キャリア形成推進マガジン
フロントライン == キャリア開発の最前線 ==
 

2010年9月10日配信
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教育現場のキャリア・カウンセラーは・・・
=== 楽しく学ぶ グループワーク ===
【3】
 ソニー学園 湘北短期大学 キャリアサポート部 部長 近藤 章雄
◆成長が実感できるグループワーク
図3:グループ・アプローチ・サイクル
図3:グループ・アプローチ・サイクル

 社会性を身につけ組織の中で働くためには、コミュニケーション力(相手の意見を「理解する」、自分の意見を「主張する」、あるいは「表現する」)が求められるため、学生のコミュニケーション力の強化は不可欠なことである。しかし、アルバイト経験などから与えられた仕事を無難にこなすことに慣れすぎたマニュアル人間的な学生が増えている。こうした学生たちは、課題にはすべて答えが用意されていると思い込んでいる。そのため、課題発見力、課題解決のための創造的発想(考える力)が身についていない。

 そこで、グループ・アプローチ(SGE、体験学習)では、小集団活動として結果を求めることよりは、課題解決のプロセスを重視している。アルバイト経験(労力の提供)とは異なり、周りの人と積極的に関るように次のように構成されている。(1)考える(創造的に)、(2)他人の意見を聞く(背景を理解する)、(3)自分の意見を主張する(説得をする)、(4)食い違っている意見は調整する(妥当解を求める)。(5)グループ内および全員に対し発表(プレゼンテーション)。

 またこれらのプログラムの進行の中では、次のような要素を取り入れて、学生の多面的な成長の機会としている。

全体・グループ内で発表を繰り返すことで、スタイルやマナーなど外見的に好感をもたれる態度・姿勢の指導も同時に行っていく。
「課題」「心の構え」「解決手段」など目に見えない感情や考え方など内面的な部分と、目に見える「態度」「立ち居振る舞い」など外面的部分。この生活スタイルの両面を、ゲームや小講義をとおして、楽しみながら分析・観察を行って"気づき"を促す。
振り返り(シェアリング)として、自分と他の参加者の考え方の違いや共通点などの個人の気づきを促し、また、他の参加者と共有することで、グループと個人が互いに影響を及ぼし合って成長する。

図4:グループワークの特徴
図4:グループワークの特徴

 このように、グループワークは、自他共に成長を実感できる満足度の高いものであることを目指してる。

 構成的グループ・エンカウンターは、健全で健康的な人を対象に、予防的に行なわれるものである。その受け止め方は人によって様々であり、何回やればこれで終わりというものではなく、その時々によって気づくものも違うため、参加を重ねるごとに自己洞察が深まり、参加者の行動変化に繋がる。

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