(3)キャリア目標の明確化
将来、自分はどのようなキャリアの方向性に進みたいのか、たとえ取りあえずであったとしても、自分の今後のキャリア目標は何か。すなわち、具体的に興味関心のある仕事やその分野、是非やってみたい仕事、挑戦したいと思う仕事、役割、好きな仕事、適性がある仕事とは何か。そして、どのような仕事を通して自分を今後さらに活かしていきたいと思っているのか。3年後、5年後、10年後の自分は、どのような自分でありたいのかを、仮定法であっても明らかにする。
方向性が明確化され、それがある程度自らの努力によって達成可能なキャリア目標であるとすれば、その目標が明確であればあるほど、具体的なキャリア開発行動は可能となるだろう。
(4)キャリア目標達成のための自己啓発行動
キャリアはただ腕を組んでいるだけでは、形成されない。目標達成に向けた継続的なキャリア開発行動が大切である。そのためには、今自分は将来に向けどのような勉強が必要か、またどのような経験を実際に積むことが必要かを考え、行動に移すこと。そして、自らの勉強や教育のためには、月給やボーナスの一部を自分のキャリア開発のために先行投資することが必要である。毎日の継続的な努力の積み重ねが重要な意味を持つ。そして、いつかチャンスは準備のある人のところに必ずやってくるものである。
(5)キャリアネットワークの形成
キャリアは自分だけでは形成されない。人脈が必要である。社内の人脈だけではなく、社外にも多様な人脈を持つように心がけ、幅広いネットワークを持ち、自分のキャリア形成にとって必要なキャリア情報を意識的に収集することが必要である。こうした人脈から思わぬキャリアチャンスが生まれてくることも多い。 こうした5つの要件をバランスよく持つことが必要である。例えば、キャリア意識、キャリア目標はあっても実際に自己啓発行動が伴っていなければ、キャリアは形成されない。また、ネットワークが乏しければ、有用なキャリア情報を欠き、キャリアの方向性を誤ることもあるだろう。故に、キャリア形成を支える要件として、キャリア意識、自己理解、キャリア目標、自己啓発行動、キャリアネットワークの5要件がバランスよく備わっていることが重要なのである。
☆ 宮城先生には、平成20年 1月、2月にもご執筆いただく予定です ☆
|