ものづくり基盤強化

職種紹介

「旋盤」は、工作機械の代表選手。

「フライス盤」は機械工作の現場で活躍する重要な工作機械です。工作物(加工する材料)を前後・左右・上下に動かし、定位置で回転しているフライス(回転切削工具)で、その工作物を高精度に加工します。金属の平面加工や溝加工、穴加工などが得意で、平面の組み合わせによる立体形状の部品を製作するときなどに重要な役割を果たしています。競技では、精度はもちろん見た目の美しさも求められるため、より高度な技能が必要です。
第45回技能五輪 優秀作品
第45回技能五輪 優秀作品

競技のポイント

0.01mmを競う道具と手順、競技は段取りから始まっている。

ひざ形立てフライス盤を使用し、フライス盤の要素作業(六面体、直溝、勾配溝、T溝、蟻溝、穴加工など)で構成された競技用課題を競技時間内(5時間30分)に作製し、その出来映えを競います。要求機能、加工精度、制限時間等から、課題の難易度は非常に高いです。 ・課題は事前に公表され、選手はあらかじめ加工工程や作業時間等を検討し、必要な切削工具や測定器具、作業工具を準備します。そして、練習を通して技術・技能を向上、熟練します。・競技会では、準備した切削工具等を持ち込み、抽選で決められたフライス盤の精度を確認したり、簡単な調整をしたうえで課題を製作し、提出します。

魅力

段取りをこなし、緻密な加工をこなす。

「フライス盤」は"段取りに始まる"といわれるほど準備が大切な職種です。切削工具や作業工具、測定器具など、総数が数十にも及ぶ道具類を選択し、効率的な作業手順を決めるには、加工図面の読み込みと機能的な公差配分が欠かせません。しかも、そうした道具や手順をこなすための技能の熟練によって自らが成長し、0.01mmのレベルの高精度な加工ができるようになります。
第45回技能五輪大会競技風景
第45回技能五輪大会競技風景

将来性

機械加工の双璧として、ものづくりの明日を担う。

機械工作の現場において、その代表ともいえる旋盤は主に円筒形状の加工に使われますが、その旋盤と双璧を成して重要な「フライス盤」は、主として平面構成の立体的形状の加工を担って活躍しています。そして、これからも機械加工に欠かせない重要な職種として、明日の製品づくりでも着実に活躍し続けます。

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