キャリア形成推進マガジン
キャリア・コンサルティングの現場からの報告

2010年2月10日配信
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人は強制されると拒否するが、
   自分自身で感じると積極的な行動に移せる
【3】
 株式会社ラポール企画 代表取締役 大小原 利信
 常において私たちは、一方的な指示命令であっても、表向きは「わかりました。その通りです」と安易に言ってしまうことがしばしば見られますが、しかし本当にそれでいいのでしょうか?本当は、「これからどうしたいのか」なんとなく心の底では思っていて、ただそのことをあえて表明しないのか、また、そのことに気づいていないだけのように感じます。もちろん一方的な指示命令であっても、その人の考え方と一致した場合には素晴らしい効果が期待できます。しかしそうでない場合は、指示命令自体が大きなストレスになってしまいます。

 くの人々は、強制されると拒否的な態度を示すことが多々見られます。しかし、自分自身でその命令や指示の意義を理解し、行動の必要性を感じると積極的な行動に移すことができるのではないでしょうか。私のキャリアカウンセリングでは"個人が持っている自己成長力"を基本にしています。これは内発的な『気づき』により生まれてくるものであるために、『気づき』を得るまでの時間は多少かかります。しかし、内発的なものが『自己成長』の源であるため、『気づき』を得れば自主的に行動に移すことができますし、その行動には安定性や持続性といったより良い効果も期待できるでしょう。このように、個人にとって一見理解しがたい指示命令であっても、会社と個人の相互の立場で考えて洞察を深めることにより、指示命令の意義や必要性が見えてくることがあります。

 講者のニーズや状況を把握できずに研修が一方的なものになることや、受講者が研修の意義やその必要性を理解せず研修が一方的なものになってしまうことは、残念ながら珍しいことではありません。しかし、受講者がその研修の意義や必要性を感じなければ、優れた研修の効果を期待することができませんし、また、研修をつうじて学んだことが受講者の自主的な行動となって表れてきません。このような場合には、キャリアカウンセリングを行うことで、研修の在り方を検討したり、受講者自身の洞察を深めるといったことにより、研修をフォローすることができます。読者の皆さんの企業ではいかがですか?集合研修のあとのフォローは必要ありませんか?

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