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2007年6月10日配信
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企業社会の変化とこれからの働き方を考える
~ その1 ~ 雇用システムの変化とキャリア形成の見直し
【1】
成城大学 法学部 教授   奥山 明良   《プロフィール》
 れまで、わが国企業の多くでは、戦後の経済復興から右肩上がりの経済成長に後押しされながら、総じて成年男性を中心に定年までの正規雇用と年功処遇、そして企業のイニシアチブによる教育訓練や定期的異動を通じての人材育成等を軸とした雇用・人事管理が行われてきた。しかし、その後に続いた低経済成長とデフレを初め、昨今、急速に進んだ経済のサービス化、情報化、少子高齢化、企業競争の激化、コスト削減等企業と労働者を取り巻く環境変化は、それまでの雇用・人事管理の基本的なシステムに大幅な見直しを迫っている。以下では、こうした見直しが、現在、企業の雇用や人事管理、そして労働者の就業に、実際どのような変化を惹起しているかを確認しながら、これからの企業と労働者のかかわり方について考えてみたい。
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