◆体験することの大切さ
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図5:グループワーク募集ポスター
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幼児・児童・生徒・学生・社会人・親・管理職・役員など、それぞれの年齢(ステージ)や社会的な役割に応じて、人間関係を構築し維持するのはすべての人の発達課題である。学生の時期に学生としての発達課題を乗り越えておかないと、社会に出てから人間関係で苦労する。
また、キャリアについて言えば、挑戦的で難易度の高い課題を与えれば人は成長するのかというと、そうではない。人の学びには階層性があり順序がある。キャリアの段階によって、積むべき経験も変わってくる。
ところが同じような経験をしても、そこから何を学んだかは個人によって異なることがある。学びに差が出るのは、経験の「意味づけ」が異なるからである。経験から学ぶ力の基礎は、個人が抱く「生き方」、仕事に対する「考え方」といったものであり、自己や他者に対して肯定的であるか否定的であるかといった「人生態度」や「心の構え方」といったものに基づく。
「生き方」、仕事に対する「考え方」というものは、「自分のために働く」、自己実現と、自分以外の「他者のために働く」ことに大別されるが、この2つのバランスを取ることを意識することが必要である。とりわけ仕事に対する考え方は、(1)「好奇心・興味・関心」、(2)「チャレンジ心」、他者の話を(3)「聞ける」「受け止める」素直さを持った人ほど成長できる。
「何かを学ぶためには、自分で体験する以上に良い方法はない」。これはアインシュタインの言葉であるが、個人の能力開発は教室の授業だけで形成されるものではなく、体験によって積み重ねられていくものである。体験を踏まえ"気づき"の循環を作り出していくのが教育機関の使命であると思う。
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