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4 従業員にとっての「職業能力評価基準」
今回の研修は、スキルアップそのものを目的とする内容ではありませんでしたが、「職務経歴の振り返り」、「実務スキル・環境変化への対応力・基本スキル(発揮能力)の現状把握」にウエイトを置くことによって、受講者個々の自己理解を促進し、これからの能力開発の目標設定について有意義な検討を行う機会になりました。
キャリアシートなどのような「自己理解の支援ツール」は一般に知られていますが、「現場の実務スキルについて自ら確認ができるツール」は一般的ではないようです。そこで今回の研修では、「職業能力評価基準」を基にして、「実務スキルの確認表」を開発して使用しましたが、「今までの仕事の振り返りに非常に役に立った」との良好な感想を受講者から得ることができました。
このように「職業能力評価基準」は、企業として必要とする能力要件を明確化することに役立つことは言うまでもありませんが、その活用の仕方によっては、従業員にとっても「自らの能力レベルの確認」や「今後の能力開発の目標設定」などにも大きな効果が期待できるものです。
職業能力評価の専門機関である私どもとしましては、職業能力評価基準の普及促進の一つの手法として、今後ともこのような研修を積極的に実施することにより、企業等に向けて様々な活用方法を提案して行きたいと考えております。
文末になりましたが、このように研修が円滑に、また、効果的に実施できたのは、事業所の方々のご理解とご協力があってのことです。同社の方々にはこの場を借りて、厚く御礼申し上げたいと思います。
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