梅雨の晴れ間。蒸し暑さで室温も30度に迫る7月初旬のキャリア支援センター。ようやく学校生活に慣れてきた1年生が汗を拭いながら窓口で列を作っています。夏休みに実施する就職講座の募集が始まりました。
採用環境の厳しい現実がマスコミや先輩から伝え聞こえるなか、在学者の申し込み率は1週間で9割を越えたようです。相談室には疲れ気味の2年生に混じって、漠然とした不安と根拠のない自信や明るさを併せ持つ1年生が目に付くようになって来ました。就職活動を終えた2年生の内々定率は前年比2割減、求人件数は3割減・・・。日ごとに求人も減り、学生の焦りや不安も増大します。3人のスタッフ一人当たりの相談件数は未だに1日25件を超える日が週に2回出ることも・・・。昨年同時期に閑散とする相談室で1年生とのんびり話していたことが夢のようです。一方で今週末は卒業生のキャリア相談イベントが開催されます。平日は仕事で忙しく相談に来ることができないOGのために週末を使って開催します。
新入生から卒業生まで、キャリア支援センターの稼働率はピークを迎えています。明るい色の髪の毛で楽しそうにおしゃべりをする1年生、黒髪で真剣に資料を凝視する2年生、社会人となった感想を悲喜交々に報告、相談する卒業生は髪の色も様々です・・・。楽しい事、辛い事を含め仕事を中心とした経験の階段を一歩一歩着実に上っている。
年齢を超えて彼女たちの成長を比較、傍観できる貴重な時期といえます。現役の学生には「望ましいキャリアを」と願い、OGには「成長したな」という喜びを抱きながら見守り支援を続けます。様々な体験の場を提供し時間をかけてキャリア形成支援をするスタッフにとって自らの支援の有効性が時を越えて計れる瞬間です。
こうした一連の支援をより効果的なものにするため、キャリア・コンサルタントとして様々な研修に参加し知識、技術を習得し自己研鑽に励んでいますが、なかでも8年前に自分で立ち上げた研究会は振返ってみると有益だったと自負しています。今回はこの研究会について少し紹介させていただこうと思います。 |