![]() |
◆ 2007年8月10日配信 ◆ |
【 キャリア ナウ 一覧へ戻る 】 | ||
| 企業社会の変化とこれからの働き方を考える
~ その3 ~
「多様な人材の活用」、そして「働かせ方」の多様化から「働き方」の多様化へ |
|
|
||||||
現在、わが国企業の多くが、産業構造の変化やグローバル経済をはじめとする、競争の激化、急速に進む少子高齢化、景気の変動等様々な環境変化に合理的に対応すべく、雇用の流動化や雇用の柔軟性と呼ばれる人事戦略を進めていることは既に述べたところである。このような人事戦略は、一方では正規社員を対象とした雇用調整や人事制度面での個別管理等と、他方ではパートやアルバイトさらには派遣等の積極的活用という非正規雇用の拡大という2つの組み合わせにより実施されている。こうした相互に密接に関連する人事戦略が、象徴的に「働き方の多様化」と呼ばれる現在の雇用・就業形態の変化をつくり出しているのである。こうした多様化する雇用・就業形態の下で、企業にとっての重要な人事戦略(労働者の側からみるとキャリア形成の必須の条件)は、既に前々回、前回と述べてきたように個人評価における「客観性・公平性・納得性」の確保である。このことは、単に正規社員だけにとどまらず、非正規社員との関係においても重要である。とりわけ、非正規社員の積極的能力発揮ということからは、正規・非正規間の処遇について客観的な評価基準の確立と処遇の公平性・納得性が強く求められるところである。実際に、人事戦略として重要なことは、正規・非正規を問わず、各人の仕事(その具体的内容をはじめ、責任、権限、労働時間、拘束の度合等)に応じた賃金その他の処遇そして人事管理を行っていくということになる。 | |||
|
| ▲このページのTOPに戻る |