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キャリア・コンサルティングの現場からの報告
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2008年5月10日配信
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私の若年者就労支援のあり方(2)
【1】
はじめに
<私の援助姿勢>
 私がキャリア・コンサルティング(以下、コンサルティング)をしている支援現場は、相談者の早期就労のための支援が第一義的にあります。そのために、私は相談者が就労を意識してコンサルティングを受けられるようにコンサルティング回数を話合い決めます。しかし、単に就労に結びつけることだけに捉われているのではありません。私は彼らが就労後の人生において、やりがいをもって職業生活を送れる術(すべ)を身につけていくことができるようにコンサルティングを心がけています。

<相談者の依存>
 相談者の中には「自分に合った仕事を探してくれるんですか」というように、コンサルティングを受ければ、私が「いつかは解決してくれる、何かしてくれる」と思い込んで積極的に活動できなかったり、コンサルティングの予約時間に遅刻したり、終了間際に「もっと話をしたい、もう少しいいですか」と延々と話を続けようとしたり、と依存的な気持ちの強い方もいます。
 このような相談者の思いや行動が「今、働けない」という状態を生んでいるとすれば、私は彼らがそういった状態に「けじめをつける」ことが必要だと実感します。

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