ものづくり基盤強化

職種紹介

安全で快適な生活を支える「縁の下の力持ち」。

温室効果ガスによる温暖化やエネルギー問題などといった様々な環境問題が深刻化する中、「冷凍技術」やそれを応用した「ヒートポンプ暖房技術」の果たす役割は極めて重要なものとなってきています。また、食糧問題に関しても、安全な食料を新鮮な状態で凍結保存し確実に消費者へ届ける上で、冷凍技術はなくてはならないものです。このように、安全で快適な生活を支える「縁の下の力持ち」であること、それが冷凍技術者の誇りです。
第45回技能五輪 優秀作品
第45回技能五輪 優秀作品

競技のポイント

より美しく、かつ高い気密性を確保したフロンガス冷媒配管施工に挑む。

選手たちは、冷凍装置の中の冷媒ガス(フロン)が流れる配管部分を作っています。今回の課題は、様々な太さ(内径約1.5~20ミリ)の銅配管を用いたフロンガス冷媒配管設備の加工課題で、技能検定1級課題に技能五輪国際大会に出題された異種金属の接合要素などを付加した、極めて難度の高いものとなっています。厳しい寸法精度をクリアし、なおかつロウ付け接合部の美しさや空気の25倍の圧力でもガス漏れを起こさない高い気密性の保持など、選手はハイレベルな技能を要求されます。

魅力

多様化する施工現場のニーズにあわせ、「一品料理」で設備を仕上げる。

エアコンや業務用冷凍庫などのいわゆる冷凍空調機器は、それがいかに優れた製品であっても本体だけでは全く機能せず、確実な冷媒配管工事や配線工事などが行なわれて初めて100%の能力を発揮します。このように、様々な施工現場の状況にあわせてベストな設備を完成させる。このことは冷凍空調技術者たちの技術力にかかっています。この責任の重さ、これがこの仕事の大きな魅力の一つです。
第45回技能五輪大会競技風景
第45回技能五輪大会競技風景

将来性

環境問題や食糧問題解決のカギを握る。

オゾン層を全く破壊しない冷媒ガスや、環境に悪影響を及ぼさない自然冷媒ガスの開発など、冷凍技術をとりまく技術革新は目ざましいものがあり、冷凍空調機器の省エネ性能も大幅にアップしてきました。その様な中にあって、冷凍空調設備の確実な工事施工と適切な保守サービスなど、冷凍技術者の担う責任は一層大きなものとなっています。

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