タイプで異なる出向の影響
プル型とプッシュ型の出向受け入れは、異なる要因によって発生していることがわかったが、このタイプの違いは出向の影響にどのような違いをもたらせているだろうか。
まず「50歳以上の出向を受け入れて良かった点」の結果を見ると、プル型では、「自社の経営力や技術力が高まった」や「自社の他の従業員に良い影響を与えた」、「信頼の置ける人材を中途採用できた」、「自社の人手不足が緩和された」というように多くの項目が指摘されていた。それに対し、プッシュ型では、「送り手企業との結びつきが強まった」と「特にない」が多くなっていた。プル型の出向は、受け入れることにより様々な良いことが発生するが、プッシュ型の受け入れでは、送り手企業との結びつきが強化されるものの、それ以外の利点は少ないようだ。
他方、「出向を受け入れて困ったこと」の結果では、プッシュ型では、「人件費が増大した」、「人員が過剰になった」という回答がかなり多くなり、逆にプル型では「特にない」が半数以上に達した。プル型の出向を受け入れることは問題を発生させていないが、プッシュ型の場合には、受け入れ側に人件費の増大を初め問題を発生させている。
プル型とプッシュ型では、同じ出向ではあるが、その影響が大きく異なっている。よってプッシュ型をなくし、プル型を増やすことが必要である。 |