キャリア形成推進マガジン
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2011年3月10日配信
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夢を持つことの大切さ
【3】
 ナチュラルウィル有限会社 取締役社長 石川 邦子

 終回ですので、「夢を持つ大切さ」についてご紹介させていただきます。昨年の日本産業カウンセリング学会の基調講演で、青木豊彦氏のお話を伺いました。東大阪にある株式会社アオキの社長で、人工衛星「まいど1号」を作った町工場の社長といえば、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。

 木社長は3K(きつい、汚い、危険)の製造業というイメージを払拭し、東大阪のモノづくりを元気にしたいという思いで取り組んでこられました。50代半ばの時、若者をモノづくりへ呼び戻すために始めた取り組みは、アクセサリーを作ることから始まり、飛行機、ロケットと試行錯誤を繰り返しながら、小型人工衛星へとたどり着いたのです。

 木社長は著書「まいど!宇宙を呼びよせた町工場のおっちゃんの物語」 で、次のように書かれています。「楽しい人生を送ることはもちろん悪いことではありません。私も楽しい人生を送りたいと思っています。しかし、とにかく楽をして、つらいことは避け、チャレンジもしない人生が、楽しい人生とは私にはとても思えないのです。」。これを読んで私は、若い頃「楽でやりがいのある仕事はない。やりがいを感じたいなら楽な仕事に逃げるな」と一喝されたことを思い出しました。

 た、講演の中で、「日本人であることの誇り」、「自分の住むまちへの誇り」、「自分の会社や仕事に対する誇り」、「そして自分への誇り」、誇りや夢を持てるようになることが大事だとお話されていました。夢をもって未経験の分野へ突き進んできた青木社長のお話しは、諦めずに強く願えば夢は叶えられると感じさせられるものでした。そしてそれは、何歳からでも遅くはないのだと。

 務庁「事業所・企業統計調査」によれば、中小企業数は約150.8万社で、全会社数に占める割合は99.2%だそうです。日本の中小企業では世界に通じる技術を持った会社が沢山あります。そこで働く一人ひとりの人が自分の仕事に誇りが持てるように、我々も微力ながら支援していきたいと思います。

 間では暗いニュースが多く、このままでは日本はどうなってしまうのだろうと不安になることや、日々の中で辛いことや不本意な出来事に心が折れそうになることもあります。しかし、評論家のように嘆いているだけでは何も変わらない。せめて自分にできることは行動をおこし、自分の人生は楽しく生きる、自分らしく生きるために努力する。みんなが他責ではなく自責でものごとを考え行動するようになれば、世の中も変わってくるのではないでしょうか?

 回にわたって、私なりの考えを述べさせていただきましたが、少しでも同世代の皆さんに、より豊かなキャリアに興味を持っていただけたら幸いです。ありがとうございました。

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