組立て作業)
携帯電話、各種電化製品、そして電子化が進む自動車など、小型・軽量化や高機能・高性能化が進むこれらの工業製品には、各種の電子機器が組み込まれています。電子機器は、抵抗器、コンデンサ、集積回路、マイクロプロセッサなど、種々の電子部品をプリント配線板に実装した電子回路を中心に構成されています。「電子機器組立て職種」「電子機器組立て作業」は、電子機器の組立て及びこれに伴う修理に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、電子機器組立ての作業段取り・組立て・据付け、電子回路の点検、などに関する技能・知識となっており、2級に含まれている電子機器の修理が含まれていないレベルです。併せて、電子機器、電子及び電気、組立て法、材料、製図、安全衛生に関する知識も含まれます。
電気機器組立て(配電盤・制御盤組立て作業)
「電気機器組立て職種」における電気機器は、回転電機、変圧機、配電盤・制御盤などの産業用機器を対象としています。「電気機器組立て職種」は、電気機器を組み立てたり、それに伴う電気系やメカニズム系の調整や検査を行ったりする仕事を対象としています。「配電盤・制御盤組立て作業」は、産業機器への電力供給を行うための配電盤・制御盤の組立て作業に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、配電盤・制御盤に関する、接続図による作業段取り、組立て及び加工、器具の取付け・配線及び接続、電気回路点検、簡単な修理などの組立て作業に関する技能・知識となっており、併せて電気機器組立て一般、電気、製図、機械工作法、材料、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。2級に含まれている配電盤・制御盤の据付け・調整や電気試験などは含まれていないレベルです。
シーケンス制御(シーケンス制御作業)
シーケンス制御は、機械設備等を電気制御回路によってあらかじめ定められた順序、手続きに従って自動的に動かすもので、工場内の自動化設備をはじめ、エレベーターや自動ドア等、さまざまな装置や設備に使われています。「シーケンス制御職種」「シーケンス制御作業」は、シーケンス制御作業に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、プログラマブルコントローラシステムの設計・製作・保全などの制御作業に関する技能・知識と、併せて、シーケンス制御法、メカトロニクス一般、電気、製図、機械工作法、安全衛生などに関する知識が含まれています。3級は初級技能者のレベルです。
プリント配線板製造(プリント配線板設計作業)
プリント配線板は多くの電子機器の主要な構成部品として使用されています。「プリント配線板製造職種」は、半導体等の電子部品を搭載・接続するためのプリント配線板を製造する仕事を対象としています。「プリント配線板設計作業」は、プリント配線板のパターン設計を行うために必要となる技能・知識を対象としています。3級の内容は、作業段取り、パターン設計、製造仕様作成などの設計作業に関する技能・知識と、併せてプリント配線板一般、電気回路・電子回路、プリント配線板製造法一般、実装、関係法規、安全衛生などに関する知識も含んでいます。
プリント配線板製造(プリント配線板製造作業)
プリント配線板は多くの電子機器の主要な構成要素として使用されています。「プリント配線板製造職種」は、半導体等の電子部品を搭載・接続するためのプリント配線板を製造する仕事を対象としています。「プリント配線板製造作業」は、プリント配線板製造を行うために必要となる技能・知識を対象としています。3級の内容は、材料加工、めっき、ペースト、パターン形成、エッチング・はく離、ソルダレジスト・マーク印刷、表面処理、試験・検査、品質保証などの製造作業に関する技能・知識となっており、2級に含まれている生産設計、ツール作成、実装は含まれていないレベルです。併せてプリント配線板一般、電気回路・電子回路、プリント配線板製造法一般、実装、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。
時計修理(時計修理作業)
日常生活に欠かせない時計には、機械式、電子式などの種類があるとともに、一つの時計には、数多くの機械部品や電気・電子部品が使われています。「時計修理職種」「時計修理作業」は、時計の修理に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、電池交換、歩度測定、カレンダー付携帯時計の表示合わせ、バンド交換、時計の仕上げ等の時計修理作業に関する技能・知識となっており、2級に含まれている故障診断、修理再生可否判定、交換部品の選定・交換などは含まれていないレベルです。併せて、時計、時計修理法、材料、電子・電気、安全衛生等に関する知識も含まれています。
内燃機関組立て(量産形内燃機関組立て作業)
内燃機関とは、機関内部で燃料を燃やし、熱エネルギーを機械エネルギーにかえて動力とする、いわゆる原動機やエンジンのことです。「内燃機関組立て職種」は、内燃機関の組立てや調整の仕事を対象としており、火花点火機関や圧縮点火機関などの内燃機関を構成する様々な構造やそれらの特徴を理解して、適切に組み立てたり、調整を行うことが求められます。「量産形内燃機関組立て作業」は、量産形の内燃機関組立ての作業に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、組立て用機器による内燃機関の組立て、内燃機関主要部の寸法・すき間等の測定・判定、燃料噴射時期・燃料噴射圧力・点火時期・弁間隙・トップクリアランス・調速装置等の調整などの組立て作業に関する技能・知識となっており、2級に含まれている内燃機関の運転及びそれに伴う調整は含まれていないレベルです。併せて、内燃機関、内燃機関組立て法、機械要素、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生に関する知識も含まれています。
冷凍空気調和機器施工(冷凍空気調和機器施工作業)
冷凍空気調和機器とは、冷凍、冷却や空気調和(温度、湿度や清浄度等を調整すること)を行う機器です。これらの機器を組み合わせたものとして、冷暖房設備、温湿度調整装置、換気装置、空気調節装置、乾燥装置、冷凍冷蔵装置、製氷装置等があります。「冷凍空気調和機器施工職種」「冷凍空気調和機器施工作業」は、冷凍、冷却及び空気調和機器の据付け及び整備に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、冷凍空気調和機器の据付け・分解・組立て・試運転調整、配管加工などに関する技能・知識となっており、併せて、冷凍空気調和一般、施工法、機器・設備の整備、材料、電気、製図、安全衛生などに関する知識も含まれています。3級は初級技能者のレベルです。
和裁(和服製作作業)
日本文化の象徴である和服は、日本のみならず海外においてもその美しさや裁断方法などが非常に高く評価されています。「和裁職種」「和服製作作業」は、和服の仕立てに必要となる技能・知識を対象としています。3級の内容は、裁断、縫製作業、仕上げなどの製作作業に関する技能・知識となっており、併せて、材料、服装美学一般、安全衛生などに関する知識も含まれています。実技試験課題は、女子用ながじゅばんの製作となっており、初級技能者のレベルです。
家具製作(家具手加工作業)
ストレスの多い現代社会では、木製家具の木の肌ざわりや木目模様には人の気持ちを癒す働きがあります。木製家具には、たんすや書棚のような「箱物類」と、机や椅子に見られる「脚物類」に大別されます。「家具製作職種」は、家具の製作の仕事を対象としています。「家具手加工作業」は、家具を手加工により製作するのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、現寸図の作成、木取り、家具の工作、金具類の取付けに関する技能・知識となっており、2級に含まれている型板及び定規の製作が含まれていないレベルです。併せて、家具一般、製図、安全衛生などに関する知識も含まれます。
プラスチック成形(射出成形作業)
プラスチック(合成樹脂)とは、熱と圧力を加えたり、又は冷却することにより所定の形に成形できる有機高分子化合物の総称です。プラスチック材料とその成形法にも様々な種類がありますが、一般には成形機、金型、周辺機器などにより成形品を完成させます。「プラスチック成形職種」は、その成形の仕事を対象としています。様々な成形法の中で、射出成形は、プラスチックを、金型に注入し、成形品を作る方法で、成形法の中で最も一般的なもので多くの製品製造に使用されています。「射出成形作業」は、射出成形によるプラスチック加工に必要となる技能・知識を対象としています。3級の内容は、射出成形機による成形加工に関する技能・知識で、併せて、プラスチック成形法一般、電気、安全衛生などに関する知識も含まれています。3級は初級技能者のレベルです。
建築大工(大工工事作業)
主に木造住宅などの木造建築物の仕事をしている職人の方々は、いわゆる「大工さん」と呼ばれています。近年、構造物の加工は工場でのプレカットも増えていますが、現場での仕上げ調整などに手加工の技能は不可欠です。「建築大工職種」「大工工事作業」は、木造建築物の大工工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、水盛り・遣方(やりかた)・墨出し、木取り、墨付け、仕口・継手の工作、軸組、和小屋組・洋小屋組の製作、床組みなどの工事作業に関する技能・知識となっており、2級に含まれている内部・外部・開口部回りの造作、建築用木材の種類の判定、矩計製作の技能は含まれていないレベルです。併せて、建築構造、規矩(きく)術、施工法、材料、製図、安全衛生に関する知識も含まれています。
かわらぶき(かわらぶき作業)
粘土などを成形し、焼成した瓦は、古くから建物の屋根葺き材として使われており、その種類も産地などにより様々なものがあります。「かわらぶき職種」「かわらぶき作業」は、瓦を屋根に葺く仕事である「かわらぶき」をするのに必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、かわら選定・寸法取り・かわら割付けなどの段取り、かわら合せ・ふき仕上げ・土の練合せなどのかわらぶき、かわらぶき屋根の補修などの作業に関する技能・知識と、併せて、屋根、施工法、材料、建築概要、製図、安全衛生などに関する知識も含まれています。
とび(とび作業)
とび職の作業は、建築・土木工事現場の多様化により作業内容も変化するとともに、広範囲となっています。ただ、建築・土木現場で現場の要として果たす重要な役割に変化はありません。「とび職種」「とび作業」は、とび工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、とび作業の段取り、仮設の建設物等の組立て・解体、建設工事に使用する材料運搬などに関する技能・知識となっており、2級に含まれているコンクリート打診、ひき家作業、掘削・土止め・地業、玉掛けなどが含まれていないレベルです。併せて、施工法、材料、建築構造、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。
左官(左官作業)
建築の仕上げ工程として、「左官」の歴史は古く、今から約1300年前の飛鳥時代にまで遡ります。装飾性、耐久性、快適性を目的とした左官作業ですが、近年では消費者の健康志向を背景に土壁や漆喰が見直されています。「左官職種」「左官作業」は、左官工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、簡単な墨出し、せっこうプラスター塗り・セメントモルタル塗り用左官材料の調合・練合せ、下塗り・むら直し・中塗り・上塗り、せっこうプラスター塗り・セメントモルタル塗り・床塗りの施工、左官用材料の種類判別などの左官工事施工などに関する技能・知識となっており、2級に含まれているちりまわり塗り、ぬき伏せ、下げお打ち、しっくい塗り、ドロマイトプラスター塗りなどが含まれていないレベルです。併せて、施工法、材料、建築構造、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。
ブロック建築(コンクリートブロック工事作業)
建築用コンクリートブロックは、補強コンクリートブロック造やブロック塀などの様々な部分に使われています。一般には鉄筋を使用しながらコンクリートブロックを積み重ねて施工されます。「ブロック建築職種」「コンクリートブロック工事作業」は、コンクリートブロック工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、施工図作成、墨出し・やりかた、コンクリートブロック及び縦筋の割付け、コンクリートブロックの選定、目地モルタル・充填モルタルの調合・練り混ぜ、鉄筋の組立て、組積、コンクリートの充てん、目地ずり・化粧目地仕上げなどの施工などに関する技能・知識となっており、2級に含まれているコンクリートブロックの加工、鉄筋の加工、型枠の加工などが含まれていないレベルです。併せて、建築構造、施工法、材料、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。
配管(建築配管作業)
「配管」とは、広い意味では水、蒸気、ガスなどの流体を配送するため、管、継手、弁などを取り付けることです。「配管職種」は、これらの配管に関する仕事を対象としています。「建築配管作業」は、主として建築物に使われている給排水配管の配管工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、鋼管・銅管・プラスチック管(硬質ポリ塩化ビニル管)の切断・曲げ・接合、配管・機器類の取付けなどの配管作業に関する技能・知識となっており、2級に含まれている心出し、材料取り、ステンレス鋼管等の加工などは含まれていないレベルです。併せて、施工法一般、材料、製図、安全衛生などに関する知識も含まれています。
型枠施工(型枠工事作業)
「型枠」は、コンクリートを使用して建物等を建設する際、コンクリートを流し入れ、所定の形状、寸法に保ち固めるために使用される枠組のことで、その枠組を製作・施工することを型枠工事と呼んでいます。「型枠施工職種」「型枠工事作業」は、型枠工事を行うのに必要な技能・知識を対象としています。内容は、せき板の割付け、型枠の下ごしらえ、型枠の組立て、型枠の解体などの工事作業に関する技能・知識となっており、2級に含まれている墨出し、現寸図作成などが含まれていないレベルです。併せて施工法、材料、建築構造・土木構造、製図、関係法規、安全衛生に関する知識なども含まれます。
鉄筋施工(鉄筋施工図作成作業)
「鉄筋」は、引張りに強く、曲がりや熱に弱い棒状の鋼材で、コンクリート中に埋め込むことで両者の長所を生かし欠点を補う構造となります。これは鉄筋コンクリート構造(RC造)と呼ばれ、現在、一般的に使用されている構造となっています。「鉄筋施工職種」は、鉄筋工事施工の仕事を対象としています。鉄筋コンクリート構造の施工を行う場合、建物の基礎、柱、はり、スラブなどの各箇所毎に使用する鉄筋の加工形状・組立状態・使用本数などを詳細に示した図面を鉄筋施工図といいます。「鉄筋施工図作成作業」は、その鉄筋施工図を作成するのに必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、躯体施工図等による簡単な鉄筋施工図作成などの鉄筋施工図作成作業に関する技能・知識と、併せて、建築構造、施工法、材料、建築設計図、安全衛生などに関する知識も含まれています。
鉄筋施工(鉄筋組立て作業)
「鉄筋」は、引張りに強く、曲がりや熱に弱い棒状の鋼材で、コンクリート中に埋め込むことで両者の長所を生かし欠点を補う構造となります。これは鉄筋コンクリート構造(RC造)と呼ばれ、現在、一般的に使用されている構造となっています。「鉄筋施工職種」は、鉄筋工事施工の仕事を対象としています。「鉄筋組立て作業」は、鉄筋組立てを行うのに必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、構造詳細図・鉄筋施工図による鉄筋組立てに関する技能・知識となっており、2級に含まれている鉄筋組立ての段取り、鉄筋・鉄筋加工材の選定、鉄筋工事の良否判定などが含まれていないレベルです。併せて、建築構造、施工法、材料、建築設計図、安全衛生などに関する知識も含まれています。
テクニカルイラストレーション(テクニカルイラストレーション手書き作業)
テクニカルイラストレーションは、各種工業製品などのカタログ、取扱説明書、特許図などに用いられる製品、部品などの立体図です。組立図や部品図からだけでは品物の形を読み取れない場合、平面図から各種投影図法を用いて作成した立体図を見ると、理解がしやすくなります。「テクニカルイラストレーション職種」は、そのように人の理解を助ける立体図を作成する仕事を対象としています。テクニカルイラストレーションを作成する方法は、CADアプリケーションを用いて作成する方法と、手書きで作成する方法とに分かれます。「テクニカルイラストレーション手書き作業」は、手書きによるテクニカルイラストレーション作成に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、手書きによる立体外観図(姿図)の作図に関する技能・知識となっています。併せて、製図、立体図作成法、CADなどに関する知識も含まれています。3級は初級技能者のレベルです。
テクニカルイラストレーション(テクニカルイラストレーションCAD作業)
テクニカルイラストレーションは、各種工業製品などのカタログ、取扱説明書、特許図などに用いられる製品、部品などの立体図です。組立図や部品図からだけでは品物の形を読み取れない場合、平面図から各種投影図法を用いて作成した立体図を見ると、理解がしやすくなります。「テクニカルイラストレーション職種」は、そのように人の理解を助ける立体図を作成する仕事を対象としています。テクニカルイラストレーションを作成する方法は、CADアプリケーションを用いて作成する方法と、手書きで作成する方法とに分かれます。「テクニカルイラストレーションCAD作業」は、CADによるテクニカルイラストレーション作成に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、CADによる立体外観図(姿図)の作図に関する技能・知識となっています。併せて、製図、立体図作成法、CADなどに関する知識も含まれています。3級は初級技能者のレベルです。
機械・プラント製図(機械製図手書き作業)
「機械・プラント製図職種」は、機械製図及びプラント製図(プラント配管製図)の仕事を対象としています。機械製図は機械工業の分野で使用する機械装置などの部品図・組立図を対象としています。プラント製図は化学工場などのプラント施設の各種設備機器などの部品図・組立図等を対象としています。いずれも製品作成現場やプラント施設では最終製品価値に影響を与える重要な役割を担っています。「機械製図手書き作業」は、手書きによる機械製図作成に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、簡単な構造の機械装置の組立図と指示事項による部品図作成などの手書きによる機械製図作業に関する技能・知識となっています。併せて、製図一般、材料、材料力学一般、溶接一般、力学・液体・熱・電気などの基礎、機械製図法などに関する知識も含まれています。3級は初級技能者のレベルです。
機械・プラント製図(機械製図CAD作業)
「機械・プラント製図職種」は、機械製図及びプラント製図(プラント配管製図)の仕事を対象としています。機械製図は機械工業の分野で使用する機械装置などの部品図・組立図を対象としています。プラント製図は化学工場などのプラント施設の各種設備機器などの部品図・組立図等を対象としています。いずれも製品作成現場やプラント施設では最終製品価値に影響を与える重要な役割を担っています。「機械製図CAD作業」は、CADによる機械製図作成に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、簡単な構造の機械装置の組立図と指示事項による部品図作成などの手書きによる機械製図作業に関する技能・知識となっています。併せて、製図一般、材料、材料力学一般、溶接一般、力学・液体・熱・電気などの基礎、機械製図法などに関する知識も含まれています。3級は初級技能者のレベルです。
電気製図(配電盤・制御盤製図作業)
電気製図とは、電気設備・機器などの配線図や組立図など電気に関する機能や構造・配置を描いた図面を作成することであり、定められた各種記号、製図方法などに則り作成しなければなりません。「電気製図職種」「配電盤・制御盤製図作業」は、電気設備のうち、配電盤・制御盤の製図に必要な技能・知識を対象としています。3級レベルの内容は、配電盤・制御盤の配置図・組立図の作成、簡単な配電盤・制御盤の接続図作成などの製図作業に関する技能・知識と併せて、製図、配電盤・制御盤一般、電気、材料などに関する知識も含まれています。2級に含まれている配電盤・制御盤の図面の検査・修正は含まれていないレベルです。なお、現在はCAD(コンピュータを用いた製図・設計)がほとんどですが、製図の基礎を理解することを踏まえ、手書き作業による実技試験としています。
化学分析(化学分析作業)
物質を構成している元素、イオン、化合物などの化学的成分の種類や量などを明らかにすることが化学分析です。その方法には、目的や対象により各種の方法があります。化学分析は、医療・食品・環境・材料など社会的に広い分野で利用されており、重要な役割を持っています。「化学分析職種」「化学分析作業」は、化学的成分の分析に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、試薬・標準溶液の調製、定性分析、重量分析、容量分析、機器分析などに関する技能・知識と、併せて、化学分析法、化学一般、安全衛生に関する知識も含まれます。3級は初級技能者のレベルです。
貴金属装身具製作(貴金属装身具製作作業)
貴金属装身具は、主に金、白金(プラチナ)と銀などの貴金属と、ダイヤモンド、真珠などの宝石類を用いた、指輪、ネックレスなどの装身具のことで、一般にはジュエリーと呼ばれています。「貴金属装身具製作職種」「貴金属装身具製作作業」は、貴金属装身具の製作に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、糸のこ、やすりがけ、ろう付け、研磨などの貴金属装身具の細工・加工に関する技能・知識と、併せて、貴金属装材料、装身具製作技法、宝石の基本、デザイン・製図、電気・ガス、安全衛生などに関する知識も含まれています。3級は初級技能者のレベルです。
塗装(金属塗装作業)
塗装とは、塗料を用いて被塗装物を塗膜で覆うことであり、その目的は主として、保護、美装、機能性の付与等です。「塗装職種」は塗装をする仕事を対象としており、被塗装物の種類、目的等によって各作業に分かれています。「金属塗装作業」は、金属を塗装するのに必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、素地調整、養生、塗り、研ぎなどに関する技能・知識となっており、2級に含まれているへら調整、下地材の調合・下地付け、塗料の調合・色合わせ、仕上げ、膜厚・塗り色判定、塗膜修整などが含まれていないレベルです。併せて、塗装一般、材料、安全衛生などに関する知識も含まれています。
広告美術仕上げ(広告面粘着シート仕上げ作業)
看板、広告幕、広告塔など広告物には様々なものがありますが、その形状や色彩は景観に影響を与えるため景観形成の側面から、その設置は歩道に面したビル壁面に対しアンカーボルトなどで固定されるため安全の面から、各種の法律や条例により規制が設けられています。「広告美術仕上げ職種」は、広告物の広告部分の製作の仕事を対象としています。広告に使われている材料には様々なものがありますが、「広告面粘着シート仕上げ作業」は、広告板の粘着シート仕上げを行うのに必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、広告面のデザイン構成・レイアウトの基礎、カッティング、ベース貼り、文字・図形の転着などに関するに技能・知識となっており、初級技能者として必要なレベルです。併せて、施工法一般、材料、デザイン、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。
舞台機構調整(音響機構調整作業)
劇場やホールの舞台では、スピーカ、スポットライト、緞帳、大道具等様々な設備・装置・機器等が使用されています。広い意味でそれらは舞台機構と呼ばれています。「舞台機構調整職種」「音響機構調整作業」は、それらのうち、劇場・ホール等の舞台における音響機構の調整操作に必要な技能・知識を対象としています。マイクロホンやスピーカ等、各種音響機器を催し物に適した配置・操作などを行う能力が求められます。3級の内容は、音響デザインの理解、音の弁別・音楽識別、音響機器の配置・接続・操作・点検などの調整作業に関する技能・知識となっており、2級に含まれている音響の判定、編集操作などが含まれていないレベルです。併せて、舞台一般、音響機構調整法、電気、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれています。
写真(肖像写真デジタル作業)
写真は、約200年前にフランスで発明され、今日まで様々な技術が開発されています。ダゲレオタイプと呼ばれる銀板写真から、今日のフィルムを用いないデジタル写真へと変化を続けています。写真の用途も、広告写真、報道写真、肖像写真、芸術写真と様々なものがありますが、技能検定の「写真職種」は、いわゆる写真館で人物写真を撮影する肖像写真の撮影・製作の仕事を対象としています。3級「肖像写真デジタル作業」は、基本的なデジタルカメラによる撮影と基本的なデジタル画像処理による写真製作に必要な技能・知識を対象としています。内容は、写真撮影、画像処理・編集作業、修復、出力、仕上げ、装丁などに関する技能・知識となっており、併せて、写真一般、写真機材、撮影法、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれます。
商品装飾展示(商品装飾展示作業)
「商品装飾展示」とは、ビジュアルマーチャンダイジング(VMD)の考え方をもとに、店舗においてマーチャンダイジングを的確にお客様に視覚伝達をするための商品プレゼンテーション技能及び技術のことです。「商品装飾展示技能士」はマーチャンダイズプレゼンテーションのプロフッショナルであり、店舗や企業におけるVMD担当者として、常に柔軟で効果的な売り場作りと商品プレゼンテーションを担う重要かつ専門的な存在と言えます。「商品装飾展示職種」「商品装飾展示作業」は、商品の魅力的な見せ方に必要な技能・知識を対象としています。3級の内容は、商品特性に基づくプレゼンテーション手法(ピニング・テグスワーク・パディング・ハンギング等)に関する技能・知識となっており、2級に含まれている商品装飾展示のデザインなどは含まれていない初級技能者としてのレベルです。併せて、ビジュアルマーチャンダイジング、材料、関係法規、安全衛生などの知識も含まれます。
フラワー装飾(フラワー装飾作業)
結婚式のブラダルブーケ、宴会場等の装飾花、葬式場の祭壇の装飾花等、フラワー装飾された装飾品には様々なものがあり、使われている材料も生花を中心に、ドライフラワーや各種容器、リボン等があります。「フラワー装飾職種」「フラワー装飾作業」は、これらの生花等による花環、花束等の製作及び会場祭壇等の装飾に必要となる技能・知識を対象としています。3級の内容は、デザインプランの作成、ブライダルブーケ・コサージ・花束・アレンジメントによるフラワー装飾品の製作、装飾品の配置、維持管理、リボンの製作・包装、水揚げなどに関する技能・知識となっており、初級技能者のレベルです。併せて、フラワー装飾一般、フラワー装飾作業法、材料、植物一般、安全衛生などの知識も含まれます。