ものづくり基盤強化

職種紹介

花との会話を求めて。

花を愛し、その美しさにひかれ、花作りを楽しむ心は万国共通です。フラワー装飾は生花を中心とした花器付盛花や花束、籠花、結婚式やパーティのブーケ、コサージ、会場や卓上の装飾、ウインドーディスプレーなどフラワー装飾品を制作するために必要な技能です。いつでも、どこでも人の心に安らぎと潤いをもたらすフラワー装飾にあこがれ、興味を示す人にとって心踊る世界です。
第45回技能五輪 優秀作品
第45回技能五輪 優秀作品

競技のポイント

生きている花や植物、それらの新たな美しさを技術・創造性・感性でみせる!

各競技者が描いたスケッチに基づいて花束、ブライダルブーケ、テーブルデコレーションの3点を製作。デザインは自由。アイデアと感性が技術を駆使して作品となります。菊を中心とした秋の花や、葉物など約200本の花材とリボンやビーズ、吸収性スポンジなどが支給されます。支給花材・資材をどの課題に使用するのかは競技者自身が決めます。技術はもちろんのこと競技者自身のアイデアと感性が試されます。

魅力

プロとしての自信と喜び。

祝う、喜ぶ、慰める、いろいろな気持ちを伝えさまざまな場面を演出する花。時と場合に応じて花束やアレンジメントや空間全体を飾るデコレーションなど、そのデザインや形態は腕のみせどころです。催し会場の装飾では企画や趣旨を理解し、クライアントの希望を受け入れて生花で演出します。そのための器や小道具、器材などの関連知識も必要です。それは花束やアレンジメントなどの場合も同じことが言えます。生花だけではなく、日ごろいろいろな分野に興味を持つことでフラワー装飾に生かされます。クライアントの要望を受け入れさらに自分からも提案できる技能と感性で心を込めて作るものを喜んでいただけることが、プロとしての自信と喜びになります。
第45回技能五輪大会競技風景
第45回技能五輪大会競技風景

将来性

より身近なやすらぎのエッセンスへ。

花や植物はやすらぎを与えてくれます。自然の美しい色や姿はもちろんのこと、香りも重要な要素です。演出や儀式、贈り物としてだけではなく、生活の中で家族や自分のために求める傾向が増えています。本来美しい花の魅力をよりいっそう引き立て新たな美しさを引き出し、小さなものから大きなものまで作ることのできるフラワー装飾の技能者として、活躍の場を広げることが可能です。そして、殺伐とした時代に天の恵みである植物が人に伝えてくれるやさしさや、思いやりが伝わるような花の造形活動を通して社会貢献ができ、人々の心が豊かになるようお手伝いができればさらに喜びとなるでしょう。

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