キャリア形成推進マガジン
キャリア・コンサルティングの現場からの報告

2008年7月10日配信
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私の若年者就労支援のあり方(4)
【4】
 こうべ若者サポートステーション / こうべ若者自立塾 / 若者しごと倶楽部サテライト阪神
 
キャリア・コンサルタント 瀬谷 俊宏  
面接練習;
 志望動機作成の共同作業が終わると、次に面接練習を始めていきます。
 私が面接官役を、相談者は応募者役を演じます。面接練習では、まず私は彼らが今までどのように採用面接で対応してきたのかをチェックします。そのため、事前に面接練習の心構えなどをレクチャーせずに今まで通りに対応してもらうように彼らに伝えます。一連の面接練習が終わると、私がチェックしたことを彼らにフィードバックしたり、感想をききながら双方で志望動機の内容の検討や面接の臨み方などを話し合ったりします。
 面接練習時の相談者の印象は次の通りです。

 相談者は採用面接に備えて志望動機を考えているが、頭の中だけで漠然と考えていることが多く、私から次のような質問が出るとそれ以上答えることができない。そのような状況下で、彼らは緊張が高まりオドオドしてしまい、ますます自信喪失に陥ってしまいます。

(主な質問)
最近の仕事を辞めてから現在までどの様に過ごしていたのか
転職回数の多さ、大手企業から中小零細企業などへの転職はどうしてなのか
選択した職業を通してどのような職業生活を送りたいのか

 これらの質問は想定内にも関わらず、相談者がうまく答えられないのは、いかに過去の経歴への自己否定感が強いかが伺えます。もちろん、彼らは事前に質問されることを想定して彼らなりの考えをまとめようと試みるのですが、まとめられないままに採用面接当日を迎えてしまいます。結果として、相談者は「がんばります」と意欲をアピールしようとするが、それを裏付ける経験やスキルなど客観的な表現に欠けてしまっていたり、「採用後、自分がどうしていきたいのか」というビジョンも曖昧であったりするため、面接では言い淀んではならないもの、スラスラと答えなければならないものと思い込んでしまっている様子がうかがえます。このような状況を見据えて(図表-2)のようにじっくりとフォローしていくために、回毎の「キャリア・コンサルティングの作業」の内容に回数の幅を持たせていくことが大切だと私は思います。具体的なフォローとしては、彼らの「経歴=決して認められるものではない、認められないかもしれない」という考えを修正していくように関わっていくことになります。

面接指導・追指導;
 一連の作業がひととおり終わると、私は相談者の到達度に応じて面接練習・追指導を再度繰り返して行います。同じ作業を繰り返すことによって、より一層、自分の経歴と将来への可能性―例えば「こんな業務もこなしてきたんだなぁ、結構頑張ってきたなぁ・・・、だったら、こんなこともできそうだなぁ・・・」―に気づき、今までのHOW TO的に応答しようとする姿勢から次第に彼ら自身の言葉で応答しようとする姿勢へと変っていきます。(次号に続く・・・)

 ☆資料出所☆
  こうべ若者サポートステーション 2007「キャリア(職業)カウンセリング行動計画表」シート

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