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<おわりに>
ここまで4回をかけて、メンタルヘルスの現状、メンタルヘルスとキャリアの関係性、メンタルヘルス予防におけるキャリア・カウンセリングについて言及してきた。変化のスピードが加速し、ますます不安定になるであろうと思われる今後の社会においては、「働くこと」への不確かさが増大し、その不確かさが労働者のメンタルヘルスに影響を及ぼすことが推測される。「働くこと」の意味を見出し、自らの意思で意思決定していくことを支援していくこと(=キャリア・カウンセリング)の重要性は、いっそう増すと考えられる。個々の労働者が各々の働く意味を見出し、そこに喜びを感じることができるように支援すること、それが、企業に求められるメンタルヘルス支援のコアになるのではないだろうか。
| 〔引用文献〕 |
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※Schlossberg,N.K. |
Overwhelmed:Coping with life's ups and downs, LexingtonBooks. 1989 |
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※Bridges,W. |
Transitions:Making Sense of Life's Changes, Addison-Wesley Publishing Company. 1980 (倉光修・小林哲郎訳 トランジッション-人生の転機 創元社 1994) |
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※大庭さよ |
職場復帰へ向けての心理的援助 産業精神保健12(4)322-325 2004 |
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