ものづくり基盤強化

技の交響曲（シンフォニー）。

理容の技術は、ひとりひとりの手が奏でる小気味よいリズムが、交響曲（シンフォニー）を奏でるように人々の心に静かに染み渡ります・・・。髪の毛一本一本を捉える確かなカッティングワークと、毛髪を受け止めるコームワークがみごとに融合されます。技術者というオーケストラの指揮のもと、その人らしさが輝くように、繊細なる注意を払って行われる技術の数々・・・。あなたも、自分だけの交響曲（シンフォニー）を体験してみてはいかがでしょうか。

第45回技能五輪 優秀作品

新たな理容の可能性に挑んだ、若い感性と技の冴え。

• 課題1：ファッションヘアカット&カラー
  選手がイメージするヘアスタイルの設計図（デザイン図）やカラー指示図をあらかじめ作成し、それに沿った作品を創り上げます。
• 課題2：クラシックヘア&ブロードライ
  理容技術の粋といえる、後頭部の髪のぼかし（色彩）と正面から見たフォルムの面と艶の織り成す絶妙な美しさがポイントです。
• 課題3：パーマネントウェーブ&ヘアカット
  パーマネントウェーブを活かし、カット・テクニックとフィンガーセットによる創造性と技術性の調和がポイントです。
• 課題4：プログレッシブヘアスタイル（写真解釈）
  当日提示された写真を正確に解釈し、同様のカット、質感を表現する競技です。写真のスタイルの再現性がみどころです。

優美な心温まる芸術 -理容-。

理容の技術は、手から繰り広げられる優美な芸術です。ハサミとクシが醸し出す、熟練の技の数々・・・。髪の毛を捉えるハサミの小気味よいリズムが心に響くとき、人の心は癒され、優しさと共に生き返ります。また、シェービングの泡がふんわりと肌に触れたとき、人の心は温かくなり、ピンク色に輝きます。優しさが求められる現代、理容の技術は人々を幸せにします・・・。

第45回技能五輪大会競技風景

幸せな人生への扉・・・。

高齢化社会の中で、若さと健康は、私たちひとりひとりの必須条件です。髪は、若さのバロメーターといわれ、個々の個性の演出にも欠かせない大切なファクターです。理容の技術は、サインポールのテーマカラーでも表現されている血液の動脈と静脈を正しく促すための技術であり、ただ単なる髪を切る・・・という外面にとらわれることなく、心身共に健康になってもらいたいという願いの込められた奥の深い技術です。技術の中に込められている若さと健康に対する思いの深さが、お客様をリラックスさせ、輝かせる・・・。人の手から生まれる高度なテクニックはミリ単位の芸術です。人々を幸せな毎日へと導く扉・・・。それが、理容師の幸福産業としての願いなのです。