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キャリア・コンサルティングの現場からの報告
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2008年11月10日配信
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カウンセリングルームから見えるキャリアの諸相
 【第2回】 傾聴について1
【1】
 財団法人関西カウンセリングセンター認定
  上級心理臨床カウンセラー・キャリアカウンセラー 
横山 慶一 《プロフィール》  
傾聴の重要性

 キャリア・コンサルティングの重要な仕事の1つとして「相談」活動があります。問題を抱えた来談者一人ひとりと解決策について話し合うのですが、実際の就職活動現場などでは切実な問題に直面した人たちが行列を作って待っていることも多く、短時間で個別の問題解決を図ることは大変なことだと思います。具体的な指示や情報提供で解決できる場合のほかに、感情的な心情の吐露や、来談者自身でさえ問題の核心が分からないといったケースも多く、限られた時間内で来談者の気持ちを十分に受容し、本当の訴えを正確に把握するためには「面談力」や「傾聴力」といわれるものが重要となってきます。
 最近、研修に関わらせていただく機会が増えており、キャリア・コンサルティングにおいてもカウンセリングと同様、傾聴能力が重要視されていることを感じています。
 今回はキャリアに関わる相談において、カウンセリングの基本である傾聴のスキルをどのように応用していけば良いか、私なりの考え方をお伝えしたいと思います。カウンセリングと同様にこのスキルを生かして、来談者の本当の訴えを聴き、問題解決の参考にしていただければと思います。

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