<キャリア・コンサルティング行動計画表の作成> そのプロセスのために私は「キャリア・コンサルティング行動計画表(以下、計画表)」を作成します。
計画表は本面接(おおむね5回から7回)の行動計画を相談者と私の双方が検討し記入するようになっています。まず、「本面接の目標」欄に就労への具体的目標(例えば、「営業職で正社員を目指す」や「職業訓練校でアーク溶接技術を習得する」)を記入します。次に、「本面接のテーマ(課題)」欄に目標達成のために現時点でどのような課題(例えば、「人間関係がうまく作れるようになる」や「転職回数の多さを感じさせないアピールができるようになる」など)を記入します。そして、その目標とテーマ(課題)を達成するために、各回の面接毎に共同作業していく内容(例えば、「3回目の面接では応募書類の添削実施」など)を「コンサルティングですること」欄に、相談者各自が取り組む課題(例えば、「3回目の面接までに応募書類を作成しておく」など)を「個人作業」欄に具体的に記入していきます。
<キャリア・コンサルティング行動計画表への署名>
ひと通り計画表に記入した後、実効性について再度検討し、内容の調整を行います。最後に、計画表に基づいて行動していくことへの意思確認として、双方が署名をします。私は相談者がこのような共同作業を体験しながら過去の様々な不安や焦りを抱えながらも、それだけに捉われることなく「それでも明日は来るし、それでも働く」という自覚と責任が芽生えてくると思います。彼らにとっては「今までの自分から未知の自分へ」の転換を迫られる訳ですから、相当の覚悟が必要になります。私は彼らが計画表に署名をすることを就労へ一歩踏み出す通過儀礼的な意味合いとして捉えています。相談者が署名をするにあたっては主に次の点を強調します。
⇒本面接では、
| 1. |
就労や人生の責任を自覚し、人任せにしないこと。 |
| 2. |
現実を踏まえて責任感を持って行動していくこと。 |
| 3. |
責任と自覚を持つことは、同時に職業選択の自由と可能性があること。 |
| 4. |
署名は1から3の意思確認であり、「今までの自分に見切りをつける」という宣言やけじめであること。 |
もちろん、宣言やけじめをつけられる状態にない相談者は、「署名をしない」という選択もできます。
インテーク面接は、本格的に就労に向けて行動化していくために必要な心の整理の猶予期間としての役割も果たしています。
|