キャリア形成推進マガジン
フロントライン == キャリア開発の最前線 ==
 

2010年10月10日配信
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キャリア教育の開発的取組み
=== 問われる大学のキャリア教育 ===
【3】
 ソニー学園 湘北短期大学 キャリアサポート部 部長 近藤 章雄
◆キャリア教育は体験型
図3:職業選択と意思決定
図3:職業選択と意思決定

 キャリア教育の醍醐味は、一方的に教えるのではなく、学生が実際に体験することを重視し、成功体験を重ねることで、自信に繋げるところにある。自己と他者への洞察や、職業などの探求の中で、定められた唯一の正解を探すのではなく、模索し体験することによって、"気づき"を積み重ねながら、人間的に成長を得ていくものである。
 体験する中で、受動から能動・参画へ、そして「わかった」から「できる」「できた」へ変容していく。キャリア教育は体験型教育であり、そこでは、失敗から学ぶことも多い。その根底に流れる一貫したテーマが、「人生の意味」と「自分らしく積極的に生きる」ことである。
 人は誰でも自分で進路を決めることができるし、職業を自由に選択することもできる。いつでも自分で進路や職業を変更することもできる。職業選択は、人生への意思決定であり、意思決定には責任がともなう。図3に示すように、希望する職業で求められる能力と自分の能力とのギャップに直面して悩むことは珍しくない。しかし、このギャップを目の当たりにして、すぐに諦めてしまったり、安易に妥協しては、何の変化も成長も期待できない。ギャップと自分に向き合いながら、「どうすればいいか」「何をすればいいか」を考えて、自分の意思によって、そのギャップと折り合いをつけていく。このように、自分の意思を確認しながら自分で決定を下していく。もちろん決定の責任は自分で引き受ける。それが自己決定である。自己決定に至るプロセスの中で、学生たちには「自立することの意味」をぜひ見出して欲しい。『人生の軸足を決めずして、仕事の軸足は決まらない!』

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