ものづくり基盤強化

職種紹介

機械・電子・情報工学を融合した新たな技術。

「メカトロニクス」は、メカニクス(機械工学)とエレクトロニクス(電子工学)、そしてインフォマティクス(情報工学)の3分野から成る新しい技術領域。メカトロニクス技能者は、その総合的な知識を駆使して、工場の製造プラントの設計、据付、プログラミング、始運転および保守の仕事に携わります。時代の変化とともに、知識の幅と深さが要求される新しい職種で「生産自動化技術者」とも言えます。生産設備を支える産業技術として発展し続けています。
第45回技能五輪 優秀作品
第45回技能五輪 優秀作品

競技のポイント

生産現場を想定し、知と技とチームワークを競う。

課題は実際の生産現場と同じような FA(生産自動化)モデルを使って競技し、装置の設計、組立、調整能力や、プログラミング、ネットワーク運転、トラブルシューティングなどの能力を競います。その競技のポイントは、新規ステーション(Unknown Station)を完成させたら最初に標準課題をできるだけ短時間でこなすこと、次にできるだけ多くの応用課題をこなすことです。競技装置には選手がはじめて見る Unknown Station や Unknown Parts が含まれます。これらを理解するためには、機械的なセンスが必要です。また、トラブルシューティングでは、生産設備の保守管理能力が問われます。

魅力

チーム全員の知と技で、プラント成功へと導く。

メカトロニクスは、機械・電子・情報工学の幅広い知識が必要で、チームワークが大切とされる職種。そのため、競技も2人でペアを組んで挑戦します。自分たちの知識と技能と知恵を総動員して設計したプラントが、順調に動き始めた時の感動を皆で味わう、この職種ならではの醍醐味です。
第45回技能五輪大会競技風景
第45回技能五輪大会競技風景

将来性

工場管理の総合技術として、期待が高まる。

機械・電子・情報工学の総合的な知識で、工場の生産設備の設計から始運転、保守までをカバーするメカトロニクス技術者。将来的には、製品の質と量の管理だけでなく、工場技術者のマンパワーの管理までを網羅する「工場管理技術者」としての役割も期待され、明日の産業社会の発展を担います。

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