キャリア形成推進マガジン
キャリア・コンサルティングの現場からの報告

2008年12月10日配信
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カウンセリングルームから見えるキャリアの諸相
 【第3回】 傾聴について2
【2】
財団法人関西カウンセリングセンター認定 上級心理臨床カウンセラー・キャリアカウンセラー 横山 慶一
逐語を分析する

 書き終えた逐語記録は、再度録音を聴きながらじっくりと振返りますが、最初はクライエントの発言を注意深く見ていきます。クライエントの発言を注意深く読み、「事実・出来事」、「心情(思い)」、「希望・欲求」に分けて、マーカーで色分けしたり、かっこで括ったり、一重下線や二重下線などを使って、できるだけ短くポイントになっている言葉を選んで印をつけていきます。この作業を行うことで、単純に事実を語っていてもそこに大きな感情がこもっていることや、すべてを3つには分けられないこと、言葉で表現している感情と実際に伝わってくる感情の矛盾など色々なことに気づくことができました。慣れてくるとクライエント発言の中の心情(思い)としてつないでいくことで、クライエントが本当に訴えていることが分かるようになります。

 たとえば、あるケースでは以下のようになりました。

 逐語記録を作成して細かくクライエントの発言を見直すことでクライエントの本当の訴えていることを見極めることができます。実際の面談でよく起こるのは、クライエントの事実・出来事に対して、すぐに具体的な解決策を示す「訊く・答える」というやり取りになってしまい、心情(思い)部分に触れることなく深まらないケースだと思いますが、今回のケースでは、単純に事実を言っている後に「~けど」という表現で心情(思い)が表現されていますのでこの部分を心情として捉えていくことが大切でした。
 傾聴とはクライエントの本当の訴えを聴き、それをうまくフィードバックできることですので、赤文字、青文字の部分をしっかりと受けとめることができればカウンセラーとして自然にレスポンスが返せるようになると思います。

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