2001年にキャリアコンサルタントの資格を取ってから会社を辞めた卒業生のキャリア相談に乗っているうちに年々人数が増え2007年には年間80名弱。実績をデータにし学校に提案したところ2008年より組織的対応になりました。昨年は120名程の卒業生が当センターを訪れました。
この背景には現場で学生の就職支援をしていて感じる担当者として強い思いがあります。「時間的広がりをもって学生のキャリア支援をしたい」。高校を卒業し短大に入学、5ヶ月もするともう就職活動の準備。就職講座でOGや人事の方の話を聞き、自己理解・自己表現・情報収集・エントリーシートの書き方など様々なことを身に着け活動の波に乗っていきますが、入学して1年も経たないのに採用試験に臨めるほどやりたいことや適性が十分に分かるのか、職業理解が進むのか。皆無とはいいませんが、短すぎます。むしろその後の就職活動で出会う人や体験を通し、時間をかけながら情報活用能力や人間関係形成能力などが徐々に醸成されていきます。さらに卒業後、仕事の経験を積んでやっとみえてくる能力・興味・価値観があります。「やってみないと分からない自分自身がある」と卒業生。
学生達が自立的・主体的に働き生きる態度を身につけ、幸せな人生を送ってほしいと願うとき、職業発達的観点に立って短大2年間の枠を超えたキャリア支援があってもよいのではと考えました。社会に出て学生時代とは違う広い世界で様々な人とかかわりを持ち、様々な経験を積み重ねる。それを振り返り自分なりに意味づけをし、未来へ向けて一歩踏み出すエネルギーにつくり変える。そのお手伝いをすること。早期離職を防止する効果もありますが、そうした思いが卒業生支援の根底にあります。
目の前ではOGと活動中の学生が話し合いをしています。一年前の自分を振り返る感じでアドバイスするOG、一年後の自分を想像しながら質問するリクルートスーツの学生達。お互いの体験を語り合う中で一人ひとりが自分の中にある何かに気づいていくことを願いながらその光景を見守っています。 |