2.具体的なキャリアマネジメント
このような分析的評価は育成・発掘された管理職が部下のキャリアを考える際にも大変役に立つ。TSがすばらしいが、HSに欠ける部下がいるとすれば、それは専門職ルートが適当であろうし、今TSに欠けていてもCSを有している(と思われる)者は管理職向きであろう。そして、職種についても営業で必要な能力、経理部門で必要な能力、経営企画で必要な能力などはそれぞれ異なる面が多い。CSを有している管理職なら部下を見ればある程度判断できるだろうし、試す方法もある。その中で一番よく分かるのは金井壽宏のいう「一皮むける経験」をさせることではなかろうか。OJTで一段高い目標を設定し、その達成により達成感・自己有能感を感じさせることで、別人のような働きぶりをみせることも多い。具体的には関係会社に経営者として出向させる、海外法人に出向させる、ワンマンオフィスで仕事をさせるなど手段はいろいろとある。
当然上司としては目標達成のために助言・アドバイスをするなど側面から援助することは不可欠である。失敗したら...再度チャレンジさせることも考えたい。一回の経験ですべてを判断し、敗者復活を許さない企業もあるが、人材活用の点からするともったいない話である。基本的にキャリアは自分で作っていくものであるが、同時に職場でサポートすることも忘れてはならない。 |