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キャリアに関する研究者からの提言 【キャリア・ナウ】
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2008年2月10日配信
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キャリア・カウンセリングの活用
【1】
立正大学 心理学部 教授  臨床心理士 宮城 まり子 《プロフィール》
 社に依存せず、自らキャリアを開発し主体的に自分自身を磨き育てる「自律的キャリア開発」が働く人々に求められている。本来自分のキャリアは、自分自身が責任をもって自ら管理することが原則である。しかし、これまで「自律的キャリア開発」の方法や具体的な進め方について教育訓練されていないとともに、身近に相談できる人がいないためにどうしてよいか分からず、自らのキャリア開発やキャリア管理に不安や葛藤を持っている人達が多く見受けられる。
 「自分はこのままでいいのだろうか」、「自分は何を勉強し、何をさらに身に付けることによって、自分のキャリアを開発していけばいいのか」、「この会社のこの職務は、自分にあっているのだろうか」、「どうしても現在の職務に満足を得ることができないが、何が原因だろうか」、「将来、ある部署である仕事をしてみたいが、今からどのような準備をしておいたらよいか」、「職種転換をしたいが、自分に適しているだろうか」、「上司とどうしてもうまくいかないが、異動希望を出した方がよいのか」、「育児休業後のキャリアの方向性についてどうしたらよいか」などなど、働く人達は自分のキャリアに関して、このような様々な問題を抱え誰かに相談したいという欲求を持っている。
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