キャリア ナウ  

2006年12月10日配信
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職場のストレスは人災である
【3】
早稲田大学 文学部 教授   小杉 正太郎
 務満足感は健康に就業するためのキーワードである。社員が実感する職務満足感には、キャリアの満足感、能力発揮の満足感、人間関係の満足感の三種類がある。キャリアの満足感は、この職場で働き続ければキャリアアップにつながり明るいキャリアパスが引けるだろうと実感する満足感、能力発揮の満足感は、培ってきた専門性や経験を十分に発揮していることへの満足感、最後の人間関係の満足感は、特に上司との友好な関係についての満足感であって、上司は自分をかばい援助してくれるといった体験と期待に裏付けられた満足感である。
 つの満足感のうち若手を元気付けるのは人間関係の満足感であることは言うまでもない。上司が部下に与えるサポートには、困難課題の解決に手を差し伸べる実質的なサポートもあれば、温かく部下を見守り気分的に支える情緒的なサポートもある。実質的なサポートは上司の業務能力・専門性と関係するので、いつでも部下に提供できるとは限らない。しかし、情緒的なサポートは上司の心がけ次第でいつでも与えることが可能であろう。職業性ストレス研究では、上司の実質的サポートよりも情緒的サポートの方が若手部下のモラールを向上させることがさまざまな調査研究から明らかになっているのだから、元手のかからないこのサポートを提供してみてはどうだろうか。

☆小杉先生には、次号についてもご執筆をお願いしています。☆

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