キャリア形成推進マガジン
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2010年12月10日配信
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中年期の発達課題とキャリアの再構築
【2】
 ナチュラルウィル有限会社 取締役社長 石川 邦子
 来、キャリアは年齢とともに発達していくものですが、中年期はキャリア・プラトーに陥りやすいといわれています。「もう若くはない」、「今さら遅い」と自分への諦めの感覚に捉われて停滞し続けると、キャリアの発達も止まり、次のステージへの道筋が遮断されてしまいます。ですが、キャリア・プラトーに陥っても、それを危機だと認識して、そこから脱する努力をすれば、プラトーは人生のターニングポイントとなり、さらなるキャリアを開発することが可能になるのです。キャリア・プラトーから脱するためには、今までの人生を肯定的に振り返り、新たな存在価値を見出す努力が必要となります。

 はこのように考えます。秋はすごく紅葉が綺麗だったり、美味しいものがいっぱいあったり、とてもいい時期です。枯葉舞う物寂しい時期だと考えるのか、実りの秋だと捉えるか?ここが人生を楽しく過ごす分かれ道だと思います。では、実りの秋にするために、どのようにするか?

 のヒントは、広島大学の岡本祐子先生が提唱している「アイデンティティのラセン式発達モデル」です。この理論では、アイデンティティの確立は青年期だけではなく中年期や定年退職期にも再確立できるとされています。アイデンティティの問い直しが繰り返されることで、自分を振返り、再吟味し、軌道修正していくなかで、再確立されてラセン式に発達していくのです。

 ず、自分の今までの人生を振り返り、肯定的に捉えてみることです。失敗や忘れてしまいたい過去もあるでしょうが、でも頑張ってきた自分が、輝いていた自分がいるはずです。そして、これからの方向性を模索し、軌道修正していくのです。この辺の詳しい内容については、次回のフロントラインで企業への導入事例を交えながらお伝えしていきたいと思います。

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