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2006年4月10日配信
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職業能力とキャリア
【1】
明治大学 政治経済学部 客員教授   梶原 豊   《プロフィール》
1.働くことと職業能力
 私たち人類は、狩猟生活、自給自足の生活、物々交換によって生活の糧を得て生活する時代などを経験して現在に至っています。
 我が国は明治維新(1868年)後、農林水産業を中心とした第1次産業の社会から、製造業、建設業を中心とした第2次産業に比重を移し、そして21世紀の現在は、流通、金融、サービス業などの第3次産業の比重の高い社会を形成しつつあります。時代と共に産業の比重は変遷しますが、それぞれの産業の構造は変化しつつも時代に対応した展開をしています。
 私たちは産業の変化に対応して、それぞれの産業で求められる能力を身につけ、労働に従事することを求められているといえます。
 時代の変化が緩やかに進む時代には、私たちが変化に対応することは難しいことではありませんでした。しかし、20世紀の後半から21世紀にかけて、社会環境は大きく変化しました。
 すべての産業がグローバリゼーションという潮流に対応して経営戦略を考え、経営活動を展開し、私たちの労働の場も大きく変化しています。この変化にどう対応するかが、すべての産業、すべての労働者の課題になっているといえます。
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